*今年の6月は、まさに“サマー・オブ・ラブ”40年記念日だった(サンフランシスコの本屋ボーダーズで)。
“サマー・オブ・ラブ(Summer of Love)”の話題は、どうしても夏の間、8月中に書いておかなければ、“秋の風鈴”になってしまうでしょう。
サンフランシスコで、放浪の余韻を楽しんでいたのは、この間の6月26日から29日です。
サンフランシスコという街は、気の休まる街です。気候でしょうか。歩ける街、人の息遣い、たぶん文化が感じられる街でしょうか。なかでも街の中心、ユニオン・スクエアあたりを歩いていると安らぐのです。
*ジーンズのリーバイス。
*本屋ボダーズ(ユニオン・スクエア)
ジーンズのリーバイス、ナイキ、CDのヴァージン・メガストア、今回の旅で見つけた、楽譜をたっぷり置いているミュージック・センター(Music Centre of Sun Francisco)、そして、本屋ボーダーズ(Borders)があります。
ボーダーズは、全米どこにもあるらしい大型本屋チェーンです。大きな本屋は、追い出される雰囲気がまるでないのが嬉しいし、夜遅くまでやっています。むろん、書棚の間に休めるソファがあります。カフェもあります。CDも売っています。
4階だったかの、CD売り場に、“サマー・オブ・ラブ 40年”のコーナーがあったのです(写真上)。“そうか、今年2007年は、1967年から40年なのか”と思い出したのです。全くそんな意識はなかったのです。
60年代のおわりの“サマー・オブ・ラブ”とか、“ヒューマン・ビー・イン”とかいう、サンフランシスコのおまつりというか若者の動きが、日本の私に、正確にはリアル・タイムではなく5年ぐらいたって、伝わってきて、“ラブ・アンド・ピース”、“フラワー・パワー”という夢のような世界への思いが、“花のサンフランシスコ”“ホテル・カリフォルニア(!)”といったヒット曲に重なってわいていたのです。
*ヒューマン・ビー・イン;アレン・ギンズバーグ、鈴木大拙の名も。
ヒューマン・ビー・インは、1967年1月14日のサンフランシスコのゴールデン・ゲート・パークでのイベントです(またいつか書くでしょう)が、サマー・オブ・ラブは、その年の夏のサンフランシスコ全体の雰囲気を表す言葉のようです。
サマー・オブ・ラブの中心が、1967年6月16日から3日間開かれ10万人を集めたモンタレー・ポップ・フェスティバルです。
音楽を通じて、“ラブ・アンド・ピース”“フラワー・パワー”というメッセージを送ったのです。 30組以上のミュージシャンが出演し、その後の1969年ウッドストックに繋がる、大野外コンサートなのです。
*ジャニス・ジョプリン3枚組みボックス・セット愛蔵版!!(今なら、高く売れるかも知れません、でもさしあげてもいい)
ここでは、私にとって、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)の名をはじめて知ったコンサートとだけかくに留めます。ジャニス・ジョプリンのことは、またいつか、たくさん書きましょう。
日本で、青春をストイックにすごしていた私には、“フリー・ラブ”という扇情的なひびきは、刺激がありすぎました。私はお金がなかったから、サンフランシスコに行けなかったですが、米国中から、たぶん“フリー・ラブ観光”を求めて、サンフランシスコの聖地ヘイト・アシュベリーに多数が押し寄せたのです。
ことしの旅でも、ヘイト・アシュベリーに行こうか、行くまいかと思いつつ、40年たった今ごろ、でかけてもわびしいばかりだろう・・・・と。
40年たってしまった私には、もう“ラブ”は、遠い世界なのです。それにしても、“サマー・オブ・ラブ”なんて、いい響きですね。
【おまけ】
*ユニオン・スクエアには、大衆日本料理の店<堂島庵>があります。夏なのに、鍋焼きうどんとおにぎり2つ。美味しかったなあ、もうすぐ日本に帰れるなあ。上の息子も、近くのユース・ホステルに泊まっていた時、“ベーグルをかじること”と<堂島庵>を繰り返していたらしい。
*1967,68,69,70年・・・・これから毎年、アメリカでは、40周年行事が続くのだろうか。69年のウッドストックの、40年記念イベントがあるなら、行かなけりゃならないですね。