「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

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2013年02月07日 21時53分23秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 愛情をもって 境界を設けるために、 5つの計らいがあります。

1) 境界を明確にする

・ 感情的なサポート, 親切を受ける権利

・ 敬意を払われ、 話を聞いてもらい 答えてもらう権利

・ 相手が違った見方をしても、 あなた自身の見方を持つ権利

・ あなたの感情や経験が 真実だと認められる権利

・ 過度の非難, 批判を受けない権利

・ 感情的, 身体的虐待を受けない権利

 自問してみましょう。

・ 何に傷つくか

・ 何に気分がよくなるか

・ 二人のために何を諦められるか

・ 腹が立つ人の行動は何か

・ 罪悪感なしにノーと言えるか

・ 身体的に、 どこまで人に近づかれても大丈夫か

・ ボーダーの人は あなたの境界を尊重してくれるか

 境界を設けることは、 一生かけて行なわれるものなのです。

2) 代償を見積もる

 境界がないことが、 どれだけの影響を与えているでしょう? 

 我々は解決できない問題を 見て見ぬふりをしがちです。

3) 結末を提示する

 ボーダーの人が 境界に踏み込んできたら、 どうしたらいいか、

 境界にふさわしい結末を 用意しておいてください。

4) 同意を計る

 できれば、 家族全員の足並みが そろっているべきです。

5) 起こりうる結果を考慮する

 ボーダーの人は境界に対して、 あなたを試し、

 事態は前より 一旦悪くなるでしょう。

 これに備えてください。

 危険な事態になったら、 専門家の助けが必要かもしれません。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