功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

更新履歴(2012年/5月)

2012-05-31 22:56:52 | Weblog
 5月は新規更新を縮小し、下記の記事修正を行いました。「日本映画とVシネマ」のカテゴリはすべて修正が完了したので、この調子で他のカテゴリについても手直しをしていきたいと思っています。
さて、ここ何か月かの間に様々な香港映画・格闘映画が方々でリリースされていますが、6月も色んな作品が発売されるようです。

 まず香港からは、『ムーラン』(原題:花木蘭/6月8日発売)と『バタフライ・ラヴァーズ』(原題:劍蝶/6月6日発売)の2本が上陸します。前者はディズニー映画にもなった有名な物語がモチーフの作品で、花木蘭を演じるのは趙薇(ヴィッキー・チャオ)。他にも房祖名や于榮光なども顔を出しているようです。
もうひとつの『バタフライ・ラヴァーズ』は、蔡卓妍(シャーリン・チョイ)と呉尊による武侠ラブストーリー。原作は民話の「梁山伯と祝英台」…なんですが、実はまったく同じ名前の武侠片が国内でリリース済みだったりします(爆
私は未見ですが、既に発売されている方は徐克(ツイ・ハーク)が監督したもので、原作も同じ「梁山伯と祝英台」なのだそうです。原作も邦題も英語タイトルも同じなので、お買い求めの際にはくれぐれもご注意を…。

 次に格闘映画についてですが、こちらも2本の作品が発売されます。まずは『標的のアサシン 暗戦』(原題:Dark Assassin/6月6日発売)から。この作品は本物の格闘家として活躍したジェイソン・イー(各媒体ではジェイソン・リーと表記されていますが、名前の綴りはJason Yeeです)による監督主演作です。
主演のジェイソンについてはよく知らないのですが、彼の対戦相手としてカン・リーが出演しているのがポイント。今もっとも活躍が目覚ましいリーが、ジェイソンを相手にどんな立ち回りを見せるかが気になるところです。
 最後に紹介するのは、『龍陣 覇拳の掟』(原題:Kinta/6月6日発売)です。こちらはなんとマレーシア産の格闘映画で、『マッハ!』ライクなリアルヒッティング・アクションが特徴となっています。
どうやらこの作品、香港側のスタッフやキャストが大量に関わっているらしく、武術指導はなんと錢嘉樂(チン・ガーロッ)が担当しています。香港系武師の演出によるリアルヒッティング・アクション…果たして一体どのようなものになっているのか、今から楽しみでなりません!



05/04 『バックラッシュ』
05/15 『バウンティハンター2』

修正済み作品
 『怒れるドラゴン/不死身の四天王』
 『威震四方』
 『キラー・ドラゴン流星拳』
 『大盜/王羽大盜』
 『神拳大戰快鎗手』
 『戦神灘』
 『片腕カンフー対空とぶギロチン』

 『ハード・ブラッド』
 特集・好小子たちの戦い(08) 『D&D/完全黙秘』
 『ファイナルファイター鉄拳英雄』

 『ボディガード牙/修羅の黙示録』
 『新・ピィナッツ』
 『龍王 獣たちの掟』
 『無比人』
 『必殺!バトルロード2 妖剣女刺客』
 『ワル 正伝』
 『必殺!バトルロード 妖剣女刺客』
 『抜け忍』

『バウンティハンター2』

2012-05-15 23:20:33 | 日本映画とVシネマ
「バウンティハンター2」
製作:2011年

●法務省公認の賞金稼ぎ=バウンティハンターの松田優は、今日も賞金首を捕らえる仕事を続けていた。ある日、彼の前に大病院をクビになった看護婦が現れ、「医師の永倉大輔を殺してください」という物騒な依頼を持ち込んできた。
当然、「殺しの仕事なんてしない」と突っぱねる松田であったが、大病院の裏に金の匂いを察知した彼は行動を開始する。知り合いの暴力団を使って調査した結果、堕胎児を悪用した臓器密売と、幻の高額賞金首・堀田真三の存在が明らかとなった。
 だが、その矢先に看護婦が敵に誘拐されてしまう。彼女は体の悪い堀田に目を付けられ、近いうちに臓器移植が行われるというのだが…。一方、松田は堀田に尻尾を切られそうになって逃げ出した永倉から、敵が産廃業者に化けていることを知らされた。
今回は相手が大人数ということで、同じく堀田を狙っているバウンティハンターの的場浩司に協力を要請。かくして、2人の賞金稼ぎは密売組織のアジトへと切り込んだ!

