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日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

高円寺純情商店街 著:ねじめ 正一

2025-05-31 02:04:05 | 読書

【読書力】に紹介されていた本の中から、まずは2冊、予約して取り寄せ読んでみたのですが…その内の2冊目です。

 東京に実在する商店街を舞台に、これまた、著者名と同じく、"正一"少年には、乾物屋の息子の一日や、湿気に弱い実情など大変興味深いものがありました。 あまり仕事に熱心ではない、父親や、よく働く祖母と母と正一の4人家族。 粉カツオは正一少年の仕事で、学校へ行く前から当たり前のように仕事しているんですね。それに疑問を持つようになったのは、中学に入学してから。 クラスメイトに配達している姿を見られたくなくて、わざと遠回りになっても人通りが少ない道を選んだり… 分かるなぁ、そういうの、と思ってしまう昭和生まれの昭和育ち。 最近は親と友人のように腕を組んで歩いたり…時代だなーって思います🙄

 親戚の兄ちゃんが恋に落ちれば、相手の女性はあまり好きじゃないけれど、応援したくなる正一青年だったり・・・・彼の両親は猛烈に反対して・・・・ちょっと切ないお話も含む、全体的には ほっこり笑えるストーリーです。

 ちなみに作者は詩人としてスタートし、散文、小説を書き始めたという経歴の持ち主。初の小説で、直木賞受賞作品だなんて、凄すぎ!

 とても読みやすい文体ですから、何方でも気軽に手に取って楽しめますよ👌

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『出家とその弟子』倉田百三

2025-05-25 11:57:57 | 読書

 またまたご無沙汰です。なんか…YouTubeから検索で飛んで来て、過去記事をたんまり読んで行かれる方が急増中…あまりプライベートは明かしたくは無いですが…ここ、秋にはgooの都合ですべての記事が消えますので… 1冊、書籍にして想い出に持っておいてもいいかなぁとも思うのですが、なにせ2007年から始めたブログ! 1つの記事も長いものが多く、いったい、どんだけ~なページ数になるのか… 金額も気になるところです。

 

 ここをお留守にしている間、YouTubeはちょこちょこっと。仕事の後はバイオリンの練習と読書タイムでした。なにせ読んだ本がどれも深くて…このままでは何も書かずに終わってしまいそうなので、取り合えず( ..)φメモメモしておきます。

 

 以前、読書力に紹介されていた著書を2冊、予約(取り寄せ)中、と書きましたが、その内の一冊が、『出家とその弟子』 初めての作家で、なんと若干24歳の時の執筆だというから、驚いたのなんのって! 昔の人は、若い内から人生を悟っているというか、精神年齢が二十歳でも今の80歳以上ではなかろうか…いや、生涯生きても、この域に達する人は、ほぼ僅か(現代なら!)と思いますよ。 ざっと説明すると、親鸞の生涯と弟子について劇の脚本のような形式で書かれた著書です。弟子たちについては作者の創作だそうですが…作者自身の一部分も、これらの弟子達の中に投影しているそうです。

 30代の始め、帰国して一年目でしたが、オーストラリアでイスラム教徒やキリスト教徒、ユダヤ教徒の人達と知り合い、仏教徒も居ました、当然。特にタイ国の人達でしたが… 神道はもちろん、仏教についても一度、勉強してみようと、浄土宗、浄土真宗、曹洞宗などについて書かれたシリーズ本を図書館で順番に借りて読んだ時期がありました。 最も自分にしっくりきたのは、道元が開いた曹洞宗でして、「ほらほら!自力本願で、掃除、洗濯、料理、日常のことをやる!(掃除をやりだすと没頭して止まらなくなる質ですから…)それこそが修行だよ。道元のいう通りだ!と、勝手に理解し… 31歳の自分は親鸞には、さほど興味は持たず…だったのです... が… 

『出家とその弟子』 人間の本能と、どのように向き合うか? 今ではお坊さんが所帯を持つのは当たり前ですが、そうではなかった時代… おなごにうつつを抜かすなど破門だ!という時代が当然あった訳で… 

