新根津美術館、自然な山里より自然な都心の紅葉、ここで茶を飲んでみたい(2009.11.24)

2009-11-24 14:52:40 | Weblog

*春日部駅につらなって貼られたポスター。東武鉄道の元社長つながりでしょう。

  11月23日の東京文化段重ねツアーのつづきです。
 国立新美術館で日展を見たあとは、根津美術館に歩きます。 2,3年改造のため休館していたものが、この秋、リニューアル・オープンです。

 春日部駅にも、ポスターが5,6枚つなぎで貼ってあって。行かねばなるまい、と思っていたのです。もっとも、どこが、どう変わったのかよくわからないほど、<過去に、1,2度の経験しかないのです>。

*根津青山の茶会展の会場です。

 茶の湯好きの家人は、お目あての企画展<根津青山の茶会展>です。会場の中で、歩みがのろい、進みが遅いのです。ひとあたり見た私は、待てないので、売店によって、外の庭園を歩いてみます。

*新根津美術館(設計;隈研吾さん)

 東京都心ですが、それを感じさせない、深山の紅葉です。作られた庭を感じさせません。そこいら首都圏の里山よりも自然が豊かなのです。今、紅葉の真っ盛りです。一人自然に分け入って、秋の山をセンチメンタルに感じます。

 根津美術館は、実業家(東武鉄道などの社長)・根津嘉一郎(青山)さんのオウチのお庭と。庭にたつ、古美術コレクションの展示館です。国宝7点、重要文化財7点を含む、7874点以上を所有しています。

 茶道具展が、一般に、茶碗、棗(なつめ)・・・など道具別に展示されるのに対し、この<根津青山の茶会展>は、根津青山が開いた茶会別に、茶会で使われた道具を並べる展示で、茶会における道具の組み合わせを楽しみ、工夫するという茶人らしい展示でした。私にも、楽しめました。

 大金持ちで、古美術品の収集にも力を注いでいた根津青山ですが、初めて茶会を開いたのは、59歳の初冬、大正7年(1918年)11月27日です。まさに、この庭の、この季節です。後に、<初陣茶会>といわれたそうです。その時の道具のとりあわせが展示されています。
 この時代の実業界のお茶好きの桁外れさには、言葉がありません。現代のビジネス一辺倒時代からは想像すらできません。

   【おまけ】

*右の書は、<山々黄落事如何>、まさに今の季節です。展示の中で、字が読めないというものだから買ったガイドブック1000円。

*お昼まわってしまったけど、近くの<南青山>で祭日でも仕事している息子を呼び出してランチです。【つづく】


春日部旧庄和の知人さんが入選の日展の国立新美術館へ、それから(2009.11.24)

2009-11-24 10:09:03 | Weblog

 30年も40年も毎日出かけていた東京に出かけることがすっかりなくなってしまった。だから出かける時には、あれもこれもと、予定を重ねてしまうのです。

 今回の東京行きは、家人の同じ町に住む知人で、陶芸作家さんが、日展に入選されたと聞いたことがきっかけです。

 昨日23日は、珍しく<文化の日的な>なお天気、小春日和、でした。千代田線乃木坂からすぐの国立新美術館です。2007年1月オープンの新美術館です。2度目だか3度目でしょう。黒川紀章さんの設計とのことですが、全体像を眺めたことがありません。大勢の人出でした。

 お目当ての部屋だけです。日展は、部門によって1階、2階、いくつかの部屋に別れています。総数、何点でしょうか。陶芸、つまり工芸美術部門に入ります。ざーっと見流しながら庄和の知人さんの作品を見つけます。
 <胎動>と名付けられた抽象作品です。お人柄が表れた優しい作品だなと思いました。
 私よりはるかにお若い方ですので、<良かったですね>と書いてもいいでしょう。
 来年9月の、町の公民館(正風館)まつりの陶芸サークルさんの出展の中に、出していただけたらいいのですが。

 陶芸の出展作品は、いずれも大型作品でした。陶芸、染色、織、などを見ながら、彫刻の部屋にうつります。林立する裸婦像群に圧倒されます。実寸より大きな裸婦像に目を伏せながらとおりすぎます。
 <著名な大家さんの出展情報も持っておらず>、結局、洋画、日本画の部屋は全然見ずに、新美術館を出ます。

 乃木坂から、青山霊園を横切って青山に歩きます。次に目指すは、2,3年休んでいて新装オープンの新根津美術館です。
 <つづく>

   【おまけ】

*ロビーに飾ってある<私が通っていた頃の建物>の模型

* 国立新美術館のロビーあたりで、<ここは昔よく来ていた所だよ>と家人に発信。<前に来た時にも言っていましたよ>とリプライ。いかん、同じ言葉を繰り返す、老化がすすんだようです。

* ここが、東京大学生産技術研究所(東大生研)だった頃に、毎月一回、ある雑誌の編集委員会があって出かけていました。さあ5,6年通ったかしら。千代田線乃木坂の端っこを出て、裏口から入っていました。戦前は、旧陸軍第一師団歩兵第三聯体舎だったそうです。重々しい作りの建物で、随所に旧陸軍の栄光の重みが残っていました。

*会場で配られていた、日展ニュース、№134、2009.9.31発行。

* 日展、今回の総展示(出展)数を調べようと、会場で配られた<日展ニュース>を読んでみました。美術評論家さんの寄稿が面白い。なかでも、多摩美大の本江邦夫教授の<・・・1993年、わが国を代表する三大新聞の学芸欄から団体展に関する記事が消えてしまうという大事件が起こりました>・・・・以下、新聞(学芸欄)と美術について、論じられています。むろん、専門外のことで、ここで意見を述べるほどの思考を持ち合わせていません。


