活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

「情報」と国家戦略

2005-04-26 | 単行本
つい先頃まで防衛庁情報部長を務めていた氏が,退官後に思うところを綴った本です。霞ヶ関界隈の役人の間で話題になっているそうです。日本の情報戦略の中枢にいた氏の言には耳を傾けるところ大だと思います。特に外国からの情報を一手に握って押さえ込みたい外務省,自分たちの職域をかたくなに守り通したい防衛庁内局官僚達。先の大戦で情報戦に失敗したことを糧として活かしていないとしかいいようがないです。情報操作というのは嫌な言葉でこれは困りますが,情報に敏感になって情報を活かす,情報を守ることをしなければいけませんね。情報(インテリジェンス)とはすなわちバラバラの事実(インフォメーション)を収集し,つなぎ合わせて一本の筋だったものにすることです。そのためにどういう心構えであるべきかを氏の経験から綴っています。

「情報」と国家戦略:太田文雄 芙蓉書房出版
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