「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

TBSで 境界性人格障害の特集 (1)

2008年11月08日 20時37分09秒 | ボーダーに関して
 
 今日 TBSの 「報道特集NEXT」 (夕方5:30) で、

 境界性人格障害を特集していました。

 僕も 全く偶然に見て、 慌てて録画をした次第です。

 実際に ボーダーの人3人を 半年にわたって取材したというもので、

 ついにテレビも ここまできたかと驚きました。

 3人のうち二人は 顔を完全にぼかしていましたが、 一人は素顔でした。

 ボーダーの人が テレビ画面に登場するのは 相当抵抗があるでしょうから、

 TVで このテーマを取り上げるのは、

 非常に難しいだろうと 僕は思っていました。

 でも この人たちは、

 ボーダーを 理解してほしいという気持ちで 取材に応じたそうです。

 ボーダーに少しずつ 光が当てられてきて、

 社会的に 認知され始めるように なってきたのかと思うと、

 驚きと共に とても感慨深いものがあります。

 これからきっと、 他の場でもだんだん

 取り上げられるように なるのではないでしょうか。

 昨年は 日テレの 「世界仰天ニュース」 で、

 ボーダーと猟奇殺人を結びつけた、 とんでもない誤解を与える 

 興味本位の描き方をされて、 多くの人が傷つきました。

 今後は 良心的な、 ボーダーを正しく理解するための

 報道がされていくことを 期待しています。

 「報道特集NEXT」 では、

 「境界性パーソナリティ障害」 ではなく 「境界性人格障害」 という言い方で、

 自傷行為に重点を置いた 構成がされていました。

 特に心子の 一番の特徴であった 感情のアップダウン、

 理想化とこき下ろしは あまり触れられておらず、

 ボーダーの紹介として 偏った感はあります。

 しかし こういう対人関係においての トラブルを、

 TVで取り上げるのが 難しいのではないかと 僕は思っていたのです。

 親しい人との 感情的なぶつかり合いというのは、

 他人には見られたくない 最もプライベートなことでしょうから。

 もしかすると この番組でもそのために、

 対人的な 感情のトラブルのエピソードを 扱いにくかったのでしょうか。

 以後、こういう面も理解されるように 伝えていってほしいものだと思います。

 番組の内容を 順を追って 紹介していこうと思います。

(作家の重松清が 一部レポーターを勤めていました。)

(次の記事に続く)