春日部の田んぼの中にワンダーランド=T-BOX造形作品展に行く(2009.11.22)

2009-11-22 22:47:44 | Weblog

*こども造形教室の作品が広がります。

 案内のハガキをもらっていた<アート&クラフト・スタディオT-BOX>造形教室の作品展に出かけました。ウチの近所といえば近所、春日部市、旧庄和の田んぼの中です。 知人の平島鉄也さんの拠点です。

 やや寒のうっとおしいお天気で、お客さんも少ないだろう、と思っていたのですが、どうしてどうして、賑わっていました。
 <おとなの1階>から、<こどもたちの2階>に上がっていったら、そこは、カラフル・ワンダーランドでした。いいなあ、こんな感じ、でした。子ども教室の生徒さんの作品が並んでいます。こどもらしい自由な形、色使いが楽しい。
  生徒のご家族さんが嬉しそうに見ている姿もありました。

*3年生の女の子

*2年生の男の子

*平島鉄也さんは鋳金作家さんです。真ん中の椅子の上には、大きな猫が鋳金作品のように寝ていました。

*1階に並ぶ平島さんの作ったアクセサリー。(【注】・・・これらは生徒さんの作品です。と、平島さんからコメントが来ました)

*東京のお店で、気に入ったアクセサリーを手にするのもいいでしょうが、作者の名前を知ってることも楽しいでしょう。作者・平島さんの工房で、いつでも手にすることができそうです。

 一階には、おとな教室の作品が展示されていました。お仲間が集めた骨董(お皿・・・)も並べてありますし、ベーコン・パン(?)も販売されていました。
座っておしゃべりしていくことも楽しそうです。

*スタジオの場所は、ホームページから知ることが出来ます。http://www.geocities.jp/t_hirashima1885/
   T=BOXは、春日部市永沼858-1
  造形作品展は、11月23日の午後5時まで。

    【おまけ】

*ここに来る前に、春日部市展(主催;春日部市、春日部市教育委員会他)を見てきました。知人の作品を、パッパッと確認しただけで帰ってきました。なぜか、わくわくしないのです。クルマを走らせながら、なぜかなあ、と思っていました。T-BOX造形作品展にある楽しさがない、のです。作品は、それぞれ力作です。公募展ですが、見せる展示の工夫がほしい。


30人31脚走全国大会のテレビ放映日が決定、春日部・南桜井小も健闘(2009.11.21)

2009-11-21 08:11:46 | Weblog

   【追加;最新情報】

*12月6日、12日に、見損なった人に、特報です。
<<12月27日(日)の6時~3時間、全出場校スペシャルがあります>>

 

 テレビ朝日の公式ホームページ<ここクリック>などのネット情報で知りました。

 12月6日(日) 小学生クラス対抗・30人31脚全国大会 事前特番 【15:35~17:30 テレビ朝日系】

 12月12日(土) 『小学生クラス対抗・30人31脚全国大会2009』【19:00~テレビ朝日系】

 

*南桜井小学校は、北関東大会を1位で通過。全国大会で好成績だったらしいのですが・・・・・。号外、ご近所さんへの、お知らせブログでした。


<千利休・茶室の謎>を古本屋で見つけて読む。事実と伝説は違うよう(2009.11.20)

2009-11-20 18:45:50 | Weblog

*左;利休ー茶室の謎;瀬地山澪子著、創元社2000年発行。表紙カバーが茶室の土壁の手触りです。右;こういう特集の雑誌は買ってしまいます。美術手帖、2009年11月号。

  先日、ヨコハマでブラブラしていた時、伊勢崎町の<なぎさ書房>で買ったものの一冊です。
  茶の湯の祖、千利休について、いくつかの番組を作った、NHKのディレクター瀬地山澪子さんの本です。

  わが国の茶道に脈々と伝えられている、千利休の伝説、茶の湯の伝統・心にも抵触するようで、大変面白かったのです。
  日本独自の世界、千利休が到達した<総合美>の世界が、実は、朝鮮(韓国)古来からの生活様式であった、というのです。

 ウチの家人は、40年ほど続けている茶の湯好きです。従って、私も、時にお茶を飲みます。旅先では、著名な茶室を訪ね、骨董屋を覗き、お土産に茶の湯目線で和菓子を買います。近年、建築家やアーティストが<現代の茶の湯を展開>しているイベントなんかによく行きます。<例えば、ここにあります>

  中国の茶を飲む習慣(喫茶)が、日本に入ってきて、日本独自の茶道(茶の湯)という芸術にまで昇華したといわれています。
  茶を飲む空間=茶室、茶を飲む道具=茶碗、茶を飲む空気=自然観など、茶にまつわる全てが、洗練され、無駄をそぎ落とした芸術だといわれるのです。

  平安貴族風の、荘厳華美に飲んでいたそれまでの茶(主と客が同座することのない殿中や書院における豪華な茶の湯)を、簡素な<侘び茶>にたどり着かせたのが、茶の湯の大成者・千利休です。<侘び>という新しい美意識を作ったのです。

  千利休が作った茶室が、現在ただひとつ残っています。京都府・大山崎の<待庵・たいあん>(国宝)です。 <写真など、ここにあります>

*待庵の内部、二畳敷の茶室(上記のWEBから)

**待庵の二畳敷の茶室(本書から)

  待庵は、例えば、<二畳敷きの極小空間に込められた、深遠な思想>、<主と客のみが対峙し得る二畳敷きにまで空間を狭めたのです>などと解説されます。

 待庵の特徴を乱暴にいえば、
   ①二畳敷きという極小空間 
   ②土壁でかこった部屋で柱を見せない(それまでの、木の部屋から土の部屋に) 
   ③入り口が、にじり口(立って入れない高さ)
 です。

