「ホワイト・ファントム/霊幻戦士」
原題:WHITE PHANTOM
製作:1987年
●とある街を根城にするサクラ一家の若き当主・龍方(ジミー・リー)は、父親の命令で5メガトン級の爆薬(ケース1個分)を奪い、それを売りさばこうと企んでいた。
CIAのボー・スヴェンソンは爆薬の所在を突き止めるため、踊り子のペイジ・レオンを利用して取引現場を急襲する。だがニンジャだった龍方によって爆薬は持ち去られ、さらにはペイジまでもが殺されてしまう。
そんな中、彼女を愛していた白きニンジャ…ジェイ・ロバーツ・Jrが仇討ちに立ち上がった。陽気な青年の顔を捨てて黒装束に袖を通すジェイ。ペイジへの愛を捨てて修羅の道を行く龍方。2人のニンジャが今、雌雄を決する!
今年で当ブログがスタートして6年目ですが、まだまだノータッチのジャンルがいくつも存在します。そのうちの1つが東南アジア産ニンジャ映画です。
80年代にアメリカでニンジャ映画がブームとなった際、数々の便乗作品が誕生しました。香港では羅鋭(アレクサンダー・ルー)がこの流れに同調し、フィルマークもニコイチ映画で参戦。同様の動きはフィリピンを中心とした東南アジアでも起こっていきます。
そうして作られたのが『ニンジャ・ウォリアーズ』などの東南アジア産ニンジャ映画で、香港産の作品とともに日本へ上陸。ブームが去った後も一部のファンから指示を受けましたが、VHSの時代が終わるとともに店頭から完全に消滅し、今では中古品もあまり見かけなくなりました。
私の近所にも数年前まで何本か置いてあったのですが、「いつか見ようかな」と思っているうちに消えてしまい、見なかったことを随分と後悔したものです(苦笑
結局、私は東南アジア産ニンジャ映画に触れる機会を逸したものの、投売りされていた本作だけは入手することができました。そういう意味では思い出深い作品…と言えなくも無いですが、映画としては大した代物ではありません。
本作は台湾でロケーションが行われた作品で、『ゴッドギャンブラー』などで知られる龍方が出ています。しかし尺の大半はチャチな愛憎劇と抗争に割かれ、ニンジャの活躍は控えめとなっているのです。
この他にも、ペイジを利用しまくったボーが痛い目を見ない、龍方の父親が死んでいない(続編狙いの演出?)など、釈然としない部分が多々ありました。その反面、ニンジャのアクションはわりと様になっていて、意外と見られるものに仕上がっています。
終盤のジェイVS龍方ではソードバトルから始まり、おもむろに刀を捨てて素手格闘に発展。ボーも果敢に格闘戦へ挑んだりと、このへんはサービスが行き届いていた感じです(ちなみにファイト・ディレクターは龍方が兼任)。
本作はあまり良い作品ではないですが、まだまだ私の東南アジア産ニンジャ映画の探求は始まったばかり。来年はシルバースター・フィルムの作品など、同ジャンルの開拓を進めていこうと思っています。
原題:WHITE PHANTOM
製作:1987年
●とある街を根城にするサクラ一家の若き当主・龍方(ジミー・リー)は、父親の命令で5メガトン級の爆薬(ケース1個分)を奪い、それを売りさばこうと企んでいた。
CIAのボー・スヴェンソンは爆薬の所在を突き止めるため、踊り子のペイジ・レオンを利用して取引現場を急襲する。だがニンジャだった龍方によって爆薬は持ち去られ、さらにはペイジまでもが殺されてしまう。
そんな中、彼女を愛していた白きニンジャ…ジェイ・ロバーツ・Jrが仇討ちに立ち上がった。陽気な青年の顔を捨てて黒装束に袖を通すジェイ。ペイジへの愛を捨てて修羅の道を行く龍方。2人のニンジャが今、雌雄を決する!
今年で当ブログがスタートして6年目ですが、まだまだノータッチのジャンルがいくつも存在します。そのうちの1つが東南アジア産ニンジャ映画です。
80年代にアメリカでニンジャ映画がブームとなった際、数々の便乗作品が誕生しました。香港では羅鋭(アレクサンダー・ルー)がこの流れに同調し、フィルマークもニコイチ映画で参戦。同様の動きはフィリピンを中心とした東南アジアでも起こっていきます。
そうして作られたのが『ニンジャ・ウォリアーズ』などの東南アジア産ニンジャ映画で、香港産の作品とともに日本へ上陸。ブームが去った後も一部のファンから指示を受けましたが、VHSの時代が終わるとともに店頭から完全に消滅し、今では中古品もあまり見かけなくなりました。
私の近所にも数年前まで何本か置いてあったのですが、「いつか見ようかな」と思っているうちに消えてしまい、見なかったことを随分と後悔したものです(苦笑
結局、私は東南アジア産ニンジャ映画に触れる機会を逸したものの、投売りされていた本作だけは入手することができました。そういう意味では思い出深い作品…と言えなくも無いですが、映画としては大した代物ではありません。
本作は台湾でロケーションが行われた作品で、『ゴッドギャンブラー』などで知られる龍方が出ています。しかし尺の大半はチャチな愛憎劇と抗争に割かれ、ニンジャの活躍は控えめとなっているのです。
この他にも、ペイジを利用しまくったボーが痛い目を見ない、龍方の父親が死んでいない(続編狙いの演出?)など、釈然としない部分が多々ありました。その反面、ニンジャのアクションはわりと様になっていて、意外と見られるものに仕上がっています。
終盤のジェイVS龍方ではソードバトルから始まり、おもむろに刀を捨てて素手格闘に発展。ボーも果敢に格闘戦へ挑んだりと、このへんはサービスが行き届いていた感じです(ちなみにファイト・ディレクターは龍方が兼任)。
本作はあまり良い作品ではないですが、まだまだ私の東南アジア産ニンジャ映画の探求は始まったばかり。来年はシルバースター・フィルムの作品など、同ジャンルの開拓を進めていこうと思っています。