 何についても言えることですが、

【誰が決めたか知らないが、『当たり前』『当然だ!』】と言われる世の【常識】に対し、

「いや、そうではない」と意見したりすると…恐ろしいことになるってこと、ありませんか? 殆どの日本人は納得できないけれど黙っていよう、だと思います(ため息) 空気を読んで表向き穏便に済ませるために。(本心はどうであれ)

 それが坊主だと… 坊主も人の子ですし、煩悩と日々葛藤するのは(若いお坊さんは特に?)当然のことで… そういう意味で、親鸞もその弟子、唯円が取った行動に、敢えて「あっぱれ!」と言いたい! 頭がお堅い老僧たちは、「許せぬ! 自分が寺を出ていくか、唯円が出ていくか、いずれかだ!」と、親鸞師匠を訪ね… 「人は皆、悪人だ。悪人ほど許されるべきだ。寺に置いておくべきなのだ。(自分が若い頃を見ているようだ、親鸞、心のつぶやき…)」 

 キリスト教と仏教の融合のようだな、と感じるところが、こういう箇所でしたが… どうぞ、実際に手にとってお読みください❣ 読む価値はとても高い本です。 しかし、文字が小さく、老眼の自分には大変でしたが… 💦 岩波文庫です。

 いやいや~ 冒頭の始まり方から、惹きこまれる内容でした。

行きつけの図書館には所蔵されておらず、市内でも古い図書館からの取り寄せ。

パソコン内蔵カメラで借りた本を撮影したため、ボケてますが…紙質も黄色くなり、時代を感じました。(最近は、ネットから本の表紙はお借りしていたのですが… スクショで💦)

他にも数冊、読み終えていますが、すでに手元にはなく… 簡単な感想は次回に回します。

 

『秒速5センチメートル』著:新海誠 

映画になっているとも知らず、図書館員お勧めコーナーから借りた本です。とても読みやすく、ロマンティックで、胸キュンな内容でした。お互いを思いやる、心の友に 小学生の時に出逢う…いいなぁと思ってしまった!🫣🩷

『出家とその弟子』のように読見応えがある訳ではないけれど、誰が読んでもす~っと入って来る小説というのもいいですね。

 

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【日が沈む前に~夜明けの向こう側】前半 作品NO. 464 作詞作曲:すず

2025-05-18 10:21:09 | Electone & Piano

【日が沈む前に~夜明けの向こう側】前半 作品NO. 464 作詞作曲:すず

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【わたしの美しい庭】著:凪良ゆう

2025-05-14 22:46:56 | 読書

 これも季節の花コーナーに置いてありましたので、借りてみました。

初の作家さんですが、【本屋大賞】も別の小説で受賞されているのですね。

 マンションの屋上には、縁切り神社があり、表紙のように、お庭にもなっている、そのマンションで暮らす血のつながりがない統理と、10歳の百音、更にゲイの路有の三人と、更にはマンションの住民…。皆、それぞれに 抱えて生きている。断ち切りたい何か、を断ち切るために、「縁切り神社」へ参拝する人達。 ネタばれになるので、これ以上、内容に触れませんが、パワハラで鬱病、性的マイノリティー、義理の父と娘、失恋したゲイの路有… 一冊の中で取り扱うテーマも広く、それでいて分かりやすく読みやすい作家です。

 自分の文章がまとまらないですが💦

図書館へ行く、と決めてから、すでに5冊、読み終えました。また、読書にはまりそう。

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【ラヴィアンローズ】著:村山由佳

2025-05-11 16:33:53 | 読書

 この本も、季節の花コーナー 図書館員さんお勧めの棚からピックアップしました。🌹

美味しい☕コーヒーの入れ方シリーズは、すべて読み、天使の卵、天使の梯子など、この作家の著書は一時期沢山読んでおりまして… ある時期から不倫話が多くなり、読まなくなったという…

ガーデニングが趣味で、フラワーアレンジメントの講師をするまでになった主婦が主人公。妻を徹底的に管理しようとする夫。 そこへ現れた年下の男性デザイナー…とくれば… はい、不倫です。破滅へ向かう主婦のお話… ぞくっとするサスペンスです… 昔なら、途中で読むのをやめたかもしれないですが、借りた以上、最後まで読もう、と…昨夜、一気読みでした。

