蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

アメリカ発世界恐慌―ガリバーに綱をかけよう!―

2008-10-11 00:00:16 | 時事所感
10月10日(金)晴れ。日中暖。

アメリカ、リーマンブラザーズの破錠を引金に、止まるところをしらないかの連日の株価暴落。今日は、日本の大和生命まで会社更正法の適用申請とか。

天災は忘れた頃にやってくる。経済恐慌もまたしかりか?1929年から約80年。またしてもその震源地はアメリカだ。
先の大戦での日本への原爆投下。朝鮮戦争への介入。ヴェトナム戦争。そして性懲りもないイラク戦争。
世界平和を叫びながらその実、やっていることは、世界平和の蹂躙でしかない。有り余る富を持ちながら自国民の貧しい底辺層への施策は何もしないでほったらかし。それは戦争遂行に必要な道具としての兵士調達のために意図的にとさえ思えてくる。

今回の発端とされるサブプライムローンの問題にしたって、無学非才の山家の半隠居には好くは分からないが、どうも聞いていると、地獄へも天国へも持っていけないほどの金ほしさの欲呆け連中が、世界中の金をかっさらおうと、本来なら、どんなローンも組めないような不安定な底辺層までを、目先の低金利で詐欺まがいに釣り込み、そのリスクを世界中にばらまいたということのようである。

   この悪巧みを束になって考えた連中がノーベル賞クラスの経済学者、金融工学とかの超エリート達とか。
   そのインチキや危なさを、世界中の多くの経済学者を始め誰も見抜けなかったということだろうか。
   こうしてみると、学問なんてたいしたことないなと思えて気はしないだろうか。

  この世の中を穏やかに運んでいくためには、また生き抜いていくためには、万人に共通の智恵としての常識に勝るものはないのではないだろうか。
 上手い話なんてものはどこにも無いいうこと。借金はせずコツコツ溜めてから使うこと。人間の暮らしの基本は農業にあることをおもいなおすべきではないか。

  とは言え、私自身このことに気がついたのは、ほんのここにきてである。もう我が人生の黄昏にきてしまっては、いかんともしがたと思うばかりである。

  とにかくいつの世の中でも、他人、国家、社会的仕組みなんてものはあてにしてはいけない、あてにならないものなんだ、ということを、腹に沁みこませて生きていくしかないのではないのだろうか。
  そう思い定めておけば、明日地震が起ころうが、戦争が怒ろうが、世界恐慌が起ころうが、年金が支払停止になろうが、嗚呼そういうことかと思うまでではないだろうか。

  このようにいつも平然たる気持ちで暮らして生きていくためには、1~2反の田んぼと季節季節の野菜が取れる畑が少々あればなーと思うのだが。

  それにしても、このアメリカと言う国。強大国家、怪物。何とかならないのだろうか。こんな国の尻馬にいつまでもついていかなければならない日本とは、何となさけないことではないだろうか。
  力自慢の乱暴者を押さえ込むには、弱いもの同士が力を合わせて智恵を絞ってその頸に縄をかけ、「もうごめんなさい。皆に迷惑かける勝手なことは金輪際いたしません」と音をあげるまで足かせ手かせかけることしかないのではあるまいか。
ちょうどガリバーをがんじがらめにした小人の国の小人たちのように…。

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