  これらの特徴を持った、居住空間は、朝鮮古来からの民家であるというのです。
  それを<発見>し、発表したのが、本書の著者、NHK大阪、京都にいた瀬地山澪子さんです。
  瀬地山さんは、そのことを、NHK総合テレビ「歴史誕生」で、「利休茶室の謎―天下一宗匠の切腹」という番組にしたのです。放映は、1989年11月24日でした。

 そっくりな朝鮮民家を見つけます。土壁の狭いウチなんて、どこにもあった朝鮮の貧しい民のウチそのものなのです。土壁も、出入り口の小ささも、皆、寒い朝鮮ならでは工夫なのです。
  瀬地山さんは、そのことを丁寧に説明しています。

  もうひとつ。茶会には、2種の茶室が使われます。広間と小間(こま)です。大勢が座ることできる広間と、少人数が座れる小間です。この小間(こま)は、高麗「こうらい=こま」からきているというのです。神社の高麗犬=こま犬と同じです。文献に、狭く作った茶室が<こまがこい=高麗がこい>とあることを見つけます。小間は、高麗(高麗風な部屋=小さい部屋)なのです。

 日本オリジナルな、茶道空間、茶道世界は、朝鮮文化からも大きく影響されているようです。千利休が、どのように、具体的に朝鮮文化(朝鮮民俗)の影響を受けたのかも考察されています。

 読み進む中に、秀吉の朝鮮征圧の野望にあたりました。
  文禄慶長の役は、利休切腹後一年たった、1592年4月に始まり、1598年、秀吉の死によって終結するまで、足掛け7年に及んだのです。

  <その間、女性を含む数万の朝鮮の人々を拉致連行し、多くの文物を略奪した。連行された人々による文化の伝搬・創造・略奪物の効用などは想像以上の多岐にわたり、日本近世文化の形成に大きな意味を持つに至った(瀬地山澪子さん)>

   【おまけ】

*江戸時代、著名な茶室研究に、<起し絵図>という立体図面が作られました。東京国立博物館の所蔵です。

*瀬地山澪子さんは、1937年;生まれ、1960年;NHK大阪放送局に入局、1997年;定年退職、1999年;病室で最後まで著作の執筆に意欲を燃やすが、享年62歳で逝去。

*肺がんだったのです。発見されたとき末期でもう手術できなかったそうです。闘病中の執筆で、あとがきは、ご主人さんです。ガンもちの私は涙ボロボロ気分です。

*今、NHK教育テレビでは、各流派の茶道教室番組がありますが、1960年代、茶の湯作法(お点前)が初めてテレビ番組になった時のディレクターが瀬地山澪子さんだそうです。

*茶の湯好きのウチの家人にこの話をしたら、そのテレビ番組を見ていますよ、と。私は、その年代は、いつも<働いていて>テレビなんか見ていません。

*暖かくなったら<待庵>に行ってみようか。<私は、行っていますよ>との返事でした。

*書きたくない【おまけ】;私が子どもの頃に育ったウチも、土壁で覆われたウチでした。この間まで、日本でも、田舎の貧しいウチは、みなそうだったように思います。

 【ディレクター瀬地山澪子さんの放映番組】
NHKTV-NHK特集「京都・表千家―わび茶の世界」1987年1月放送
NHKTV-歴史誕生「利休茶室の謎―天下一宗匠の切腹」1989年11月放送
NHKTV-ETV8「利休再発見―茶の湯政道」1990年3月放送
NHKTV-ETV8「利休再発見―異風美の創造」1990年3月放送
NHKTV-特集番組「虜囚の人々―秀吉・文禄慶長の役」1993年3月放送


新発見の井上靖「中国従軍日記」を雑誌「新潮」で読む(2009.11.19)

2009-11-19 17:11:18 | Weblog

*わが町で買えず、娘が、越谷で買っていてくれました。

 新聞の先触れ記事<井上靖の従軍日記見つかる>を読んでいて、雑誌「新潮」2009年11月号を、発売日(7日)に、この町の本屋<TSUTAYA(南桜井店)>へ買いに出かけたのですが、ないのです。<この間のブログ、ここクリック>

 今日19日まで、さいさい本屋に行きましたが、ありません。
<買えない・がっがりブログ>を読んだウチの娘(越谷在住)が、3,4日前に、<売ってるよ>と電話をくれて、買ってもらったのです。

 日記といっても、手帳のメモですが、174日分の日記を2時間ほどで読了です。
 あっさり読了です。考えこむことも、思いをめぐらすこともなく、むろん涙のにじむこともなく読了です。

*先触れ記事。右;日経、左;朝日。

 日経11月1日付、井上靖氏の行軍日記発見、「神様、一日も早く帰して」
 朝日11月3日付、井上靖の従軍日記見つかる、「神様!一日も早く帰して下さい」

  「神様!一日も早く帰して下さい」という新聞の見出しに、何を想像し、期待したのだろうか。戦場に送られた兵士の、過酷悲惨な戦闘現場での遺言のような日記と勝手に思っていたのです。

  「神様!一日も早く帰して下さい」は、一回だけですが、確かに出てきます。が、新聞記者は、読まずに書いたな、と思います。新潮社の広報資料だけで書いたな、と思ったのです。
  手帳へのメモは、今日の一日を備忘録のように、事実事象をたんたんと書いています。
  心情吐露を期待した私には、あっさりなのです。戦争文学とは、全く異なるのです。 