もしかしたら… こういう夫… 結構いるかもしれません… 

しかし、夫だけでなく、結局は…というお話でした。?でしょうけれど、この辺で…💦

 

ところでー

【読書力】の記事で、読むべき本をリストアップしましたが、その中から2冊、図書館で予約しました。読むのが楽しみです👌

 

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子豚、子牛、ジュリ、ケン、そして僕

2025-05-11 01:19:26 | ショート ショート

 小説【季節の予感】第5回 著者:すずBGM:すず #オリジナル曲 #エレクトーン演奏 #即興作曲 #小説#天使の賛歌

 

 僕の従兄弟のケンは、都会暮らしなため、いわゆる犬猫といったペットとして飼われる動物にしか、触れたことがないという。「豚や牛に触れるなんて、とんでもないや!蹴とばされそうだよ!怖いよぉ。」と涙目で愚痴っていたっけ。

「都会では牛や豚なんて、スーパーの棚で見るものだったのに、こんな近くで触れるなんてありえない!」 なんてことも言っていたくらいだ。そのくせ、最終日には『僕のこと、本物の父ちゃんだと思ってるよ!』と笑うまでになったんだから、変わるもんだよなぁ。

 その点僕は、日本でも森や川、海の近くに住んでいたから、野生動物と遭遇することも結構あったし、近所で牛や豚を飼育している家もあった。鶏は卵を産むが、僕にとっては目覚まし時計代わりだった。ジュリはどうなのだろう? そういえば、ジュリは日本の故郷の話をあまりしない。本を読むのが好きで、ホストファミリーの家で生まれた子猫たちが好きだということは分かっていたが。きっと、ジュリも動物好きだろうな。

 初めて僕らがファームを訪問した日、前日降っていた優しい雨が上がり、草の匂いが僕らを歓迎するように、ほんのり甘くて、遠くでは鶏の鳴き声が響いていた。動物の世話をする日、ジュリはなんと先頭に立って、僕とケンに手招きした。ことのほか、表情が明るい。どうしたというのだろう。

「こっち、こっち!見て!これ!大きな哺乳瓶でしょう? 人間の赤ちゃん用の何倍もあるけれど、これ、子牛用の哺乳瓶なんですって! これに絞ったミルクを入れて子牛たちに飲ませるそうよ!」

ジュリはいつも以上にはしゃいでいる。余程の動物好きなんだな。僕は子猫が流されたと血相を変えて訴えた、あの日のジュリィを思い出していた。大人しいジュリィ、だけど、いざという時の声はしんが通っていたっけ。

子牛用の哺乳瓶が、ジュリに手渡される。ジュリは、「こっちよ。私がママね。沢山飲んでね、子牛ちゃん」と優しく子牛たちに語り掛ける。とても初めてとは思えない手つきでミルクを与え始めた。子牛たちのつぶらな瞳がじっとこちらを見つめる。はじめは子牛から距離を取り、腰が引けて戸惑っていたケンも、ぎこちなくミルクを与えるうちに、すっかり馴染んできた。初日はおっかなびっくりだったケンが、最終日には、まるで小さなおとうちゃんのように、子牛のつぶらな瞳を見つめながら「ちゃんと飲めよ!」と自然に声をかけているのだから、驚いたものだ。

なんとなく、米国暮らし経験という点でも、田舎暮らしに慣れてるってことでも、ケンをリードしてきた僕だったけど、キャンプの最終日が近付くにつれ、二人に距離を縮められたかも。特にファームでは、初日から多少、二人に出遅れてしまった僕だったけど、なんだか心はぽっかぽかだったから不思議だ。いつもはケンと張り合うことが多いのになぁ。僕らは代わるがわるに、お互いのカメラで、子牛にミルクを与えている場面をカメラに収めた。僕とジュリのフィルムは、現像するとカラーだったが、ケンのは… 白黒で…おっと、これは、もっと後になって僕らも分かったことなんだけどね。今思い出しても吹き出してしまう。ジュリは僕らよりちっぴりおませなのか、こういう事件の時は落ち着いたもので、「牛の模様は白と黒なんだから。いいんじゃない?」と言い、落ち込んで首を垂れていたケンも即座にシャキン!となった!

