へそ曲がりおじさんのひとり言

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久間防衛相の「原爆投下 しょうがない」発言

2007年07月03日 04時19分20秒 | Weblog
広島、長崎の被爆者にとっては、神経を逆なでされた様な気持ちであろう。
その気持ちは良く解るのだが、久間防衛相の発言には別な意味が含まれていると思う。
原爆の投下が良くない事は、「火を見るより明らか」である。
しかし、仮の話だが、あの時原爆が投下されなかったとしたらどうなっていたであろうか?。
ソ連は、「日ソ不可侵条約」を破棄して、日本を攻撃し始め、満州大陸で日本軍は敗走を続けていたのである。
次の目標は、北海道、東北になったであろう。
原爆投下により、日本は敗戦を認め、「無条件降伏」をした。
原爆投下が無ければ、「竹やりで、最後の一兵まで」と、無益な戦争を続けていたであろう。
そうすればソ連軍は、北海道、東北に攻め込んでいたであろう。
まさに「前門のトラ、後門のオオカミ」である。
このような状態に成ってからでは遅いのである。
敗戦後、日本を幾つかのブロックに分けて、それぞれ別の国が「分割統治」すると言う計画があったのだが、最終的にアメリカ一国が「占領統治」と言う事になった。
「分割統治計画」には、統治国として、ソ連、中国も含まれていた。
アメリカは後に、「占領統治」をやめて、日本を「自主独立国家」と認め、小笠原、沖縄の返還も認めた。
これは「原爆投下」により、ソ連軍の本格介入の前に戦争が終結した為である。
戦争の終結が遅れ、ソ連軍の関与が大きくなれば、「分割統治」は避けられなかったであろう。
もしソ連が日本を分割統治していたらどうなっていたであろう?。
「北方四島がいまだに返還されない」と言う事実があるではないか。
最悪のケースとしては、朝鮮半島の様な事が日本でも起きたかもしれないのである。
日本という国が南北に分断される。
想像した事があるだろうか?。
久間防衛相の「原爆投下 しょうがない」と言う発言には、このような意味が込められていたはずである。
それでは何故、久間防衛相はそれを言わないのであろう?。
答えは簡単である。
私は単なる一個人、しかし久間防衛相は、国を代表する公人である。
一個人の発言では、外交問題に発展する可能性はゼロと言っていいが、国を代表する公人の発言となると外交問題になる。
久間防衛相としては、立場上、アメリカを意識しての発言であったのだろうが、少し考えが甘かったようである。
原爆が投下された事により、「数多くの犠牲者」が出た事は確かである。
もしもあの時、原爆が投下されなかったとしたら・・・・・・。
原爆投下の是非を問うより、日本が「無益な戦争」を始めた事を反省するべきではないだろうか?。
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