今日の代表的日本人は上杉鷹山と二宮尊徳です。上杉鷹山は5両の金も捻出できない米沢藩の財政を再建するために九州秋月藩から養子として殿様になりました。米沢藩は越後の上杉を継ぐ藩ですが、もともと100万石だった会津領から米沢に移封されたとき30万石に減封されたのに家臣の首を切らなかった、さらにごたごたがあって15万石になっても家臣を切らなかったため、過剰な武士たちの佃煮状態だったのですね。そりゃ財政危機になります。ともかく鷹山が倹約に次ぐ倹約と、産業の奨励(桑・絹)で苦節数十年かけて立て直したわけで、日本の大名の中でも際立った存在です。いっぽう二宮尊徳はかつて小学校には尊徳の銅像が必ずあった時代は過去のもので、今の若い人は知らない人の方が多いでしょう。尊徳の教えは日本の教えとしてもっと道徳の時間に取り上げられてもいいと思いますがね。農民出身の農村改良家で、小田原藩の出身でしたが、全国的に名が売れて幕府にも重用されたのでした。そんな二人を内村鑑三は世界に対して選んでいます。
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