 子豚は予想以上に活発で、ジュリが餌をやろうとすると、くるくると駆け回って彼女の靴をつついた。「ちょっと!もう、落ち着いて!」と苦笑するジュリの後ろで、僕たちは大笑いした。

「豚小屋だなんて失礼なこと最初に言ったのは、何処のどいつなんだろうなぁ… 凄く綺麗だよね、子豚たちの小屋って」

ケンが言う。僕もつい、「ほんとだよなぁ。僕の部屋より、よっぽど綺麗だよ!」と答えてしまった。くすっと笑ったジュリと目が合い、僕は一瞬、しゅんとなった。自宅へ戻ったら、いつもお母さんが口にする、「整理整頓」ってのをやらなくっちゃ! 子豚たちが転げまわる小屋には干し草が敷いてある。僕は思わず、くんくんと鼻を鳴らす。なんだか乾いた空気と太陽の匂いがする。気持ち良さそうな子豚たちのベットだ! ここで子豚たちと一緒に一晩を過ごしてもいいくらい気に入ったぞ!

ピンク色の肌をした子豚たちは、実際、とても可愛くて、一匹、連れて帰りたいくらいだった。すべすべした子豚たちの肌のぬくもりを感じながらファームで過ごす最終日、僕は本気でそんなことを思ってしまい、ちょっと泣けた。いずれ、大きくなったら、食べられてしまうんだよなぁ、なんて思ってしまったから。これからは残さず食べるぞ!と心に誓った。誰も口には出さなかったけれど、きっとジュリも、ケンも、参加者はみな、似たようなことを思った筈だった。

子豚の世話をしながら、ケンは「この子、僕のこと分かってるかも! 絶対、僕のこと、ほんとの父ちゃんだと思ってるよ」と笑いながら話しだす程だった。子豚もケンとうちゃんに応えるかのように、ケンの服をちょっと引っ張っているではないか! 最初は怖がっていたのにな。このキャンプで最も大きく変わったのはケンかもしれない。

「泥だらけになるのは嫌だな…」と言っていたのに、気づけば子豚たちと遊んで泥だらけになり、「ま、いっか!」と笑うくらい、動物たちに親しみが湧いたみたいだった。

最終日には、僕ら、それぞれ子牛か子豚を両手で抱え、集合写真に納まった。一生の宝物がまた、増えて僕は嬉しかった。

   【キャンプファイアと地上の蛍(星)】

 夕方になると、キャンプファイアを囲み、ケンもジュリも覚えたばかりの英語のうた、「Twinkle, Twinkle, Little Star」を参加者全員で大合唱した。米国人のMindy とStacy 姉妹が僕らにマシュマロと串を手渡す。

「串に刺して、火であぶるのよ。Give me some more もっと、頂戴!っていう別名が付いてるくらい、美味しいものができるわよ」

と、姉妹は笑う。 ジュリが慎重にマシュマロを串に刺し、じっくり炎の上で回し始めた。

「焦がしすぎないようにね!」

と僕が言うと、ジュリはニヤリと笑いながら、マシュマロがほんのりキツネ色になったところで、MIndy の真似をして、焼いたマシュマロをチョコとビスケットの間に挟んだ。
 ケンは最初、マシュマロのねばねばが指につくのを気にしていたが、チョコビスマシュマロを一口食べた瞬間、目を大きく見開いた。「うまっ!これはすごい!」

「でしょ? もっと、頂戴!って思うでしょ?」

僕らは同時に深く頷く。甘いマシュマロの焦げた香りに包まれ、お喋りも弾む。夏の日を遮断するように風が流れ、焚火の火の粉が空へと舞い上がった。
藍色の空に星がきらめき始めた頃、焚き火の光に照らされた僕たちは、思わず幸せな笑顔を浮かべた。しばらくするとケンは、