  やたらと、羊羹を食べるのです。
  オウチへ頻繁に手紙を書くのです。手紙が書けるのです。

  昭和12(1937)年8月25日~昭和13年3月7日ぼ日記です。
  北京西南の盧溝橋で日中両軍が衝突したのは、12年7月です。その月末から8月にかけて戦線は瞬く間に北支の中央・南北の3方面に拡大・・・・支那事変、そうして大戦争になります。

 10月7日12時に、井上靖の行軍は、盧溝橋を通過します。この日あたりは<激戦の跡>を見ていくのです。
  井上靖は、戦闘要員、歩兵ではありません。後方からの補給部隊(兵器・弾薬・糧秣などの輸送・補給)です。歩きながら、下痢に見舞われた体調不良時には、馬や自動車に乗ることもあったようです。

*行軍記に、編集者が地図がつけてくれているのが助かります。右上の北京から、南西への行軍です。

  前線での戦闘は一度もありません。途中、<脚気(かっけ)>をわずらい、日本に帰還します。

 日記は、元いた毎日新聞社の社員手帳に、鉛筆横書きで、びっちり書かれているようです。行軍の間の駐屯で、同僚が付近に<調達・略奪>に出かけるときは、井上靖は<興味なく>、その間に日記や手紙を書いているのです。

 10月28日の記述、<・・・みんな略奪にゆく、自分は疲れているので焚火にあたり乍ら足を休め日記をかく。兵隊はドロボー。くだらないものばかり徴発してくる。敗戦国はあはれだ>。

 戦争のさなかにいたには違いありません。
 死、死者、屍のさなかの日記ではあるのです。
 その時、井上靖30歳。留守宅には、妻(ふみ)、長女(幾世)がいました。
 30歳の時の体験なのです。、30歳であることに、身震いするのです。

    【おまけ】

*右は、新潮1000号記念号(昭和63、1988年5月1日号=850円、20年前ですね。左は、今月号、2009年11月号=税込み1000円。表紙がすっかり変わりました。目次をみて、執筆者もまた、すっかり変わっています、そりゃそうでしょう。今月号の他の小説(文学)は、たぶん読まないでしょう。

* ウチの本箱に、井上靖の小説はありません。しっかり読んだ記憶はありません。新聞連載小説<氷壁>もちゃんと読んでいませんが、たぶん映画はみています。それでも、映画<通夜の客>の記憶が、生々しく残っています。原作者は井上靖さんです。

* ただ、楼蘭探検に行きたいなあと思っていた頃、その頃読んでいたものの周辺に井上靖さんがよく登場していました。<ここに書いています>


春日部・市展の季節に、おすすめはご近所のアート&クラフト・T-BOX展(2009.11.18)

2009-11-18 15:27:30 | Weblog

*秋も深まってきて、いくつか展覧会案内が届きます。

  9月から毎週末、春日部市のどこかでやっていた、**まつり、**祭、**フェスティバルといった屋外イベントも、ようやくひと段落でしょうか。おかげで、静かな<芸術の秋>には、すっかりご無沙汰でした。

 知人から、春日部市の市展の案内をいただきました。市展の季節です。
 今年で4回目の美術好き市民の最高峰コンクール(展示会)です。会場にあふれるほどの作品が出展されていて、毎年、街の美術好きの多さにおどろきます。 
 知ってる人の何人かが出展しているでしょう。

 * 第4回  市展、11月17日(火)~22日(日)、
        会場;春日部中央公民館ギャラリー(東武野田線八木崎駅すぐ)

 昨日、一枚のダイレクトメール(ハガキ)が届きました。知人からの展示会の案内です。この頃、配達される郵便物に、お手紙はなく、無味乾燥な電話やカードの料金請求・明細書、宣伝物ばかりで、その中にある若いアーティストさんの個展やグループ展のお知らせは嬉しいものです。アーティストらしくデザインもおしゃれです。

*いかにも楽しそうなT-BOX工芸作品展です。私のおすすめは、むしろ、こっちです。

 *Art-&-Craft-StudioのT-BOXで展開している造形教室の第8回造形作品展。
    2009年11月21日(土)~23日(祭)、10時~19時
    会場;Art-&-Craft-Studio・T-BOX(春日部市永沼858-1)
    会場の地図はここからstudioをクリック
http://www.geocities.jp/t_hirashima1885/top_frame.html
   ホームページ;http://www.geocities.jp/t_hirashima1885/

  T-BOXの主宰者・平島鉄也さんは、旧庄和町の鋳金作家さんです。アート作品の他、ブローチなどの装飾品の作家さんでもあります。だから、造形教室さんの作品に立体が多く、そこが楽しいのです。棚において置きたいようなカラフルな作品、楽しいおもちゃのような作品が並びます。ときどき個展やグループ展の案内が届きます。
  ウチの息子が浪人時代、デッサンの勉強に通った先生でもあります。

 もう一枚。同じ時期に、ご近所の知人の写真展があります。

*左;福添智子写真展、右;池谷真理プロデュースのイベントの案内。

*福添智子写真展『二○○九』 
   2009年11月23日(月)~29日(日)、13時~20時
    会場;ギャラリー・ニエプス(新宿区四谷4-10、メイプル花上2F) 
    
<会場のページは、ここ> 
   問合わせ;めかめら舎、
<目カメラ舎のホームページはここをクリック>

 作者の福添智子さんは、超ご近所さんです。ちょっと事情があったのですが、<元気に>個展の開催で何よりです。

    【おまけ】

*ご近所の若いアーテイストさん、勉強中・修行中さんも含めてですが、案内のハガキをもらうことは、ほんとうに嬉しいことです。

*池谷真紀さんも同じ旧庄和町です。エキシビジョン・パートナーつまり<展示会など>の企画・プロデュースがお仕事のようです。届いたハガキは、今年の7月末~に、東京銀座で行われた、<Tamago-Pink-exhibition=夢幻食堂=>の案内です。


