「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

グループホームに異動 (3) -- 利用者さんへの接し方

2012年07月31日 21時44分47秒 | 介護帳
 
(前の記事からの続き)

 もうひとつ、 今のショートステイに 遺憾なことがあります。

 スタッフの 利用者さんに対する態度の 何割かが、

 荒くて 上から目線だったりするのです。

 自分の都合で 利用者さんに接することも 少なくありません。

 もちろん、 優しい人や うまい接し方をする人もいるし、

 利用者さんにはリピーターも多く、 ご家族から感謝されることもあります。

 けれども、 幾分かでも 不適切な対応があると、 評価は落ちてしまいます。

 ある時などは、

 スタッフが利用者さんを怒鳴りつけるのを 目の当たりにしたこともありました。

 そのスタッフは 僕より立場が上でしたが、

 さすがにその時は 僕は見るに耐えず、 そのスタッフを制しました。

 でも他の、 注意できる立場のスタッフは 何も言いませんでした。

 介護は、 利用者さんに快適に過ごしてもらうことが 目的だと僕は思っています。

 スタッフが面倒を疎んだり、 嫌な思いを避けることが 目的ではありません。

 利用者さんの立場や気持ちになって、 それに応えるように 接することが必要です。

 (僕はその理念はあっても、 スキルがまだ 充分ないのですが。)

 僕はできるだけ 利用者さんに親身になって ケアするようにしています。

 利用者さんにことのほか感謝されたり、

 他のスタッフから敬遠されがちな 利用者さんに

 お世話を指名されることも 時々あります。

 スタッフをよく怒る利用者さんに、 僕は怒られたことがない ということもあります。

 普段から丁寧に接していれば、 信頼は普通に 得られるものだと思うのです。

 グループホームでどの程度 理想が実現できるかは分かりませんが、

 管理者の人は 同じ理念を持っており、 僕の考えに共鳴してくれています。

 それを分かち合うことは できるのではないでしょうか。

 グループホームの評判も 良いことばかりとは限りませんが、
 
 期待を持って 行きたいと思っています。