「こんな広い空、見たことない」とつぶやき、「東京じゃこんなの見れないな」とポツリと言う。

日本では見ることが出来ない大きな夕陽がゆっくりと地平線へ沈んでいく。そもそも地平線を見ることだって、日本の都会では見られない。 ケンの興奮ときたら、すごかった。オレンジシティの名の通り、茜色に染まったあと、深い紫へと変わる空を見上げながら、ジュリと僕は無言のまま夕陽を眺めていた。遠くでコーンフィールドが風に揺れ、その隙間から小さな光がぽつぽつと浮かび上がる。

「行って見ようか」

「うん。歩いて行こう!コーンフィールドまで走ろうか!」

僕らは、はしゃぎながら走り出す。一面に広がるトウモロコシ畑に僕らはいつの間にか立っていた。

ふわり、ふわりと蛍が舞い、まるで夜空の星が地上に降りてきたみたいだった。ジュリはそっと手を伸ばし、指先にかすかに光る蛍を感じると、優しく微笑んだ。
「まるで星空の中に立ってるみたい…」とジュリがぽつりと呟く。その言葉に、僕も静かにうなずいた。

すっかり陽が沈むと、電灯がないコーンフィールドには、あちらこちらに飛び交う蛍の光が浮かび上がる。まるで星だ。蛍一つひとつが、地上で光る星たち… もしかしたら、僕らも 星の一つひとつかもしれない。

 

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【読書力】著:斎藤孝

2025-05-10 01:16:49 | 読書

図書館の目立つ場所に、【大きな文字】の書籍コーナーがあります。思わず手を出してしまいました。タイトルから惹かれるじゃぁ、ありませんか! しかも!大きな読みやすい文字の大きさ! 老眼の自分には有難い~👏👏👏

内容は… 一言で要約すると、読書は自己結成するのに必要不可欠な存在だ!ということです。全く異論はありません。ここで言う読書は、娯楽的なものではなく、読むのに体力が必要(知的体力とでもいいましょうか…)な内容の本たちです。例をあげると…

中3で読むべき本:【友情】 武者小路実篤 【さぶ】 山本周五郎 【車輪の下】 ヘルマンヘッセ

高1で読むべき本:【君たちはどう生きるか】 吉野源次郎 【地獄変】 芥川龍之介 【もの食う人びと】 辺見庸 【高円寺純情商店街】 ねじめ正一 【ぼくは勉強ができない】 山田詠美 【パンドラの匣】(はこ、漢検準1級漢字だーっ!) 太宰治 

高2で読むべき本: 【出家とその弟子】 倉田百三 【麦の道】 椎名誠 【沈黙】 遠藤周作 【春の夢】 宮本輝 【破戒】 島崎藤村 【坊ちゃん】 夏目漱石

高3で読むべき本: 【フラニーとゾーニー】 サリンジャー 【金閣寺】 三島由紀夫 【読書と社会科学】 内田義彦 【ハムレット】 シェイクスピア 【罪と罰】 ドストエフスキー 【取材班】 加藤秀俊 【ツァラストラはこう言った】 ニーチェ

 

全部で22冊かな… 自分は本を読んでいる方だと思っていましたが、実際に読んでいるのは、

【車輪の下】 ヘルマンヘッセ (小6で読んだ)

【坊ちゃん】 夏目漱石 (小6で大きな文字バージョン、大学1年で文庫)

【フラニーとゾーニー】 サリンジャー (高1 米国の文通相手に勧められて)

【ハムレット】 シェイクスピア (大学のゼミで個人的に 原文と翻訳)

【罪と罰】 ドストエフスキー (大学1年の時、図書館で)

…という結果でして、実際は22冊中、5冊しか読んでいなかった~😱 宮本輝や芥川龍之介は好きな作家なので、すんなり読めそう... 【金閣寺】 三島由紀夫は、自宅にありそうな…父方の祖父が集めていたので。読もう、よもうと思いながらまだ…です。

 

