草加市立図書館、森村桂の企画展示で少ししんみり(2011.5.26)

2011-05-26 12:17:03 | Weblog

*原発節電のためロビーも図書館も暗い。うまく写真が撮れません。

 

 先週4日も、獨協大学の宇宙天文イベントに通っていました。東武鉄道伊勢崎線の松原団地駅下車です。30年、この電車で通勤していましたが、ただの一度も松原団地駅に下りたことはありません。草加市にすら行ったことがなかったのです。ただ通過する駅であり、街だったわけです。

 松原団地駅から獨協大学までは、徒歩5,6分。駅前の建物は、一階は民間のお店、三階が草加市立中央図書館でした。本屋と図書館は大好きですから、寄らずに帰れません。

 

 図書館のロビーで、企画展・作家豊田三郎と森村桂の世界、をやっていました。といっても、図書館所蔵の著書が並んでいるだけで、大仰な回顧展ではありません。

 豊田三郎さんが草加にお住まいだったことは知っていましたが、ワタシの関心は娘さんの森村桂さんにありました。森村桂さんは、同世代、2つ年長さん、です。私が、暗い青春の日々を過ごしている頃、颯爽、さわやかな、髪の長いお嬢さん、若いベストセラー作家さんだったように思えていました。

*森村桂さんといえば、“天国に一番近い島”です。ひまわりが置いてあります。企画展のタイトルは、向日葵(ひまわり)です。向日葵のような人、人生だった、と思うのです。

 

 2004年9月27日に、自死の選択をされました。

 その頃、私は長野で、テレビも新聞もない“森の生活”をしていて、自死の事実以上の何も知らないのです。ただ、何故?という気持ちは今も強くあります。それで、この企画展に、その理解を探す気分になっていたのです。ただし、その事実すら、年譜すら掲示されていませんでした。

 

*膨大な著作ですが、ほとんど、いや全く読んでいません。だから、ここで紹介、説明もできません。上の段真ん中の本は、“アリスの丘の物語”。腰巻に<ニューカレドニアから帰って20年。森村桂が日本でやっと見つけた“天国にいちばん近い島”>とあります。左上の本のタイトルは、“皇太子の恋にささげたウェディングケーキ”です。天皇家との親しいお付き合いもあったのです。

 

*草加小学校とは、つながりがあったのでしょうか。1985年の色紙がありました。

 

*これは、図書館の書棚の、森村桂さんのコーナーです。

 

【おまけ】

 

*ウチの本棚にあった、この3冊を探し出すのは苦戦しました。奥の方にありました。真ん中の、アリスの丘の物語(1984年発行)は、埼玉県立久喜図書館の廃棄本。右の、森村桂 沖縄へ行く(1970年発行)は、2001年3月、生まれて初めて沖縄にいったおり、琉球新報社近くの古本屋で、沖縄関連の本を10冊程買った中の1冊、100円ではなかった。左の、父いる風景(1993年)、父親豊田三郎さんが住んでいた草加のことが出てくるかなと思ったのです。

 

*この企画展は、6月13日までやっています。主催は、草加市立中央図書館、後援、草加ペンクラブ、NPO法人「うるおい工房村」