連日の良すぎる天気のために桜が満開で
今度の週末が一番花見に良さそうな日に
なりそうだ。これだけの快晴だとみんな
外に出たくなるから太陽は偉大なのだ。
花見シーズン真っ盛りで思い出すのが、
20才頃に行った、多分、初めての
友人との酒盛り付き花見である。
高校時代の悪友が思いついたように、
「そうだ、花見に行こう。」ということに
突如なり、「花見と言えば、円山公園なの
である。」と京都の若人は無言で頷き、
祇園の円山公園へ向かうのであった。
しかし、悲しいことに場所取りなどという
発想はなく、みんなでウロウロしていて、
結局、公衆便所の横という誰もが避ける
ような場所しか空いていなかった。
それでも、どうにか、こうにか、花見は
開催され、持ち込んだアルコールで程よく
酔いかけたころ、隣にいたヤンチャそうな
お兄さんグループの一人が乱入してきた。
「勝負、勝負!」と言って缶酎ハイのよう
なものを片手に持ち叫び、乱入してきた。
酒の初心者だった僕たちは恐れおののいて
いたが、その中で冷静だった悪友がひっそり
耳打ちしてきた。
「これに水をいっぱい入れてきてくれ。」と。
それは紛れもなく1升ビンであり、ボクは
友人と一緒にトイレに駆け込み、2~3回、
1升ビンを洗い、最後に水を並々入れて
ひっそり持ち込んだ。
そして勝負は始まった。隣のヤンチャそうな
お兄さん達のグループも見守る中、勝負を
見とどけた。皆が息を飲んだ瞬間である。
友人は1升ビンに入った水を一気に飲み干し
「おぉ~」というみんなの驚きに、ボク達は
笑いをこらえながら拍手した。そして勝負は
一目瞭然で悪友に軍配が上がった。
見事であった。誇らしげであった。(笑)
勝負に負けたお兄さんは、「参りました。」
と潔く、その場を立ち去った。その後、
みんなは、笑いをこらえるのに必死だった。
日本酒をお猪口に1杯飲むだけで、酔って
しまう友人は水なら任せろと自信満々で
挑んだ勝負であった。何事もなく、安心した
ボクたちはその後も楽しく花見を満喫した。
ちなみに1升ビンは洗っておかないと、
残っている日本酒だけでも酔ってしまう
ぐらい酒には弱かったということも付け
加えておく。
一応、モノゴトは発想と工夫で解決する
こともあるという貴重な経験であった。(笑)
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