現代の高校生は、日本史・世界史、どちらも学ぶカリキュラムですが、自分の時代は違いました。普通科の場合、高校3年生で、どちらかを選択しなければならなかった!
これまで何度もブログに書いてきましたが、高校で英語に目覚めた私は、「いずれ海外へ行く。その時、何か聞かれるとしたら日本のこと。当然、母国の歴史を知っておくべき」という理由で日本史を選択しました。
ただ… 卒業を控えた3年生。実際の授業は共通一次試験(当時)が1月に行われた後の1月下旬辺りから、自由登校となり、日本史の方は、
「あとは各自で、読んでおけ~✋」終了!
はっきり言って、高校では近代史は学んでいない! …という有様でした。
日露戦争から太平洋戦争、戦後、現代まで。
半藤さんが書かれた約80冊の著書から抜粋され、200ページ程にまとめられています。これ一冊で、手っ取り早く、日本の近代史が見えてくる、これは高校日本史の副読本にしても良いのでは?と思いました。
更に詳しく知りたい箇所は、例えば、辻氏について記述があれば、「ノモンハンの夏」と書かれてあるため、その本を手に取ればよい訳です。
半藤さんの戦争体験、実体験や言動から人となりも見えてきます。「あの人に実際に会った」編も後ろの方にまとめてあります。
1つだけ、抜粋しておきます;
武装解除がされたとき
GHQは昭和二十一年(1946)一月、戦争中に要職にあったものの公職追放を命じた。(途中、略)
ワシントンからの指令の第一目的たる日本の「非軍事化」は、電撃的に処理された。八月十五日現在、海軍の艦艇は殆どなかったが、陸軍は日本本土に五七個師団約二五七万名余の兵力を有し、陸海合わせて約一万七千機の航空機が残っていた。これらがおとなしく武器を捨て、武装解除が完了したのは10月15日。
一発の発砲もなく、ただ一人の死傷者もなくこれが完了したというのは、世界中の誰の目にも奇跡としかうつらなかった。
『「昭和」を振り回した男たち』
イラク、シリア、アフガニスタン、ミャンマー… 今の世界情勢を眺めてみても、少し過去の湾岸戦争を思い出してみても、一発の発砲もなく、ただ一人の死傷者もなく武装解除を敗戦からわずか2か月で完了した、というのは、今の自分にも奇跡としか映りません。子供の頃は、「コテンパンにやられ、日本の都市の殆どを焼き尽くされ、ほとほと戦争なんて嫌だ!となったから」と当たり前のように思ってきましたが…
大量破壊兵器などフセイン大統領は保有していなかったのに、イラクを爆撃し、フセイン政権を倒し、結果的に米国が中東に混乱を招き、無差別テロやビンラディンを生んだ。9.11も経済面で米国と強い繋がりがあるサウジアラビアが9.11のテロリストをバックアップしていたという証拠も出てきた。これらの あらゆる国と比較しても…
子供だったので、戦後の経済成長が日本の奇跡だとしか思っていなかったけれど… 今になって、半藤さんの言葉;
一発の発砲もなく、ただ一人の死傷者もなくこれが完了したというのは、世界中の誰の目にも奇跡としかうつらなかった。
これが、本当に どれほど大きな奇跡だったのか、実感として良くわかる気がするのです…。
こういう悲劇って多くの人が正しいと思ってることが
間違ってるときに起きますよね~その正義感が間違ってるときが怖いです。
近代史は嘘を教えることになるので意識的にしてなかったのかも?
何が原因で戦争が起こったのか深く追求してほしくないのかもですね~?
おはようございます。
学生時代、ずっと日本史を勉強してきた気が済角ですが、近代史がすっぽり抜け落ちている気がします。
縄文弥生時代や戦国時代はどの先生も力を入れて教えてくれたように思いますが、近代史、特に日本が戦争へと突き進んだ時代の話はほとんど記憶にありません。
加害責任より被害を受けたことばかり聞かされてきたような気がします。
半藤さんも、強い正義感が悲劇を生む、というようなことを言われていました。
政治・経済、倫理担当の先生が皇室はいらない、と力説していたことしか覚えていないです。
高校2年の時でしたが…
小学校6年の時は、
「米国が原爆を落としたから、戦争が終わった」
と、長崎県出身の担任から教わりました。
米国のおかげで戦争が終わったと思っていました。
31歳で帰国した際、その先生に会い、この時の話をしたんです。
「確かに俺、そのように教えた!」
と言っていました。
アジア人に会えば、謝り続けた20代でした。
「それは違う」という人が多かったですが…
8月15日天皇の玉音放送で
有名な「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」に続き、
こんな一節があるそうです。(あくまでも請け売りです)
(口語訳抜粋)
もし、激情にかられてむやみに事をこじらせ
国家を混乱に陥らせて、国家の方針を誤って
世界から信用を失うことを私(天皇)は
もっとも戒めたい。
道は遠く責任は重大であることを自覚し
総力を将来の建設のために傾ける。
私のこのような考えを臣民は理解してほしい。
この言葉に国が救われたような気がしました。
ただし、あくまでも推論です。
長文失礼しました。
日本史の先生が嫌いで、まともに授業聞いてなかったので💧
1945年太平洋戦争が終わり、アメリカは日本を再建するために立てた2台方針の非軍事化と民主化により軍隊が解散され軍需産業もストップ。
すずさんの記事内の『武装解除がされたとき』ということについては
極東軍事裁判を開き、戦争責任者を厳しく処・・・
戦争協力者を公職から追放ということで軍国主義教育も停止。
