最新宇宙論を楽しく読みました。超弦理論が必然的に生み出される多元宇宙(マルチバース)、素粒子の性質や質量の違い、真空のエネルギーの違いで無数の宇宙(泡宇宙)が生まれ、消え、あるいは存続し、ひょっとしたらこの地球と同じものがあって、ヒトもいるかもしれない。でもそれらの宇宙と接触することは不可能。SFではなんらかの都合で接触し向こうの生命体とコンタクトを取ることがあるのかもしれませんが。そして三角形の内角の和が180°であるかどうか。机の上ではそれは当たり前のことですが、広大な宇宙の中で3辺を取ったとき、果たしてそうか。これを曲率というのだそうですが、これが180°よりも小さい(負の曲率)であれば泡宇宙の存在に一歩近づき、大きかったら(正の曲率)多元宇宙論はそこで終わりを告げるそうです。いま観測が続けられていますが、誤差の追及にもう少し時間がかかるようです。楽しい読み物でした。
「多元宇宙論集中講義」野村泰紀 扶桑社新書
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