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Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

宮脇檀という建築家に思う。

2018年03月05日 | ケンチク ウラ話

事務所の本箱の片隅に黄ばんだ文庫本が
置いてある。「旅は俗悪がいい」という
宮脇檀が書いた本である。
 
この本がとても面白く、読みやすい。
そして恥ずかしながら、初めて宮脇檀と
いう建築家を知ったのである。
多分、1990年前ぐらいだと思う。
ボクが生まれたころには活躍されていた
建築家である。
 
それからは宮脇さんという建築家に興味を
持ち、「宮脇檀の住宅設計ノウハウ」と
言う本に出会う。この本は住宅の考え方の
基本となるポイントがたくさん書かれており、
ボクは何回も読んだ。
 
若いころは、困ったときやヒントが欲しい
時にページを捲り手に取った。
それぐらい影響を受けた建築家である。
 
建物も観に行った。兵庫県豊岡市にある
「斎藤隆夫記念館 静思堂」など近畿で
みられる建物は観て廻った。
 
1998年10月21日に亡くなられた
時は新聞に載っていて、あまりの驚きで
ショックであった。ボクがたまに料理を
するのも、こうやってブログを書いて
いるのも宮脇さんの影響だと思う。
 
とてもダンディな方でスケッチが上手く、
文章は面白い。モチロン、建物もいい。
美しい形に拘り、子供の持ち物でも美しく
ないから駄目だと平気でいって買わない。
食にも大変拘りがあったようだが、
その理由の一つにキッチンを設計するには
料理を作らないとわからないから、という
ことだ。
 
きっと宮脇さんのような生き方に憧れて
いたと思う。宮脇さんのような建築家に
憧れていたと思う。 
懐かしい文庫本をみて思い出したので
ブログでアップしてみた。
一度お会いしてみたかった建築家であった。




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