幽霊男を1日で一気読み。雑誌連載は1954年。西荻窪などは少し歩くと雑木林で人気が無いとあります。70年前、隔世の感ありありです。怪しげなヌードスタジオを舞台に、そこのモデルが殺されていきます。理由は何か。半分くらいまでは全くわかりません。そして金田一耕助が登場しますが、ホテルのボーイ姿です。袴以外での登場は珍しいと思います。その金田一は犯人に次々と裏をかかれ、畜生!の連発です。後半に登場人物が増え、犯人がわかりにくくなっていきます。もちろん、策士溺れるという格言を金田一が見事に証明して見せますが。
これで昨秋から読み続けてきた金田一耕助もおおむね読み終えたと思うのですが、何分図書館に行っても横溝正史のコーナーは異様に小さくて、自分の地方図書館には数冊しかないありさまで、それというのも、角川でも電子版でしか出していないのがかなりあるからですね(特にジュブナイル)。角川文庫全巻揃いの図書館に確認に行きたいものです。
「幽霊男」横溝正史 角川e文庫
カレンダー
バックナンバー
ブックマーク
- 宮崎学写真館 森の365日
- ネイチャーフォトの写真館です。
- 文庫本大好き-岩波文庫コレクション
- 岩波文庫にこだわりを持ったHPです。
- ケン芳賀のグアム体験ブログ
- グアムでトレッキングツアーを主宰しています。グアムでの戦争語り部でもあります。
- 裏辺研究所
- 歴史から鉄道、科学と民間雑学研究所