功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

『刑事ベルモア 共謀者』

2013-02-12 23:28:37 | マーシャルアーツ映画:中(1)
「刑事ベルモア 共謀者」
原題:LAST MAN STANDING
製作:1995年

▼『アンダー・カバー/炎の復讐』や『マーシャル・コップ』など、数々の傑作格闘映画に出演しているジェフ・ウィンコット。これらの作品はIMAGEというプロダクションで作られましたが、実をいうと私はそれ意外の会社で作られた彼の主演作を見たことがありません(苦笑
そこで今回は、B級アクション映画に定評のあるPMエンターテイメントが製作し、カーチェイスと爆破スタントに彩られた本作をチェックしてみたいと思います。PMエンターテイメントとは、ゲイリー・ダニエルズの主演作などを作ったアメリカの映画会社で、過去にも当ブログで同社製作の『アベンジャー』という作品を紹介しています。

■正義に燃える刑事のジェフは、相棒のジョナサン・バンクスとともにジョナサン・フラー率いる銀行強盗グループを逮捕するが、連中は悪徳警部補のスティーヴ・イースティンによって釈放されてしまう。憤るジェフだが、警察の内情を知るフラーは「警部補を無闇に突っつくのは止めとけ」と忠告する。
だがその後、とある事件で人質にされたバンクスがスティーヴのミスによって死亡。上司のマイケル・グリーンは、適切な対応が出来なかったとしてジェフを謹慎処分にし、現場から引き離してしまう。やがてジェフのことを邪魔に思ったスティーヴは、彼に罪を着せて抹殺してしまおうとするが…?

▲本作はまさに刑事アクションの典型、あるいは王道と言ってもいい作品です。解りやすい死亡フラグを立てて死ぬ相棒、陥れられて孤軍奮闘を強いられる主人公など、いろんな刑事アクションで見られたパターンが一堂に会しているのです。
とはいえ、パターンどおりに構成するだけでは芸が無さすぎます。そこでPMエンターテイメントは、自身の十八番であるカーチェイスを景気よく挿入し(序盤・中盤・後半の3回)、これでもかと車をクラッシュさせまくっていました。『アベンジャー』もそうでしたが、本当にこの会社はカーチェイスが好きなんですね(笑
 しかしカーチェイスにばかり懲りすぎたせいで、ジェフの見せる格闘アクションはあまり多くなかったりします。タイマンで戦えそうなフラーは事故って死ぬわ、最後に戦うスティーヴはただの中年オヤジで動けないわと、対戦相手にもとことん恵まれていません。走る車に引き回されるなど、危険なスタントもあるんですが…。
とりあえず作品自身のテンポは良いので、格闘シーンに過度な期待さえしなければ気楽に楽しめるはずです。ところで、本作にはスティーヴをはじめとして様々な悪党が登場しますが、邦題の「共謀者」って誰のことを指しているんでしょうか?(爆

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