 本作は以前紹介した『バウンティハンター』の続編となる作品で、今回もバウンティハンター同士の思惑が交錯するシリアスなストーリーが繰り広げられています。しかし、前作では相反するバウンティハンターが敵対したり、仕事のスタンスなどが語られていましたが、本作は単に臓器密売組織を潰すだけの話になっていました。
前作では脇役ながら光る存在だった加納竜も本作では出番が少なめ。反対に情報屋の木村圭作が本作で意外な顔を見せるんですが、こちらは割とあっさり消えてしまいます。また、前作のラストで突然現れた第3のバウンティハンターが再登場するものの、松田とは顔すら合わせないまま退場してしまうのです。
 そしてアクションについてですが、前作と比べると銃撃戦は控えめ。ラストの決戦で立ち関節などを使用した格闘戦が展開されますが、ザコしか出てこないので見応えがありません。相変わらず的場ははっちゃけていますが(今回は電磁グローブで銃弾を跳ね返す!)、彼らと対等に戦える猛者が不在だったのは惜しい限りです。
前作は逃亡犯のような等身大の犯罪者が相手であり、ガチンコで勝負をする機会は限られていました。しかし本作では敵が国際的な犯罪組織なので、多少ムチャな強敵を出しても良かったはずです。設定自体は魅力的なので、個人的には続編を希望したいのですが…。

『バックラッシュ』

2012-05-04 23:26:20 | マーシャルアーツ映画:下
「バックラッシュ」
原題:BACKLASH
製作:2006年

●CIA工作員のダニエル・ブルジオは、大悪党のバス・ルッテンを激闘の末に捕らえるが、襲いかかってきた彼の息子を射殺してしまう。バスの報復を警戒した彼女は、恋人と共にトリニダード・トバゴへと入国。休暇を兼ねて身を隠そうとしたが、いきなり謎の武装集団に襲撃を受けた。
なんとか脱出したダニエルは、事態を把握するためCIA本部に連絡を取る。だが、「君の所在はCIAの人間しか知らない」との回答が…。謎の敵は殺し屋のローレン・キムらを向かわせ、彼女の恋人を殺害する。ダニエルは駐留する軍隊に保護を求めたが、殺し屋の前には軍隊すら歯が立たなかった。
一転して窮地に陥るダニエル。ところが、そこへ死んだはずの恋人が救援に現れた。謎が謎を呼ぶ中、南国の楽園に銃声を響かせた黒幕が姿を見せるとき、彼女は驚愕の真実を知る!

 出演者は無名だけど全員がスタントマン出身!元パンクラスのバス・ルッテンが特別出演!ということで視聴してみた作品なのですが…お察しの通り、なんともヘナヘナな珍品でした(涙
作り手はスピーディーな展開の作品にしたかったようですが、なかなか先に進まない物語と演出のせいで逆に牛歩状態に陥っています。ストーリーはありがちな展開ばかりなので、すぐ結末が予想できます。しかし、この牛歩状態のせいで結末に到着するまでが長く、本作の冗長さをより強調していました。
 格闘シーンの殺陣はそこそこ作り込んでいますが、問題はその表現方法。なんと本作のアクション(カーチェイスも含む)は、頻繁に早回しが使われているのです。恐らく、演者の動きや車の速度が遅かったため、早回しで無理矢理スピードを増そうとしたのでしょう。おかげでアクションが不自然極まりない出来になっています。
注目していたバスの出番も序盤だけなので、彼目当てで見るにはキツいと言わざるを得ません。唯一良かったのは後半の手前で行われるダニエルVSローレンのタイマン勝負。この対決だけは余計な演出が少なく、安定したファイトになってました。この調子で全編を通して頑張っていれば良かったのですが…。