一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

上高地(食べ物編)

2008-08-07 | 飲んだり食べたり

涼しかった上高地を思い出しながら涼をとっている今日この頃です。


上高地はもともと穂高連峰への登山の拠点としてひらけたところで、現在は自然保護のために開発はおろか人や車の出入りも制限しているだけたあって、いわゆるリゾート地としてのインフラは用意されていません。

散策の後に紅茶とマフィンとかワインなど片手にのんびりできるオシャレなテラスのようなものはなく、ベンチでおにぎりをほおばる、という質実剛健さが求められます。

また、食べ物に関しては「これが」という名物はありません。
しいて言えば岩魚くらいでしょうか。
土産物や特産物としてお店で売っているものは、どれも「信州特産」ではあっても「上高地特産」ではないあたりが微妙な感はあります。
特に僕はそば粉アレルギーなので、「長野県=蕎麦」というステレオタイプな名産品・土産物が増えれば増えるほど選択の余地がなくなってしまいます。
上高地のバスセンターの売店で売っていた「おやき」までそば粉仕立てだったのにはがっかりでした・・・
また、「無農薬無添加地元の契約農家が作った野沢菜漬」というのもありましたが、そもそも野沢菜って冬のものだよな、などと考えてしまいます。どうやってこの時期に出荷できるのでしょうか?


学生の頃、ひとつ尾根筋の違う乗鞍の方にはよく行っていたのですが、そのころ地元で出された料理といえば花豆とか名前は知らないけど美味しいキノコ(トリップしていたわけではありませんw、取れる場所を教えるのも一子相伝、というようなまじめなものでした)とかで、見てくれは地味なものでした。
もともと山の料理ってそんなんですよね


で、結局岩魚の塩焼きなどを食べることになるのですが、さすがに写真にもあったように水のきれいなところにいるだけあって、川魚に対しては偏見のある僕でも満足できる美味しさです。

あとはちょっと贅沢して上高地帝国ホテルでランチ


オムライスとハッシュドビーフ、税サ合わせると3000円也という立派なお値段ではありますが、これは観光地価格というよりは帝国ホテル価格なんでしょう。



それから初めて食べたのが「信州サーモン」


信州サーモンは、長野県水産試験場が10年の歳月をかけ開発した、ニジマスとブラウントラウトから生まれた淡水魚です。
ニジマスとブラウントラウトを交配させた、信州独自の新品種で、「サーモンのような紅色の美しい身が特徴です。ニジマスに比べて肉のきめが細かく、肉厚で、豊かな味わい」が特徴だそうです(参照)。


実際に食べてみると、確かに川魚に特有の臭いはありません。
ただ、小ぶりな魚のためか身の締まりは若干本家には及ばない感じです。(刺身を厚めに切ってること自体で自白している感もあります。
ただ、さしの入り方や食感などは遜色がありませんので、刺身以外にもスモークとかサラダやマリネには活路があるかもしれません。


まあ、ここまで来たのであれば、美味しい空気と見事な景色だけで十分なおかずになるので、細かいことは気にしないほうがいいですね。


 


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