フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

暖かい冬の一日

2010-12-14 | 日記

昨夜からの雨が朝方になっても激しく降っている。
それにしても暖かい朝だ。外気温5度、室温16度、湿度36%。

いつも通り、バッハのフルートソナタをかけ、薪ストーブに火を入れ、コーヒーを淹れる。ネットで新聞に目を通す。
東京でシューベルト作品の連続演奏会を開く、ドイツの名匠でピアニストのゲルハルト・オピッツ。
「シューベルトは弾き手に、己が何を持っているかを常に問う。人生経験の成熟なくして、その魅力は伝わらない。彼の指示通りのテンポで弾くのは難しいが、それを実現して初めて、シューベルトの普遍性に気付く。
幼くして、3人の巨匠のピアノに感化された。明朗で詩的なウィルヘルム・ケンプ、思索的なクラウディオ・アラウ、双方の重みと軽みを兼ね備えたルドルフ・ゼルキン。ピアノに向き合うのは日に1、2時間。オペラや室内楽の楽譜を眺めたり、絵画や文学に没頭したり。そうした日々が今、古典の深い森へと歩む自らの手を引いてくれていると感じている。 」

音楽は音楽的なテクニックだけでは、駄目だということであろう。音楽を超えた他分野の芸術や人生経験なしに、ものは語れないということか。

朝食は、身体にやさしい和食にしよう。塩サケ、卵焼き、納豆と味噌汁だ。

午前中はフルートの練習をする。今日は、少しましな音が出ている。「毎日の練習」NO1、NO7ははいつも通り。NO4は♭は6つまで全部やる。その後、アルテ17課のNO1、NO2の曲をやる。伸ばしの音価が上手くカウントできるかどうか。
次は八ヶ岳フルートアンサンブルの「カルメン」だ。やはり前奏曲が難しい。その他の曲を、最後まで通して吹く。「What's New」のボサノバオリズムも慣れてきた。

昼になったので練習を終える。昼食は、パスタにしよう。エリンギが安かったので、これを使う。オリーブオイルでニンニクのみじん切りを炒めて香りを出し、ベーコンとエリンギを炒める。

茹でたパスタをいれ、塩、胡椒、「煎り酒」を入れて味を調える。これで出来上がりだ。これが、あっさりしていて、実においしかった。醤油味と言うほども醤油が効いているわけではなく、ほんのりと、梅酢の香りがしていて旨い。

このころから、いい天気になってきた。日差しも強く、部屋の中は20度を超す暖かさだ。外に出よう。たきぎが大分無くなったので、補充しておく必要がある。
その前に、妻が大根の漬けものを作るというので、畑に行く。大分太くなってきた大根を引き抜く。

大根の土を落とし、皮をむき、2日間塩で漬けて水抜き。その後砂糖とみりんで8日間漬けこむと出来上がりだ。

森の中には、燦燦とした日差しで暖かい。

たきぎになる、太い倒木を家の近くまで運ぶ。それらをチェーンソーでカットすると、結構な量になった。昨夜からの雨で濡れているので、少し乾かせる必要がある。

その後、森の南東側のクマザサ刈りを行う。ここもびっしり生えているので、一筋縄ではいかない。

今夜の夕食はスペアリブだ。漬け汁に4時間漬け込んだ豚肉を、オーブントースターで上下それぞれ10分焼く。焦げ付かないように、途中からは、アルミフォイルをかけよう。

いい色に焼けてきたので皿に盛り付けよう。

もらったぎんなん、ジャガイモ、人参、シイタケ、ピーマンなどを添える。ビールで乾杯する。余り手間はかからなかったが、スペアリブは、なかなかいける味にしあがっていた。

今夜は双子座流星群が見れるというので、何度がデッキに出て空を眺めているが、なかなか見ることができない。空は晴れているが、何しろ寒いので、見るのをあきらめるしかないか。