風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

哲学の道~法然院

2012-12-31 16:41:59 | 徒然
哲学の道沿いにあるカフェでパスタを食べて、ブログを書いていたら時計は15時を回ろうとしていた。

帰りの新幹線は17時過ぎ、旅の終わりが近づいている。
哲学の道を更に南に歩いて、バスか地下鉄で京都駅に向かうことにした。

哲学の道に限らず、有名な神社や寺院、観光地は人がいない時を狙って行きたいなぁと思う。
でも、人を魅了するから人が集まるのであって、そこに誰も近づかなければ維持できず、守られない。
だから人が集まることはそれだけの認められているということなのだろうけど、人がいない時にその景色や空間を独占したいというのは、何だか矛盾しているような気がした。
でも実際のところ、頻繁に人が往来する哲学の道で歩きながら哲学する気にはなれなかった。
多分、冬の平日とか早朝なら景色に自らを重ねられるのだろう。

でもまあ、そんなことを考えながら歩いたのだった。

そして哲学の道を行くと、法然院の看板がみえた。
法然院は前にも何度か訪れたことがあり、とても好きな寺院です。
静かで、質素で、美しい。
浄土宗の祖、法然上人が弟子たちと修行した庵がそのおこりで、前に五木寛之さんの『親鸞』に夢中になった私としては親鸞が敬った法然上人ゆかりの地というミーハー心も少なからずあった。


砂で描かれた絵は、ひとつは梅だと思うけど、もうひとつは何だかわからなかった。


…多分、来年の干支の巳なんだと思うけどよくわからなかった。

でも、美しかった。

哲学の道を抜けると、

来年の大河ドラマの主人公、新島八重と新島襄の墓所の看板があった。
福島じゃなくてこの辺にあったんですね。


そこから地下鉄蹴上駅まで歩き、烏丸御池で乗り換えて只今京都駅に着きました。

…結局、京都では具体的な一年の総括と来年の目標設定はできなかった。
でも今自分が何を思い、感じているのかという心の動きを真っ直ぐに捉えることができた。
そういう時間と空間が必要だったんだなぁ、きっと。

さて、京都駅を少しウロウロして埼玉に帰ります。

大晦日の下鴨神社

2012-12-31 14:43:08 | 徒然
昨日、地元の神社に一年のお礼と古札を納めに行った時にも参拝客が結構来ていた。
きっとお礼参りに来ていたのだろう。
初詣もいいけど、年末の挨拶にいくのも大事なことのような気がする。
その辺は神様だって人間だってきっと同じだ。
観光地である京都の神社と地元の神社では比較にならないかもしれないけど、下鴨神社にお参りしに行ったらやはり結構沢山の人が来ていた。
新年を迎える準備が着々と進んでおり、下鴨神社の参道である「糺の森(ただすのもり)」にも出店が並んでいた。
いつもの静かな濃い雰囲気とは違う感じだった。
そう、今日は大晦日なのだ。


2012年最後の日を京都で迎えるとは思わなかったな…。

ここ数年、下鴨神社にお参りしていなかった。
京都に来る機会は何度もあったけど、一人ぶらり旅で京都に来ることは本当になかった。

だからご無沙汰していたのをお詫びして、再びご縁を頂いたお礼をし、私が出会った全ての人の幸せをお願いした。

良く判らないけど、私はここに来たくなるんだよなぁ。
ご祭神は玉依媛命・賀茂建角身命(たまよりひめのみこと・かもたけつぬみのみこと)、京都開拓の祖といわれる京都総鎮護の神様だそうです。

古そうに見えないけど、古い神社なんですねぇ。

境内に入ったら、太陽が照っているのに雪が舞ってきた。雪がチラチラと輝いて何だか幻想的でした。
本殿をお参りした後、自分の干支「未」のお社にもご挨拶をしてきました。


さっきの暖かさはどこへ…雲が出てきて、急に寒くなった。

今出川通りでバスを待ち、哲学の道のある「銀閣寺道」で降りた。
さすがに銀閣寺は混んでおり、行く気にはなれなかったので哲学の道を南下してきた。
只今その途中にあるカフェで休憩し、遅い昼食をとったところです。