印象に残る言葉がいくつもあるのですが、引きこもりが多い今の時代、特に…これでしょうか…

「様々な人間像を、読書を通じて事前に知っておくことによって、現実に対してもタフになれる。自分とは違う感性や考え方の持ち主に出会っても、いきなり拒否するのではなく、じっくりとつき合うことのできる器の大きさ。こうした素地が、読書を通じて養われる。」

これは痛感しますね。まさに、その通りです。ただ… 最近は、これまでに読んできた本たちには登場しない、殺気を感じるタイプが多くなってきましたが… そういう時は、逃げられれば逃げる、避けることも必要ですが、警察に相談しても事件が起きなければ動かないですからね… 

いずれにせよ、上記に上げた未読の書を探してみようと思います。

 

 

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ジャズナンバー【枯れ葉】1回目 練習

2025-05-08 22:13:25 | ヴァイオリン🎻

ジャズナンバー【枯れ葉】1回目 練習

 

こちらはエレクトーンで演奏してみました🎹

エレクトーンver 【枯れ葉】

 

枯葉【入門編】フェイク、アドリブっぽいのもやってみよう

次の発表会で演奏予定の スメタナ作曲 【わが祖国より モルダウ】と、同じト短調の曲を見つけました! フミコ先生が【枯れ葉】をバイオリン演奏。 ジャズ曲なんですね。これがとても自分好みの旋律。なので、つい…弾いてしまった。 練習なので、ヘンな音ですが。♭曲はバイオリンでは難しい。 ミの音に♭なので、開放弦が使えない。小指で押さえる、などなど・・ あと、指を思いっきり広げないといけないですね… だから、バイオリンは、シャープ♯曲から始めるのですねぇ。(♭と反対で、指をくっつけるから)

いい曲なので、いつかバイオリンでも上手く弾けるようになりたい🎻

 

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街の灯 著:北村薫

2025-05-08 18:39:44 | 読書

 こちらも初めての作家さんです。図書館員さんお勧めコーナーにありました。

読み始めは、難しそうな印象でした。舞台は昭和7年。言葉遣いも両家のお嬢様らしく、語彙も表現もいかにも華族の上流階級の人たちが使いそうな雰囲気。ちょっとお堅い印象で、初めてロシア文学に触れた時のような感覚になりましたが、心配することはありません。

少し我慢して読み進めれば、すぐに慣れます👌

主人公は華族ではなく、士族出身のお嬢様。考え方も従来のしきたりなどにこだわらない父親が、娘の新しい運転手に女性ドライバーを選んだことから、話がどんどんとテンポよく進んでいきます。まさに、生き生きと! 当時は自由に娘の一存でお出掛けしたり出来なかった時代でしょうからね。まさに水を得た魚。武術にも優れ、新聞も江戸川乱歩も読んでいる新しい運転手の別宮みつ子。彼女のことを【虚栄の街】の主人公になぞらえ、「ベッキーさん」と呼ぶ主人公の花村英子。ちょっと、とぼけた彼女の兄も面白いですけどね。

ベッキーさんがやってきたことで、英子は視野が広がっていったというか… 街へ出て、上流社会意外の市民の様子にも目を向ける機会が増えます。二人は色々な事件に遭遇し、謎解きをしていくことになるのです。

【虚栄の市】江戸川乱歩好きな大学生が不審死、同じ日、もう一人、自ら穴を掘って死亡。偶然に見える二人の死を巡る謎が描かれ、英子とベッキーさんのやり取りに注目です。

【銀座八丁】兄と友人の暗号ごっこ。ヒントは兄の友人から贈られてくるプレゼント。眼鏡、シャツ、など、何処にでもあるような品物…これらに隠された暗号を解くために、英子がベッキーさんと銀座へ出かけ、兄に代わって謎解きを楽しむ短編。

【街の灯】表題作。軽井沢で起こる、不可解な家庭教師の死。この章では、少女だった英子が成長を遂げていく。まぁ、読んでのお楽しみ。

推理小説でありながら、昭和初期の階級、庶民の貧しい暮らしなどを盛り込んだ、一風変わったというか、今まで読んだことがなかったタイプの小説でした。短編推理小説としても楽しめますし、歴史好きにもお勧め。 どうやらシリーズものの、第一作のようです。 一読の価値あり👌

