2月5日に発売された雑誌 beatleg でおなじみの福井章彦さんが書かれたエリック・クラプトンのデータ本 『Eric Clapton - Live File 1』 を購入してきましたーっ!!全200ページで税込価格1470円でした。発行元は雑誌 beatleg を発刊しているレインボウブリッジ、発売元は星雲社です。
以前に発売されたレッド・ツェッペリンのデータ本と同シリーズの一冊で、キャリアが長いクラプトンだけに今回はパート1ということで1963年のデビューから75年までのライブの歴史が振り返られています。
オフィシャル音源・映像だけでなく、本書の中心はやはりアンダーグラウンド音源(ブートレッグ)が占めておりますが、ここまでよく調べたな~というのが、まず第一の感想ですね。これまでも雑誌beatleg誌上で、緻密なクラプトン・データを公開されてきた氏だけに期待も大きかったのですが、本書を読んでみて、改めてデータ量の多さと正確さに舌を巻いた次第です。まあ重箱の隅を突けば、誤植や掲載ジャケ写真の間違いなど何箇所か目にもつきましたが、そんなことは些細な問題に過ぎません。これだけの情報量をまとめ上げたことに拍手喝采を贈りたいと思いますね!!いやもう、本当にすごいですよ。
ブートレッグの場合、音質評価だけでなく、演奏内容までを加味した5段階の総合評価(クリアさ・迫力・サウンドバランス・距離感)で採点されているところが実にありがたいですね。代表的収録盤として、いくつかの有名タイトルが併記されている点も、これから購入・蒐集する者にとってはたいへん参考になると思います(反面、マニアにとっては非常に目に毒かもしれませんが、苦笑)。
この週末から読み始めましたが、本書は一日や二日で読み終わるような代物ではございません。今後、長きに渡って世界中のクラプトン・ファンに読み継がれるデータ・ファイルではないかと思います。そういえば、先週金曜日にタワーレコード新宿店で購入しましたが、私が立ち読みしている間(30分ぐらいの間)に3人が同書を目の前で購入して行きましたので、発売直後のスタートダッシュはなかなか良かったのではないかと思われます。
唯一、贅沢を云わせていただければ、本書の売価を少しでも安く抑えるために掲載ジャケ写真がカラーでなかったことは仕方がないと思いますが、できればもう少し大きなサイズで掲載してもらいたかった(※ジャケ写真が小さ過ぎてよくわからない!)というのが私の感想ですね。これだけの情報量が満載であれば、もう少し体裁を良くしても売価2千円以内に抑えれば、同じぐらい売れるのではないかと思いますが、いかがでしょう。
さて、お次は1976年以降のデータ・ファイルですが、続編の刊行予定はどうなのでしょう。あとがきを読むと「本書の売れ行き次第で・・・」、という感じで書かれていましたので、皆さんで購入してぜひ続編を早期刊行してもらいたいところであります。著者の福井さん、お忙しいとは思いますが、続編の執筆をよろしくお願い致します。期待してますよー!!