「レッド・サン・ライジング」
原題:Red Sun Rising
製作:1993年
●京都府警の刑事であるドン・ザ・ドラゴン・ウィルソンは、悪党のスーン・テック・オーと仲間の殺し屋であるジェームス・リューを追っていたが、相棒のユージ・オクモトを殺されてしまう。
その後、ロサンゼルスで捕まったスーンの身柄を預かるべく渡米したドンだが、現地ではギャング同士による抗争の真っ最中。ロス市警は身柄引き渡しなどに構っているヒマなど無く、日本人だからとドンを差別しまくる有様だった。
ところがその矢先、リューの手によってスーンが殺されてしまう。このまま帰るわけにいかなくなったドンは、叔父のマコ岩松の元へと身を寄せ、独断で捜査を開始。よそ者に暴れて欲しくないロス市警は、お目付け役に女刑事のテリー・ファレルを押し付けた。
ところがスーンはリューの特殊な拳によって仮死状態にされたにすぎず、2人は秘かに逃亡。ドンはスーンたちがギャング相手に武器密輸を企んでいることを突き止めるも、独断専行が行き過ぎてテリーが謹慎処分を食らってしまう。
やがて警察内部や財務省にも敵が潜り込んでいた事が発覚し、ドンを毛嫌いしていた警察署長(マイケル・アイアンサイド)がスパイを調査していたというご都合的な展開へ。やがてドンは対立するギャングの一方と手を組み、リューとの決戦に挑むのだが…。
本作はおなじみドン・ザ・ドラゴン・ウィルソン主演のポリスアクションですが、本作で彼は日本人(正確にはハーフ)の刑事を演じ、アメリカで大暴れするという風変わりなストーリーとなっています。
ヘンテコな日本描写も多く、オープニングで道頓堀が映ったと思ったら直後に「TOKYO JAPAN」と表示され、そこで京都府警のドンが暴れるというデタラメっぷりです(笑)。しかし話のほうは主人公に対して批判的なキャラクターが多く、かなりの苦境に立たされていました。
なにしろ日本では厄介者として偏見に満ちた目で見られ、ロス市警からは疫病神扱いされ、事件の証人は次々と殺されていくのです。協力的なのはテリーとマコ岩松しかおらず、これでは息苦しくて見ていられません。
恐らく、本作は逆境に立たされるドンの姿を通して人種的偏見に訴えようと試みたようですが、残念ながら逆境過ぎてあまり面白くなかった…というのが正直な感想でした。
ただ、アクションシーンでは絡み役も動ける連中が揃っており、特にジェームス・リューが大悪役を演じているのがポイント。彼は『リーサル・ウェポン4』で李連杰(ジェット・リー)に制裁を受け、チャイナタウンで殺される脇役などで知られています。
そのせいか香港映画ファンにはいまいち知られていませんが、格闘映画ではメインの悪役を務める事も多く、本作では堂々のラスボス役を好演。『リーサル~』では見せる暇もなかったアクロバットな動作を披露し、その実力を見せています。
惜しむらくは殺陣が大味で、ドンの動作がもっさり気味な点なんですが…(ちなみに武術指導はドン本人)。あと、作中で彼が日本語を喋る場面があるんですが、案の定カタコトで発音も滅茶苦茶。その後、テリーが「日本語って壊れた無線機みたいね」と国辱級の毒を吐くシーンがあり、危うく同意しかけてしまいました(爆
原題:Red Sun Rising
製作:1993年
●京都府警の刑事であるドン・ザ・ドラゴン・ウィルソンは、悪党のスーン・テック・オーと仲間の殺し屋であるジェームス・リューを追っていたが、相棒のユージ・オクモトを殺されてしまう。
その後、ロサンゼルスで捕まったスーンの身柄を預かるべく渡米したドンだが、現地ではギャング同士による抗争の真っ最中。ロス市警は身柄引き渡しなどに構っているヒマなど無く、日本人だからとドンを差別しまくる有様だった。
ところがその矢先、リューの手によってスーンが殺されてしまう。このまま帰るわけにいかなくなったドンは、叔父のマコ岩松の元へと身を寄せ、独断で捜査を開始。よそ者に暴れて欲しくないロス市警は、お目付け役に女刑事のテリー・ファレルを押し付けた。
ところがスーンはリューの特殊な拳によって仮死状態にされたにすぎず、2人は秘かに逃亡。ドンはスーンたちがギャング相手に武器密輸を企んでいることを突き止めるも、独断専行が行き過ぎてテリーが謹慎処分を食らってしまう。
やがて警察内部や財務省にも敵が潜り込んでいた事が発覚し、ドンを毛嫌いしていた警察署長(マイケル・アイアンサイド)がスパイを調査していたというご都合的な展開へ。やがてドンは対立するギャングの一方と手を組み、リューとの決戦に挑むのだが…。
本作はおなじみドン・ザ・ドラゴン・ウィルソン主演のポリスアクションですが、本作で彼は日本人(正確にはハーフ)の刑事を演じ、アメリカで大暴れするという風変わりなストーリーとなっています。
ヘンテコな日本描写も多く、オープニングで道頓堀が映ったと思ったら直後に「TOKYO JAPAN」と表示され、そこで京都府警のドンが暴れるというデタラメっぷりです(笑)。しかし話のほうは主人公に対して批判的なキャラクターが多く、かなりの苦境に立たされていました。
なにしろ日本では厄介者として偏見に満ちた目で見られ、ロス市警からは疫病神扱いされ、事件の証人は次々と殺されていくのです。協力的なのはテリーとマコ岩松しかおらず、これでは息苦しくて見ていられません。
恐らく、本作は逆境に立たされるドンの姿を通して人種的偏見に訴えようと試みたようですが、残念ながら逆境過ぎてあまり面白くなかった…というのが正直な感想でした。
ただ、アクションシーンでは絡み役も動ける連中が揃っており、特にジェームス・リューが大悪役を演じているのがポイント。彼は『リーサル・ウェポン4』で李連杰(ジェット・リー)に制裁を受け、チャイナタウンで殺される脇役などで知られています。
そのせいか香港映画ファンにはいまいち知られていませんが、格闘映画ではメインの悪役を務める事も多く、本作では堂々のラスボス役を好演。『リーサル~』では見せる暇もなかったアクロバットな動作を披露し、その実力を見せています。
惜しむらくは殺陣が大味で、ドンの動作がもっさり気味な点なんですが…(ちなみに武術指導はドン本人)。あと、作中で彼が日本語を喋る場面があるんですが、案の定カタコトで発音も滅茶苦茶。その後、テリーが「日本語って壊れた無線機みたいね」と国辱級の毒を吐くシーンがあり、危うく同意しかけてしまいました(爆
「007黄金銃を持つ男」では現地工作員でボンドを助ける儲け役でアクションも披露してます。
チャック・ノリスとの共演も多く、
「暗黒殺人指令」「地獄のヒーロー2」「プレジデントマン」で対決してます。
本人は元々ブロードウェイのダンサーrなんですが、ダンスに武術を取り入れたりしていた様です。
>タナカ役はスーン・テック・オーです。
情報ありがとうございます。調べてみると出演作に知ってる作品が多く、知らないで見ていたことが解りました。
『プレジデントマン』ではラストバトルの相手を務めていたようなので、また見返してみたいと思います。