哲学の道沿いにあるカフェの店内にはjazzが流れ、音楽がコーヒーの泡に溶けていく。

ハァ…

また今度、ゆっくり来よう。
帰るのが何だかもったいない。

合縁奇縁

2012-12-31 11:51:32 | 徒然
只今、鴨川のほとりを太陽を背にして歩いています。

10時にチェックアウトをして三条大橋のたもとにあるスターバックスでキャラメルマキアートをたのんだ。それを片手に歩こうと思って。

いやー、気持ちがいい。
雲が流れているのを立ち止まって見たのはいつぶりだろう。


今日は都内に出掛けるくらいの小さなショルダーバッグの荷物ひとつで来たのでとても身軽で楽チンだ。

スターバックスを出て、手袋をしようと飲み物を外のテーブルに置いたら、店の外のベンチに座るおじさんに声をかけられた。

「すいません、写真撮ってもらえませんか~」
「いいですよ!撮りますよ」
「犬抱きますんで、これ見えにくいけどここにシャッターあるから~」

おじさんは、iPadでミニチュアダックスフンドを抱く自分を撮って欲しいと頼んできた。

「あの、スターバックス入れてね~」

60代くらいの青と黒の斑のふちの面白い眼鏡をかけた一風変わった人だった。

スターバックスを入れてというオーダーで私の中で火がつき、真剣に構図を考えてしゃがんだり、犬の注意をこちらに向けたりしながら何枚か撮った。

「どうでしょう?見てもらえますか」

「撮れてる撮れてる~、ありがとう。
いつもここでゆっくりするんですわ」
「へぇ、いいですね。お近くなんですか?」
「歩いて7、8分。京都の町中やけど、家賃そんな高くないよ」
「京都の町中じゃあ、京都を堪能できますね」
「堪能できるよ~あなたはどちらから来たんですか?」

「私は埼玉です。ちょっとリフレッシュをしに」

「あ~、埼玉じゃあこの辺とはだいぶ雰囲気違うなぁ。
いや~京都は外国人多いですわ。パリに似てる。京都とパリは姉妹都市でねぇ、パリも美しい。街も女の人も美しい、何より食べ物が美味しい」

実際、スターバックスの店内は外国人が殆どでまるでニューヨークにでもいるような気分になった。(私は日本から出たことないけど)
「パリに行かれたことあるんですか」
「何回もあるよ~。
いやぁ、これも何かの縁だから名刺渡しときますわ~。物書きなんですけどね~、インターネット叩いたら出てきますわ。電話でもメールでもくれたら京都案内します~」

…そう言って、おじさんは私に名刺をくれたのだった。
これぞ旅の醍醐味、旅先での出会いだ。

「いいんですか?私名刺持ってないんですけど…」

「いい、いい。いつでも連絡くれたら~」

「ありがとうございます。一人旅だったんですが、素敵な旅の思い出ができました」

鴨川の縁を歩くと言うと、北山の方に向かうと綺麗だよと教えてくれた。

いや~…

トンビがピョロローと鳴きながら羽を広げて悠々と飛んでいる。
ベンチに寝転がり空を仰げば、空と一体になり吸い込まれるようだ。

はー…

来てよかった…

これから下鴨神社にお参りしてきます。

ほろよいin京都

2012-12-31 00:53:56 | 徒然
京都に来てしまった。


今年何度目の京都だろう?
8月と9月に一度ずつ、11月には仕事で二度訪れた。
だから今日で五度目かな。
でも、このところ気ままな旅はずっとできなかったので、今回は今年最初で最後のぶらり旅だ。
やっぱり景色の見え方や感じ方は全然違う。

三条大橋の近くにあるホテルに泊まり、コンビニでチューハイを一本買ってきて、この一年頑張った自分に乾杯した。

ふぅー

力が抜けるー…

明日は哲学の道でも歩こうかな。
おやすみなさい。