活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

金正日 隠された戦争

2005-04-03 | 単行本
 この本を読んでしまうと、拉致被害者の方々には誠に申し訳ないけれど、今の北朝鮮政府とまともに交渉すること自体が間違っていると思われてしょうがありません。こんな国とまともに外交交渉をすること自体が間違っていると思ってしまうのです。普通の国なら小悪党くらいの人物がなまじ絶大な権力を握ってしまった挙げ句の果てが今の北朝鮮と言えるのではないでしょうか。こんな国に拉致されてしまった被害者の方々はまことな不運としかいいようがなく、また今までこんな国とまともな神経で国交回復をしようと外交してきた政治家、特に旧社会党の面々のやってきたことは何だったんだと思いますし、その最も卑しむべき敗北外交が自民党の金丸訪朝団だったと思います。
 クリントンをも翻弄した金正日は、実は自信満々で周辺諸国を愚弄しているとしか思えません。今の日本の外交はなにかおかしいと思わせてくれると教えてくれる本です。

「金正日 隠された戦争」萩原遼,文藝春秋
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