コンスタンティノープルの陥落を残り半分、一気に読みました。再読のつもりで読み始めましたが、読んだ記憶が無いのですな。積読のまま本棚にしまったのでしょうか。こういう攻城戦というのは古今東西を問わず籠城する側と攻める側の人間模様が面白いです。特にコンスタンティノープルは東ローマ帝国の首都ということで、西欧人にとって特別な思い入れがある場所であり、正教会の本山でるためカトリックとは何回も公会議をもって合同を模索してきましたが、ついにかなわずということになりました。コンスタンティヌス帝の皇女がロシア公国に嫁いで、ロシアはローマ帝国の継承者と名乗りましたが、西欧は歯牙にもかけなかったようです。そもそもロシアは欧州ではないですからねえ。
この物語は生き残ったベネチア人、ジェノバ人、ローマ枢機卿などが後に残した回想記を丹念に読み込んで作られたものです。現地踏査も念入りだったそうです。イスタンブールに行ってみたいです。
「コンスタンティノープルの陥落」塩野七生 新潮文庫
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