吸血蛾を読了。江戸川乱歩の明智小五郎ものも昭和の薄暗い東京を舞台にした気味悪さがありましたが、この吸血蛾もまだ薄暗い東京を舞台にしています。山の暗さに比べて、都市の暗さは恐怖感がありますね。今の東京はどこを歩いても人の顔がわからないという暗さはないですが、昭和30年代までは、街灯も電燈だったり、この作品にあるように日比谷公園ですらそういう闇がありました。そこにバラバラ殺人ですからね。なんと今回は9人も死人が出た作品でした。
「吸血蛾」横溝正史 角川文庫電子版
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