学童保育と保育所(越谷)から孫をつれて帰る道はもう真っ暗です(2009.11.17)

2009-11-17 16:54:38 | Weblog

*5時すぎ、また、ひとりの子どもがママと帰っていきます(越谷市立**保育所)

 越谷に住んでいるウチの娘は、下の子を越谷市立の保育所に預け、上の小学校一年生は学童保育に預けて働いています。
 昨日、<帰りが7時すぎになる>という娘からの連絡で、ジジの私が子どもたちを迎えに行きました。

 春日部市のウチから30分弱の娘のアパートにクルマをおいて①保育所、②小学校学童保育の2ヶ所を回ります。5時半頃の帰り道は、もう真っ暗でした。久しぶりに夜道を歩きました。

*みんな元気に遊んでいました。だ~れもグズッていません。まず保育所で下の子のお迎えです。その次は、小学校です。保育所を出た孫は、いつものことと心得ていて、小走りです。

 <小学校の玄関脇をまっすぐ突き抜けると、プレハブの建物があるから>、と娘に聞いていましたが、真っ暗です。でも、下の孫が走って行きます。そこが学童保育室でした。

*越谷市立**小学校内の学童保育室。

*こちらは、保育所と違った雰囲気でした。皆、静かに本を読んでいるようでした。ここにいるウチの孫によると、宿題は全部、ここでやってくるようです。ここでも、グズッてる子どもはいません。指導員の先生(たぶんボランティアさん)に挨拶して帰ります。毎日、ほんとにありがとうございます、という気持ちになります。

*小学校内に灯りはありません。さあ、帰ろう。

 子ども達には、これがもう今の生活パターンでしょう。
 1年生の4月から学童さんになれず、10月から学童保育に入ることができたのです。まだ1ヶ月ちょっとです。<友だち、できたか?>、<うん、いっぱいいるよ>、<そうか、そうか>と、ジジはうなづきます。

 冷たく暗い夜道ですが、軽やかな子どもたちのおしゃべりは続きます。

    【おまけ】

*保育所になかなか入れず、無認可保育所時代あり、一人公立保育所・一人無認可保育所時代あり、一人が小学校に上がって、すぐに学童保育に入れず、ジジババが通いの学童保育を半年弱やった時代があって、今ようやく安定しているのです。

*すんだことは、もういいのです。むろん、これからも、体調不良なんかのピンチもあるでしょう。クルマで30分の所に、ジジババが住んでいるのです。

*今年の秋に、私の住む街が作った<春日部市・子育てガイドブック・めばえ>です。ここに載ってる情報が必要な人が、このガイドブックができたことを知っているのかなあ。

*近くに、ジジババのいないオウチの方が多いでしょう。がんばれママさんというだけでは、どうしようもないことがあるでしょうね。子育てがしづらい時代なんでしょうか。いや、いつの時代も、そうなんです。私らの子育て時代もおんなじようにも思いますね、子育ては、いつの時代も孤独ですが、ちょっとの間です。

 


春日部市立南桜井小が30人31脚走全国大会で激走、結果は放映日まで封印(2009.11.16)

2009-11-16 10:19:19 | Weblog

*<学校だより>から無断転載。

 春日部市立南桜井小学校6年生が、30人31脚走の北関東大会を勝ち抜いて、11月8日の横浜アリーナでの全国大会に出場していました。<ここに書いてます>

 結果を知りたいな、とずっと思っていました。小学校に問い合わせるなんて、<おとなげ>ないだろうし。

 昨日、ご近所の小学生のママが教えてくれました。
 それは良かった、みんな大感激だったでしょう。大健闘だったようです。
 夏休みの猛練習が実ったのです。毎日続けることで結果が出るのです。
 堂々の全国第*位です。結果はテレビ放映まで話さないように、ということになっているようです。

 私は、知っています。ネットのいい加減メデイアがすでに総合順位リストを書いているかもしれません。このブログは、良識メデイアですので、ご近所情報<おちゃらけ>ブログですが、書きません。
 結果を知らずに、テレビを見る方がずっと楽しいじゃあないですか。テレビ朝日でしょうが、放映日はまだ決まっていないようです。

      【おまけ】

*ウチにも回覧される小学校、中学校の<学校だより>。

* 南桜井小学校の<学校だより>の最新号にも、むろん結果順位は書いていませんが、春日部市長さんが<凧>を持って小学校にはせ参じていらっしゃる写真が載っているから、良かったことが想像できます。放映前に(!)12月1日号の春日部市の広報に載るかも知れません。

* 私の住む団地の通学区は、南桜井小学校と葛飾中学校です。月刊の<学校だより>が、ウチにも回覧板でまわってきます。むろんウチの子どもたちは、とっくに卒業しているのですが、<学校だより>をけっこう丁寧に読みます。

* 団地の公園で子どもたちが歓声をあげて遊んでいるのを眺めていることは気持ちがいいものです。ただ、教育委員会が<学校選択制>というサービスを始め、徒歩3,40分の南桜井小学校でなく、徒歩10分の桜川小学校を選ぶおウチもあって、近所の子どもたちも<皆一緒に遊ぶ>一枚岩では、なくなってしまったとも聞きます。


江戸川・彩龍の川まつり2009、雨のログハウス・ミュージック・ライブ(2009.11.15)

2009-11-15 08:20:55 | Weblog

*Anymさん、いい感じです。

 11月14日(土)春日部市旧庄和地区の江戸川河畔。
 前夜から雨、冷たい風、気温もぐっと下がる。自然の中の屋外ライブをやめ、ログハウスで。<ネイチャア・ミュージック・カフェ>です。

