へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

あれから丸9年に   その2

2020年10月13日 23時47分45秒 | 舌癌手術後の経過

8時間に及ぶ全身麻酔での手術自体は無事に終わったらしいのだが・・・・。

麻酔が切れた後も私は普通に返事をしていたというが、その記憶は全くないのです。

が・・・・。

体に付けられた何本ものチューブを嫌がり、かなり暴れたとも聞くが、それも全く記憶にないのです。

そして、私の意識が何とか戻ったのが2日後なのか3日後なのかも全く分からないのです。

何しろ、ベッドに横になっているだけで、手足を満足に動かすこともできず、日にちも時間もわからないのです。

が、意識が戻ってからが大変で、まるで悪夢のような数日を過ごさなくてはいけなかったのです。

ただ、意識は戻ったといっても、完全には戻っておらず、記憶は断片的です。

正直、昼間のことはあまり記憶にないのです。

が・・・・。

問題は、夜間です。

昼間は人の動きもあるにで、常に人の気配とそれに伴う音や声も聞こえます。

ところが・・・・。

夜9時の消灯後は夜勤の看護師さんだけになり、病室も消灯しているので人の動きはありません。

そう、静寂の世界になるのです。

これがこの時の私にとっては災いの種となり、私を精神的に苦しめることに。

 

一日中ベッドで横になったいるだけで、半分寝た状態です。

が・・・・。

消灯してしばらく経つとハッキリと目が覚めてしまうのです。

たまにナースコールがなって看護師さんの足音は聞こえるが、それ以外は時計の音だけ。

こうなるとやたらと時間の経つのが遅く感じます。

寝てしまえば一気に時間も経ってしまうのだが・・・・。

これが静かすぎてなかなか寝られないのです。

必死になって寝ようと頑張って何とか寝ることはできたが・・・・。

すぐに目が覚めてしまう。

時計を見ると・・・・。

数分しか経っていないのです。

これが延々と朝まで続く。

 

これも1週間ほどで何とか収まったが、この間に何度「死にたい」と思ったことか。

5階建ての病棟の屋上から飛び降りたいと思ったりもしたが・・・・。

ベッドで寝たきりの状態ではそれは無理。

 

が・・・・。

昼間はその様なことは起きないのです。

 

あれからもう9年も経ちました。

手術前は「62キロ」あった体重も、2か月で3回もの手術をしたおかげで、今は「51キロ前後」に。

手術前は食欲がありすぎて体重が植えることはあっても減ることはなかった。

今は食欲はあっても食べること自体が重労働に近い。

おかげて、体重を減らすのは簡単です。

っていうか、「現状維持がやっと」といった感じかも。


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