功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

『ガーディアン・エンジェル』

2013-09-11 22:40:12 | マーシャルアーツ映画:中(1)
「ガーディアン・エンジェル」
原題:GUARDIAN ANGEL
製作:1994年(93年説あり)

●刑事のシンシア・ラスロックは、同僚で恋人のマーシャル・ティーグと共に偽札事件を追っていた。しかし、偽札製造の主要メンバーだったリディ・デニアを逮捕するものの、彼女によってマーシャルが殺されてしまう。
それから半年後、恋人の死をきっかけに警察を辞めたシンシアは、1人でボディガードの仕事をしていた。ある日、実業家のダニエル・マクヴィカーから警護の依頼が舞い込んできた。実は彼はリディの元恋人であり、刑務所を脱獄した彼女に狙われているというのだ。
 シンシアは依頼を拒もうとするが、成り行きからダニエルのガードを担当する事となる。そのころ、リディは逮捕された際に消えた偽札の原版を血眼で探していた。どうやら原版はダニエルの元にあるらしいが…。
果たして原版の行方は?そしてダニエルに惹かれつつあるシンシアの想いは?予期せぬ敵が姿を現す中、最後の戦いの幕が切って落とされる!

 前回に引き続き、今回もリチャード・W・マンチキンがPMエンターテイメントで監督した作品の登場です。本作は格闘シーンに偏重しすぎた『カジノファイター/地獄の拳闘』とは違い、まっとうなアクション映画に仕上がっていました。
物語は前半の30分が刑事アクション、後半の1時間が恋愛を絡めた活劇という2部構成になっています。主演のシンシアは格闘シーンだけではなく、珍しく恋に思い悩む姿を披露しており、いつも戦ってばかりの彼女とは違う一面を見ることができます。
 格闘シーンについては、ファイトコレオグラファーがあのリチャード・ノートンなので、序盤からスピーディーな技の応酬が見られます。中盤は息切れしてスロー気味になるものの、最後のシンシアVSケン・マクレオド(『ショウダウン』)は上々の出来でした。
本作はこの他にもカースタントやボートチェイス、馬に引き回される危険なスタントなど、PMエンターテイメントらしい見栄えのするアクションを盛り込んでいます。傑作というわけではありませんが、安定した面白さを持っている作品だと私は思います。
 ちなみにリチャード監督は、『キング・オブ・キックボクサー3』『リング・オブ・ファイア/炎の鉄拳』、そしてアクション以外は難ありの『カジノファイター』といった微妙な格闘映画を多数撮っています(苦笑
今のところ、氏が監督した格闘映画(国内発売作品)で未見なのは『キング・オブ・キックボクサー2』だけですが、少なくとも現時点では本作がベスト。『キング・オブ~2』はあまりいい評判を聞きませんが、いつかは目を通してみたいですね。

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