*Band-Tamaさん

*コカリナの風舞輝さん

*Anymのヴォーカルさん

*ジャズ&ボサノバのデビューさん

*ゴスペルのSprit-of-love-singersさん

*ちびっ子演歌の桜まりあさん

*津軽三味線の世愛彌さん

*インストルーメンタルのソラウオさん

  【おまけ】

*お昼まわったら雨もやんできました。

*外の方が気分がいいから。

*集合;朝7時、解散5時、さあ帰ろう。西の空は夕焼け、明日は、晴れるのか、このヤローとひとり言。

*出演いただいたバンドの皆さん、ありがとうございました。また、もっと時候のいいときにやりましょう。

*お手伝いいただいた学生さん、ボランティア応援さん、終日寒い中、ありがとうございました。本部役員さん、お疲れさまでした。

*土日は、多忙です。これから、絶好のお天気の中、でかけますので、とりあえず<第一報>です。帰ってきたら、もっと書き込みそうです。いつものイベント・フォトグラファーさんの写真が届いたら、さしかえます。


今朝13日(金)の朝日新聞に折り込み、東武朝日が復刊、良かった(2009.11.13)

2009-11-13 09:32:55 | Weblog

*今朝、復刊された<第707号>

 今日は、11月13日の金曜日。
 明日14日に、江戸川べりでの大きなイベントで、ログハウスの内・外で10バンドが出演する<ネイチュア・ミュージック・カフェ>をしきっている立場としたら、寒い雨模様が気にかかります。
 いつにもまして、早く眼がさめてしまったのです。新聞を拡げます。<東武朝日>が折り込まれていました。なんか嬉しくなったのです。
 ちょっと紙が白くなって、ちょっと薄くなっていましたが、同じ<東武朝日>です。

*イベントの<沿線情報>もあります。右上に、特別養護老人ホームの待機者数が載っています。八潮、越谷、春日部、三郷、草加、吉川、の各市に何人の待機者がいると思いますか。容易には入れませんよ。答えは、東武朝日に載っています。

 東武朝日、月2回金曜日に、朝日新聞に折り込まれていました。9月11日号の最後のページに、しばらく休みますとお知らせがあったのです。
 大メデイアもまた不調、本・雑誌・新聞はのきなみ不調と報道されています。
 復刊できないのではないかと心配していました。

 ほんとによかったと思うのです。 
 活字メディアは、しっかり読む、考えながら読む、メデイアです。電波、ネットワーク・メディアは、そうではないでしょう。

 活字メディアは、文化です。
 地域新聞は、地域文化です。

*私らの住む地域にも、必要なのです。

 東武朝日の休刊を知って、この地域の文化度を問われるように感じていたのです。  元気な地域には、文化の香り高い地域新聞があります。

 この地域の、人、歴史、今、文化活動、市民活動をひろってほしいと思うのです。
 そして、地域の市民は、東武朝日を活用、期待したいと思うのです。

      【おまけ】

*準備は終わっています。私は、終日、このログハウスにいます。

*東武朝日が休刊中だったので、報道されませんでしたが、明日11月14日(土)は、彩龍の川まつり。地底ミュージアムが終日公開されます。

*ログハウス内外での音楽イベント、ネーチャア・ミュージック・カフェにも期待して下さい。雨が降ったら、ログハウスの中です。ちょっと狭いですが、熱いコーヒーを片手に、熱い演奏を楽しんで下さい。雨だからこそ、の暖かさになるでしょう。

*ついでに、東武朝日の休刊を知って、<応援メッセージ>をブログに書いたことがあります。<ここです>


川村記念美術館で色づく木々とエンマ・クンツの不思議に自然の美しさ(2009.11.12)

2009-11-12 13:08:22 | Weblog

*自然散策路からみた美術館

先日(10日)誘われて、千葉県佐倉市にある川村記念美術館にでかけ、けっこう癒されて帰ってきました。自然の中、晩秋のたたずまい、久しぶりのアート、それにモダン・アートを話してくれたミュージアム・ガイドさんの話しぶり、全部に癒されたのです。

*庭にもモダンアートが遊んでます。

 京成佐倉駅から、無料送迎バスで30分ほど。ここが首都圏・通勤圏かと思うほどの林の中に、川村記念美術館がありました。IDC(大日本インク)の研究所の敷地です。お昼時について、まず美術館に隣接のレストランでランチ。2時からのガイドツアーのためにコーヒーで時間調整します。

 美術館がやっているイヤホーン解説も使ったこともありません。いつも、ひとりで気ままに楽しむのが美術館です。今日は、<よくわからん>モダンアートですので、ガイドツアーにのったのです。

 平日の午後、10人ほどがガイドさんについて進みます。 まず、常設展の部屋。レンブラント、ルノアール、マチス、ブラック、ピカソ、シャガールと並びます。ここにも、私の好きな、日本人の好きなクロード・モネの<睡蓮の池>がありました。このブログで、睡蓮の話にふれた時に、<ぼんやりした絵だなあ>と書いたことがあります。

*川村記念美術館<モネの睡蓮>1907年の作品

 女性ガイドさんが、たんたんと説明していきます。<モネは、睡蓮の部分はきっちり描きこんでいますが、光のあたっているあたりは、ぼやっと、ささっと描いています。光は瞬間、瞬間変わっていくのです。だから、その瞬間を印象で描いていくのです>。そうか、そうか。

