午後の森でひと休み

蓼科の「カフェ 午後の森」マスターの巣籠もり日記。午後の森から見える信州蓼科・八ヶ岳のすばらしい自然、生活・・・。

「戦時下の軽井沢」を読み、疎開した外国人の軽井沢生活を知る。

2021年05月12日 23時37分13秒 | 日記
晴れ曇りの
気持ちいい暖かさの一日、
野鳥の声響く外回りで
掃除をする。

戦争中に軽井沢に疎開した外国人の生活を描いた
「心の糧~戦時下の軽井沢」を読む。
38か国の外国人がいたが、日本人との交流は禁止され、町で挨拶しても警察に呼び出される。ドイツ人は3000人ほどいてドイツ人学校もあった。亡命ロシア人も多く、東京からグランドピアノ2台を運び込んでピアノを教えているピアニストやロシア革命で亡命したタタール人のロイ・ジェームスやスタルヒンもいた。ドイツ、アメリカ、フランス、スイスなどの大使館関係者、音楽家、大学教師、食料品の闇商人までいたようだ。夏用の建物で冬を越すのに薪の確保に苦労したと聞く。
日本人では緒方貞子、堀辰雄、室生犀星、正宗白鳥、三島由紀夫、清沢冽、朝吹登水子、それに聖路加の軽井沢診療所にいた日野原重明もいた。
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4 コメント

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実に興味深いです (ZUYA)
2021-05-17 14:39:39
初めまして(過去にコメントをしていましたらご容赦を)。

私は渋川温泉保科館(廃業)で繁忙期アルバイトとして、足掛け5年ほど働いていました。こちらの八ヶ岳の風景が懐かしく、最近フォローさせて頂いて覗いています

メルヘン街道から眺める八ヶ岳はまだ記憶に残っています

この本の実に興味深いテーマ、早速amazonから購入にして先ほど届きました。じっくり読んでみたいと思います

これからも八ヶ岳を始めとする素敵な写真楽しみにしています
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Unknown (マスター)
2021-05-17 23:06:15
コメントをいただきましてありがとうございます。保科館、八ヶ岳下山の折に風呂を利用させていただいたことがあります。この本は、戦争中の軽井沢に疎開した外国人の必死に生きる姿、優雅に避暑を過ごす外国の外交官、東京が空襲を受けながらも運行されていた信越本線の物語などあの戦争の最中に別世界を見せられた思いになります。
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「心の糧」の作者です (大堀)
2021-10-11 06:37:46
この度は拙著をお読みいただき、またこうして紹介いただき誠にありがとうございます。
細かく補足するとドイツ人3000人は日本全国の数でで、全員が軽井沢にいたわけではございません。分かりにくくて失礼しました。
これからもよろしくお願いします。
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Unknown (マスター)
2021-10-11 10:51:41
「心の糧」の著者の方からコメントをいただきましてありがとうございます。戦時下のドイツ人の人数を誤記しまして申し訳ありませんでした。茅野市図書館で借りて読んだ本でしたが、なぜか心惹かれて購入して書棚に並べております。こちらこそ今後ともよろしくお願いします。
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