昭和初期からの写真館を営んできた写真師の祖父、入婿の写真家の父、歌舞伎好きの母を家族に持つ高校生の主人公は、軽免許でN360を乗り回し、六本木のバーで飲みナンパし、朝帰りもする。素行は悪いが不良ではない。現代では半グレのような生活かもしれないが、真面目な高校生でもある。麻布十番や六本木がまだまだ東京の盛場として名をなしていない、でもちょっとハイカラな盛場だった頃の話が短編集となっている。面白くて一気に読んでしまいましたね。霞町は今は無くなって西麻布と名を変えています。
「霞町物語」浅田次郎 講談社文庫電子版
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