 

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【花が咲く頃 いた君と】 著者:豊島ミホ

2025-05-05 14:06:43 | 読書

 

 先週、GWに突入する前、久々に図書館へ行った。最近は作詞作曲に加え、小説も再び書き始めたものだから、なかなか本を読む機会がない。いや、読む時間を確保していない。活字離れが加速しては段々とボケていくようで、これでは いかん!と、図書館へ足を向けた。実際、行って見ると、そこは 落ち着く【居場所】だよなぁ。

 図書館員が選んだ本が手前に飾られている。 その中から3冊を手に取り、空いている椅子に座って読み始めた。桜にちなんだ物語。(実際はコスモス等、季節の花を含む短編4作品が収録されていた)

 1作目:サマバケ96 異色の中学女子同士の夏休みを描いた作品。 ひょんなことがきっかけ(憧れ男子)目的のコギャルに声を掛けられた真面目女子が友人となり、一緒に夏休みを過ごそうと約束。しかし、コギャルの方は渋谷で出逢った高校1年の男子二人の一人にゾッコン。 真面目女子の存在は、二の次となる。 折角、夏休みの宿題を二人で片付け、中学最後の夏休みを女子二人で楽しもうと決めていたのに。 残された真面目女子は寂しく感じる。宿題は終わった。もう、何もすることがない夏休み…  と言う内容。 正直、あまり興味を持てなかったが、最後まで詠んではみた。

 2作目:コスモスと逃亡者 これを話題にするのは、勇気が必要だっただろうなぁと思う。豊島ミホさん、初の作家で、どのような小説を書くのか興味深々。 この2作目が最も考えさせられた。自分も障がい者施設にいただけに。 人間の本能のまま動く娘を「危ないから」とお使い意外、家の中へ閉じ込める母。高校卒業後は、家の中と母から頼まれた買い物をするため外へ出るのみ。そんな彼女が借金に追われる逃亡者と出逢い… ここから先はとても文字に出来ない内容。生きる為に動物、人間、どちらにも生まれつき備わった欲… それらの描写と物語の進行が凄まじいです。

 3作目:椿の葉に雪が積もる音がする 個人的には、この短編はお気に入り。夜、眠れなくなるとお爺ちゃんの硬い布団へもぐりこむ少女から大人へと成長する娘の物語。 おじいちゃんは、決まって、「耳を傾けてごらん。椿の葉に雪が積もる音がするから」という。必死に耳を澄まし、聴こうとするうちに眠りについてしまう。 そんなお爺ちゃんの部屋には、椿図鑑がある。 知りたいことがあると、おじいちゃんの部屋へいき、図鑑を眺めていた。

「あげるよ。その本」 ある日、祖父が言う。だけど… それを貰えば、すべての名前を覚えなければいけなくなるんじゃ… 慌てて、「いいよ!」と逃げる孫娘。 その翌日、眠れない夜を迎える。ちらっと祖父の部屋へ行ってみようか、だけど、もういい歳だし… その日の朝、祖父は脳梗塞で倒れていた…

自分が読み進めるうちに何を想ったか。 勿論、祖父のこと。 盆栽と向き合う祖父の丸い背中を思い出してた。 庭を作ってくれた祖父の働きぶりや、ふとした会話も。 このストーリーは良い。皆さんにも読んで欲しい。

4作目:表題作。🌸桜だけに期待大。 複雑な人間心理。 憧れの同級生を桜の木と重ね合わせる少年。 だけど、彼女からはパシリとして扱われる中学時代。 やがて同じ高校へ進学するが、彼女は芸能プロダクションへ。 「見るな!」と桜の木を傷付け、彼も折った桜の枝で叩かれ… そんな女子の何処か憧れなのか、自分には理解出来ないけれど… 分かる、という人もいるだろうから。 イライラを暴力で人に八つ当たりすることで、すっきりしたいというタイプ。だけど、思春期の複雑さを 描写するのは難しい…。 よく描いているとは思う。 ただ、好き嫌いは、好みの問題というだけだ。

 

 一読する価値はあるでしょう🌸

 

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