 その日に、やっていた企画展は、<静寂と色彩:月光のアンフラマンス(Stilnes into Color: nframince of Moonlight)>です。
 
<美術館企画展のホームページはここです>

 アンフラマンスの意味も説明していただいたのですが、忘れました。
 <芸術・美の源泉>のような感じでした。

 モダン・アートな作品のいくつかに魅かれました。松本陽子<まだ未分化の状態>2008年、吉川静子<宇宙線の織物>1995年がいいな、と思いました。
 ガイドさん自身がお好きなアーティスト、作品かもしれません。ガイドさんのお話を聞きながら、アートを観ていくこともいいもんだ、と新発見でした。

 しばらく、じっと見てしまったのは、エンマ・クンツです。
 方眼紙に色鉛筆やクレヨンで描いた幾何学図形作品が7,8点展示されています。
 解説に、<クンツは、ヒーラー、薬草や鉱物の研究者でありアーテイスト>と紹介されています。ヒーラー(healer)ってなんでしょう。ヒーリング(いやし、いやす)のできる人でしょうか。

*エンマ・クンツの作品(美術館のWEBから)

 解説は、こう続きます。<作品は、約1m × 1m の方眼紙に色鉛筆やクレヨンで描かれた幾何学図形は、霊的直観と数学的世界が矛盾なく溶け合うように見える不思議な絵画です>。霊的直観はともかく、衝動がクレヨンを動かしたのでしょうか。独自の宇宙観を表現したのでしょうか。不思議な超能力者のようでもあります。

*エンマ・クンツ(1892-1963)(美術館のWEBから)

 エンマ・クンツのことを、ネットでもう少し調べてみたいと思っています。スピリチャアル・アートの世界、いやスピリチャアリストさんかもしれません。

*バーネット・ニューマンの作品(美術館のWEBから)

 もちろん、最近、IDCの100年記念に増設された部屋の、マーク・ロスコ、バーネット・ニューマンの堂々とした大型作品は圧巻で、この美術館の最高作品でしょう。

*写真は禁止ですが、廊下から見える風景。とてもきれいな色でしたが、ガラス越しで色がでません。

 ただ、いちばんいいな、と思ったのは、窓からみえる自然、林の木々です。意図したものかどうかしりませんが、窓枠が額のように見えて、作品に見えました。

   【おまけ】

*買った絵はがきは、この2枚。モネの睡蓮と、マーク・ロストの壁画

* 美術館の売店をのぞくことが、大好きです。といって、何を買うわけでもありません。いつも企画展の図録を買おうかなと思いながら、ちょっと高価で今日もパスです。絵はがきを2,3枚買うだけです。クンツをはじめとした企画展の作品の絵はがきはありません。

* 美術館のオーナーは画像印刷機材の会社、IDC(大日本インク)だから何とかしてほしいのです。<モネの睡蓮>の絵はがきは、色がわるく(原画に忠実?で)、つまりハガキとして誰にも出せません。もっときれいなモネの睡蓮の話を、このブログに書いたことがあります。<ここです>

*もう一枚<マーク・ロストの壁画>の絵はがきを買いました。10年ほど前に、私の人生リセット直前に、家族で卒業旅行に米国西海岸に行きました。サフランシスコのSFMOMA(近代美術館)で、そのころ工芸を学ぶ学生であった<下>の息子が<マーク・ロストの作品>の前で、けっこう長い間たたずんでいたのを思い出したからです。

* お正月には帰ってくるだろう息子、家族と一緒に、もう一度出かけてみようと思っているのです。この企画展は、1月11日までです。


今日売り出しの雑誌が近所の本屋になし、うつ気分で週刊金曜日を買う(2009.11.9)

2009-11-09 10:22:06 | Weblog

*毎月この時期に、文芸誌の広告(朝日新聞2009年11月7日付朝刊)

  この頃、新聞で一番しんけんに見るのは、週刊誌の広告です。大きな文字が見やすいし見出しが読ませます。世間の動きを知ります。でも、週刊誌を買うことはありません。
  しかし、今でも、本はけっこう買います。新聞の書評というか、広告を見て買うこともすくなくありません。

  11月7日だから、一昨日です。新聞、記事下広告の中に、文芸雑誌<群像、すばる、新潮、文学界>12月号を見て、買おうと思っていたのです。
  日常、こんな文芸雑誌を読んでいるわけではありません。 井上靖の中国行軍日記(新潮)を読みたいと思っていたのです。この1ヶ月ぐらいで、新聞の記事に何度か、<行軍日記を発見>という記事があったのです。雑誌や書物や、普通の商品でも、先触れ記事が出ます。販売戦略みたいなものでしょう。井上靖さんが、戦争をする、ということをどんな風に書いているのでしょうか、生前、本人は封印していたわけです。

*新潮に<井上靖・中国行軍日記>、群像に<活版印刷についての小特集>、いずれも2009年12月号。

  それから、もうひとつ、群像には、<活版印刷の記憶>の菊池信義さんの原稿も読んでみたいと思っていました。廃れてしまった<活字・活版印刷>に注目、のような記事もこのところ、目に付きます。本の装丁者で、私が名前のいえるのは、菊池信義さんだけです。

 発売日の7日(土)は、一日中暇がなく、8日(日)の午前中には、ご近所会議(=井戸端会議)があって、お昼頃に、ツタヤ(TSUTAYA)南桜井店に行きました。 ないのです。
  この本屋の売り場の隅々を知っていますが、このような雑誌がどこに並んでいるのかはっきりしないし、定期的な入荷をさせていないのかもしれません。ともかく、ないのです。文学界は一冊ありましたから、売れていたのかもしれません。井上靖の中国行軍日記だから、読もうとする人が、この町にもいたのでしょう。

 買おうと思って出かけて。ない、となると気分はよくありません。本屋のおねえさんに聞くこともしません。<棚になければありません>以上の話が聞けるとも思わないのです。
  こういう気分のときには、いらない本を買ってしまいます。

