一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

情報のギャップとかタイムラグとか

2007-12-21 | よしなしごと
友人と忘年会。

中央監査法人に勤めていた奴は、転職したら給料があがったとか。
しかも顧客とチームごともって行ったにしろ、中小のところではなく同じ大手なのにだそうです。
勤務先がつぶれて転職したのに給料が上がるとはさすが資格と顧客を持っている奴は強いな、というやっかみもあるのですがそれ以上に自分の金勘定に疎くて公認会計士としてどうよ、という突っ込みを受けていました。

更にJ-Sox、内部統制バブル特需で景気いいねぇ、といったところ、実は公認会計士の合格者が今年は昨年の倍以上(1300人が2800人?)になったそうで、長期的にはおいしい商売というのでもなさそうだということです。


情報ギャップやタイムラグといえば、某大学教授の言うにはこの売り手市場においても学生は先輩たちの苦戦の話を聞いているので早く就職先を決めることに躍起になっているようです。
理系の教授氏に言わせると、3年までは教師の教えることを覚えるのが主で、学問というのは4年からが本番なのに、その大学4年の授業が形骸化してしまったり、優秀(になりえたはず)の学生を大学院にリクルートするのが難しくなっているとか。

これはリクルートなどの就職情報会社が、彼らは企業の求人広告の効果をあげてナンボの商売なので、依然として(または別の切り口で)学生の危機意識を煽っていることにも原因があるのではないか、というのが教授氏の見立て。

確かに、自分たちに就職情報を無料で提供してくれる会社の収益構造からどういうインセンティブや情報バイアスがかかっているかということを批判的に検証できる余裕は学生にはないのかもしれません。


逆に企業側(面接側)からすると、自分たちの青田買いを棚に上げれば、大学において学んだこと、または自分と学問とか世の中とのスタンスがほとんど身についていない学生を面接しても金太郎飴的な印象を持ってしまいます。
個人的な印象では逆に総じて大学院卒の方が印象がよかったりしますし、とりあえず入社して合わなかったら辞めてやると思っても現実的には難しかったりします。

マクロでは少子化が進んでいるので、きちんと経験を身に着けていれば就職市場での需給関係は間違っても悪くはならないです。
就職してからの人生のほうが確実に長いわけですから、日本の将来を担う貴重な人的資源としてもあまりあせらずに(また短期の需給関係の好転だけをチャンスとしてとらえるのでなく)どっしり構えてもらえればと思います。

コメント
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