陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

海蛇

2006-09-16 23:35:15 | 海の話
「海蛇」

海蛇には、魚類の海蛇、爬虫類の海蛇がいる。
なんだか、ややこしいが・・・。

今回は勿論、爬虫類の海蛇の話である。
ちょっと前に、マレーシアの海で潜ったことを書いたが、
マレーシアの海で閉口したのが、実は海蛇なのである。
僕は蛇が大の苦手である。
しかし、海蛇は陸上の蛇に輪を掛けて、苦手なのだ。
あの鱗の生々しさ、ドギツイ色、紋様、体型、不気味な目、口・・・。
その全てが、陸上の蛇を数十倍も不気味な姿に変えたようである。
僕には到底、この世の生き物とは思えないのだ。

こいつも、集光性があるのだろうか?
ある日、沖合いで停泊している時、夕方から夜に掛けて、
船の灯りにつられたのだろうか、無数の海蛇が集まってきた。
まあこれは、肺呼吸を繰り返しているのであろうが。
そんな中、ちょっとオカズでも釣ってやろうかと糸を垂れたのだが・・・。
入れ食いであった。
何がって?
勿論、海蛇である。
もう~ダメ!! 鳥肌が立って治まらない。
勿論、そのまま糸を切ってお帰り願ったが。
ホント、あいつの目ときたら、例えようのない気持ち悪さなのだ。
あまりにも気色悪いので、良く見れなかったが・・・。

海蛇は、コブラの数十倍の毒を持つ。
しかし、普通の蛇のように長い毒牙を持たない。
だから、ウエット・スーツの上などから咬まれても、心配はいらない。
正確も至って大人しい。
咬まれるのは、岩穴などに手を突っ込んだりした時とか、
潮が引いた浅瀬などに残された海蛇を知らずに素足で踏んだ時くらいかもしれない。
しかし、絶対に出遭いたくはないのである。

さて、魚類の海蛇と言えば、東京湾の夜釣りなどでも良く釣れてくる。
代表的なものだと、「ホタテウミヘビ」「ダイナンウミヘビ」など・・・。
こちらは、水の中で見かける限りは、可愛いものだ。
砂の中から、ピョコンと頭だけ出している姿に、よくお目にかかれる。
しかしこいつも釣り針などに掛かると、仕掛けに巻き付き体からヌルを出し、
滅茶苦茶にしてしまう。
海の中で見かける姿とは一変してしまう。
あとは、伊豆以南で見かける「ゴイシウミヘビ」というのもいますね。
これは、名前どおり、体が碁石模様になっています。

まあ、こいつらにも、お目にかかりたくはありませんが。

また今度、暇な時に長物(ながもの)の魚について書いてみましょうか。
実は僕が大嫌いな魚がいるんです・・・。
ウツボ、アナゴ、ハモ・・・いえいえそんな生易しい魚ではありません。
そいつを見ただけで鳥肌が立つんです。



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