*今の私に関係ない<確定申告>が氾濫する書棚の中に、少し懐かしい<週刊金曜日>。

  <週刊金曜日>が目に入りました。ここのTSUTAYAで見たことがなかったような気がします。むしろ<どうして、ここに週刊金曜日があるんだろう>気分でした。
   いつもの、うすっぺらな雑誌に、500円を出しました。

*週刊金曜日11月6日号は、創刊16周年号、確かに、創刊号は、11月5日(1993年)号だった。もう16年もたったのか、定価は16年前も500円、変わっていない。ずっと読んでいたのですが、いつ頃からか読まなくなった。仕事をしなくなった<経費削減>のあおりを受けたのでしょう。

  買ったのは、創刊16周年の文字が、目に入ったからかもしれません。創設期からひっぱていた 筑紫哲也さんが亡くなってちょうど一年です。このごろ、筑紫哲也さんの新しい本が目につくからからもしれません。


第10回ジャズディかすかべ、いいお天気に、あふれるお客さん(2009.11.7)

2009-11-07 23:49:59 | Weblog

*公園にたどり着いたら人であふれていました。

 今日11月7日土曜、あったかい、ピクニック・コンサートにふさわしい春のような陽気になりました。
 私ら、今回=秋は出演しないので、ただの見物です。ちょっと遅れていったら、もう席なんてありません。立っているお客さんもあふれていました。

 ジャズディかすかべも、この街に、すっかりなじんできました。
 今回で3年、10回目。お客さんが回を増すごとに増えます。もう、いっぱいを越えて、あふれてきました。
 でも、公園の端っこでもいいのです。ジャズが聞こえてくればいいのです。ライブの熱気が流れてくればいいのです。

 では、何枚かのジャズディ・スケッチです。

*ドリーム・スイング・キングダム

*おなじみの顔のドリキンさんに、木幡さんが突然の飛び入りです。

*今日は、木幡光邦さんがビッグバンドを率いて出演です。あっ、木幡さんがギターを弾いてる!

 後のほうに、ぼーっと立っていると、何人もの方に、<今日はでないのですか>、と声をかけられます。<次の春にはでますから>と。

 春は、次回は、2010年4月17日(土)だと、実行委員さんに聞きました。
 スペシャル・ゲストは、守屋純子さんだとも、聞きました。
 春にはでますから、このステージで、お会いしましょう。

      【おまけ】

*エルメラ・コーヒーさんもいつもの、東チモールの人たち支援のフェアトレード・コーヒーです。

*春日部共栄高校吹奏楽部が、名入りのグッズを販売していました。海外遠征費の支援だと聞いて、KYOEIマーク入りのドラ焼き2個買いました。

 

 


合鴨をあげますから絞めて食べて下さい。春日部の知人からお知らせ(2009.11.6)

2009-11-06 14:50:43 | Weblog

 今日、予定していた<ブログねた>が使えなくなりました。どうしようかと思案していたら、ご近所の知人からハガキが届きました。私信でなくダイレクト・メールです。
 それで、このハガキのお知らせを、ブログにして皆さんにお知らせします。

 農家をやっている知人さんです。早くから無農薬・有機農法をやっていて、自然環境に、きびしい(やさしい)目をお持ちです。田んぼに、合鴨を放し、田んぼを泳ぎ回り、歩き回ることで、雑草駆除させる合鴨農法を取り入れています。

 可愛い合鴨が印刷されたハガキは、短いですから、全文書き出します。

  <5月下旬に田んぼに放たれたアイがもたちは、7月下旬にはその役目を終え、庭の一角にあるネットで囲まれた少々せまい場所へ移されました。水鳥のアイがもたちにとって、田んぼのようにゆうゆうと泳ぐ場所がないのはかわいそうですが、今では「たらい」が水浴びをする唯一のプールになっています。>
  <食欲の秋となり、そしてこれから寒い冬に向かって身体に脂肪をたくわえるために食欲旺盛なあいがもたちです。まるまる太っておいしそう!?>

  そうして、<ご自分で解体できるので、食べてみたいとお思いの方に「あいがも」を差し上げます>と、あるのです。

  私の知人って、わかる人にはわかると思います。合鴨農法って、誰もがやっているわけじゃあありませんから。
  むろん、電話番号もアドレスも書いてあるのですが、ここでは書きません。関心のおありの方は、このブログのコメントでお知らせ下さい。取りつげると思います。

     【おまけ】
*このハガキに、ぐらっときたのは、<男たるもの>ニワトリぐらいさばけなくて、何が野生的な<自然愛好家>だと、かねがね思っていたのです。自分で食べるものぐらい、自分で調達してくるのが<家を守る男>だ、と西部劇好きの私は思っていたのです。

*農業をやり、にわとりを飼い、米と、玉子と野菜で生きていく、そして玉子を産まなくなったにわとりを絞める。私の子どものころ、いつも見ていた生活です。

*今はどうだ、生協の配達が来ず、スーパーが店を閉めたら、たちまち干上がってしまうのです。輸入が止まったら、どうする・・・・。

*私らの親たちは、戦争があって戦争が終わった日から、そのことにぶち当たったのじゃあないか。ほんの50年前のこと、なけなしの着物を農家で食糧に変えてもらっていたじゃあないか。鶏をさばくことぐらい、覚えとかなきゃあ、とぼんやり思います。

*知人さんから、かわいい合鴨ちゃんをもらってこようか。いや、知人さんのオウチに行って、絞めるのをみていようか。いやいや、皆で鴨鍋をしようと言ってみよう。スーパーでネギを買って・・・いや、農家さんだから、ネギも売るほどあるでしょう。