廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★VHS/HERBIE HANCOCK and the ROCKIT BAND

2007年09月24日 | MUSIC
 
あら懐かしや、この三連休にハービー・ハンコックのライブビデオを観てしまいました。それにしても、いや本当に懐かしい映像です(苦笑)。

なんといってもビデオ帯に書かれている文句が時代を感じさせます。

“D.ST.のスクラッチにロボット群が華麗に踊る-これぞ本命版ビデオ”
グラミー賞に輝く、ハービー・ハンコック&ロックイット・バンドのライブ・パフォーマンスがビデオに凝縮!
MTVビデオ大賞5部門受賞のプロモ・ビデオ「ロックイット」+「オートドライブ」特別収録。VHSビデオLP、11,800円。

そうかあ、このビデオがリリースされた1984年当時には「ビデオLP」なんて呼び方があったんですねえ。今まで気がつきませんでした(苦笑)。それにしても価格11,800円だったというのは、今の物価を考慮しても異常に高額だったですよね。

この7人編成のロックイット・バンドですが、ハービー・ハンコック以外のメンバーは誰だったのか、と改めてクレジットを眺めてみると、ありゃりゃ、意外な人物の名前が目にとまりました。リード・ヴォーカルの黒人シンガーですが、ライブ映像を観ていただけでは気がつきませんでした。今とはまったく髪型が違いますが、この方、バーナード・ファウラーじゃないですか!どおりでフュージョン・バンドにしてはやたらと歌が上手いと思いましたね。それからドラム&パーカッションを叩いていた外人ですが、この方も意外や意外、アントン・フィアーでした。さすが活動領域の幅が広い。

あまりにもビジュアル的な要素だとか、スクラッチ・サウンドの方に目が行ってしまいがちでしたが、そうかあ、ロックイット・バンドとは云っても、単なる流行り廃りのバンドではなく、押さえるところはきっちりと押さえた実力派バンドだったんですね。当時最先端だったもの凄いデジタル・サウンドを演奏していたようにも聴こえますが、実際の演奏シーンを観てみると、思いっきりアナログ的な演奏に終始していましたからね(苦笑)。それでもこれだけ先進的な音楽に聴こえさせていたのですから、裏を返せば、相当な演奏テクニックが必要だった訳で、改めて聴き返すとたしかに演奏能力は極めて高かったことがこれで証明されます。

また、今回新たな発見をしたのが、追加収録されていたプロモ・ビデオ2作品ですが、この両映像を制作したのが元10CCのメンバーであるゴドレイ&クレームだったということです。なるほど、今観るとさすがに時代を感じさせる映像ではありますが、80年代に流行ったMTVの王道を行く映像作品に仕上がっていたのは、そういう理由があったんですね。たしかに納得です。


◎VHS 『HERBIE HANCOCK and the ROCKIT BAND』

01. EARTH BEAT
02. FUTURE SHOCK
03. AUTODRIVE
04. ROUGH
05. STARS IN YOUR EYES
06. ROCKIT
07. CRAZY CUTS
08. CHAMELEON

Promotional Video Clip
09. AUTODRIVE
10. ROCKIT

※Performed live at the Hammersmith Odeon and Camden Palace in London, England





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