さらにGHQの強力な支持のもとに戦争放棄を含めた第九条を含む日本国憲法が公布されわずか1年で日本の非軍事化は達成されたのですね。
>一発の発砲もなく、ただ一人の死傷者もなくこれが完了したというのは、世界中の誰の目にも奇跡としかうつらなかった。
本当に歴史上にもない「奇跡」だと思います。
このことをややもすると戦争に向かおうとするような匂いもする現代に生活する私たちはよ~く考えなければなりませんね。
昭和天皇の有名な
「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」
ここはドラマなどで、子供の頃から繰り返し聞いていましたが、その続きは全く知らずにいました。
とても貴重な資料をお知らせ頂き、ありがとうございます。
何度も繰り返し読ませて頂きました。
物心ついた幼い頃から、昭和天皇のお人柄には惹かれるものがありました。
天皇の、このお言葉によって日本は救われた!のだと強く!!感じます。
「日本の一番長い日」を読んだ際、玉音放送を事前に録音すること自体がとてもとても大変だったことを知りました。一部の暴徒化しそうな軍人によって邪魔されそうに…
昭和天皇が誰よりもお辛いお立場でしたよね。
昭和天皇のお人柄が好きでした。
2018年発刊なので、比較的新しい著書です。
もしかしたら、半藤さん最後の著作となったのかもしれませんが、分かりません。
私も中学、高校と現代社会にせよ、日本史にせよ、暗記科目にされてしまい、授業がつまらなくなってしまった思い出しかありません。
残念ですが、社会科に関しては、教師に恵まれなかったかなぁ…
小学校では、面白かったけど。
自分で調べてノートを作るのが好きだったな。
オーストラリアへ留学したら、まさに、自分で調べて発表して小論文にまとめて提出!という授業スタイルだったので、自分にぴったんこカンカンでした。👍
日本の学校ではずっと馬鹿だった私も、豪州では頭が少し良くなったような気がしたものです。ガハハハッ
ここを引用したことで、米国のやり方が正しかった、と私が思っているのだと勘違いさせてしまったかもしれませんね。
そういう訳ではないのです。
強調したかったのは、半藤さんが書いた「奇跡」の一文のみでした。
アフガニスタンやシリア、イラクなどと比較して~という意味で。
fukurouさんへの返信でも 勘違いさせてしまった気がします。
担任との会話には続きがありまして。
「米国が原爆を落としたから、戦争が終わった、というのは誤りだった。」
と、先生がご自分で訂正されておりました。
小学生は単純に、「そうか! アメリカのお陰で平和な国に生まれ変わったのだ」と勘違いしてしまいますよね。
大正デモクラシーを小学校で習ったように、戦前にも民主主義の概念は日本にもあったと思っております。女性には選挙権はなかったものの、選挙も行われていましたし…。
昔の自分は…
朝日新聞購読者だったので、(中学卒業まで)日本に生まれて恥だとさえ思っておりました。
自分は罪人の子孫なんだな、と。
そのことで祖父と言い争いになったことも一度だけありました。
とても悲しそうな表情でした。
自分の間違いに気付いたのは、日本の外で生活するようになってからでした。
一時帰国していた時に、祖父には謝りました。
GHQって凄いですね、そう思うと。子供はもちろんのこと、大人も含めた洗脳教育、大成功です。
ただ、自分より一回り年上のマレーシア人やフィリピン人と接する内に、だんだんと目が覚めてきましたが… 朝日新聞とはずいぶんと話が違っていたので。
下宿先の韓国人大学生に頼まれて、日本語で書かれた歴史書を英語に訳したりしていました。
その人も韓国で学んだ歴史はオカシイと気付いたそうです。
自分の場合、小学校以外では、そもそも近代史を学んではいなかったのですけど…。
罪悪感だけは強かったです。
でも、考えてみたら、おかしなことですよね。
自分の国が嫌いな人間ばかりを増やす歴史教育だなんて。
自分のことを愛せない人間が他人を大切にできないのと同じで、自国を愛せない人間が他国のことを考える筈もなく…
ここ数年、世界史の一部に触れて、つくづく感じました。「平和」とは「戦争状態でない期間が出来る限り長く続くこと」だと。
戦後、75年も続く平和な期間。
日本って凄い国ですよね。
一方で、かつて日本を裁いた米国は、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガニスタン侵攻と、戦争ばかりしている。国際テロ組織アルカイダやISを生んだのは明らかに米国が原因の一つですよね。
今度は日本が米国を「平和に関する罪」で裁いてやればいいのに。(ジョークです)
自衛隊はどこから見ても軍隊なので、日本国憲法に明記すべきだと個人的には思っているのですが…
戦争をできる国にするのではなく、現状と文章を一致させる、という意味で。
民法など特に時代と合わなくなっているものもあるので、一度、憲法全体を見直して、すっきりしたものに整理し直せば良いのに…と社会福祉士の勉強をしている時、何度も感じました。年々分厚くなる法律テキスト‼
東京裁判
あとからコシラエタ国際法の「平和に関する罪」とやらで戦勝国が一方的に裁くなんて…
インドのパル判事の全員無罪が正しいです。
辻氏や牟田口氏などを日本の軍事裁判で裁けば良かったんです。(…と私は思います)
「トルーマンの日記」にも記載があるように、ルーズベルトのあとを引き継いだ米国大統領も自分たちの「過ち」には当時から気付いていたということです。
誤解を解く為に書き出したのですが、キリがないので、この辺で終わりにします。