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活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【8月8日】

2024-08-08 | 文庫

鉄道員の作品で有名な浅田次郎ですが、自衛隊にいたことを知っている人はどれくらいいるでしょうか(ファンなら当然かも)。自衛隊は憧れていた三島由紀夫が割腹自殺をしたことがショックで入ったのだそうです。その自衛隊にいた体験をつづった歩兵の本領を読み始めました。1970年初めの頃の話で、この頃はまだ旧日本軍出身者が自衛隊の幹部であったりしていましたし、左翼活動が盛んな当時は自衛隊は今よりもずーっと日陰の身で、制服を着て街を歩くと袋叩きに遭うとも言われていました。

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【8月7日】

2024-08-07 | 文庫

佐古さんの百名山は意外と道具に無頓着で、シュラフにかぶせるシュラフカバーは、かなり経験を積んだ後に雨にやられてびしょびしょになったあとに買うことにしたり、最新の雨具よりもポンチョだったりします。なにより時代なのが山小屋で、今は完全予約制ですが、昔は来た人は拒まずというのが山小屋。だから予約なしで好きな日程で山行が可能でした。その分週末などは足と頭を交互に寝るすし詰めでした。熊にも北海道以外は気を使っていなくて、熊鈴も鳴らしていませんね。

「ひとりぼっちの日本百名山」佐古清隆 ヤマケイ文庫

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【8月6日】

2024-08-06 | 文庫

ひとりぼっちの百名山を読み進めています。山や風景は変わらないので百名山そのものは簡潔に楽しめるのですが、どうしても時代が違うのが(1980年代と比べて)、作者は夜行列車で当日の朝現地に向かうのですが、いまは夜行列車は皆無になり、早朝の電車を使うか車で夜中の2時、3時に家を出るということになります。そしてバスが田舎でもいっぱい走っていたので、登山口(下山口)からバスで国鉄駅と連絡していましたが、今は都市部でもバスは減便、廃線の時代ですから、車を使えないとなかなか山行もままなりません。今の方がいいなと思うのは雨具の進歩と火器ですね。当時はガソリンバーナーが主流で、プレヒートという面倒な作業が必要でした(燃料の持ち歩きも気を使います)。今はガスバーナーが本当に楽です。

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【8月4日】

2024-08-04 | 文庫

佐古清隆さんという一人登山家がいまして、ひとりぼっちの山登りという本を大昔に出されてそれを持っているのですが、最近ヤマ渓文庫からひとりぼっちの百名山が出てそれを読んでいます。佐古さんが百名山に挑戦していたのは1970年から1980年代の頃で、まだ百名山というものがそんなに知れ渡っていなかった頃です。ネネットはおろか参考図書もない時代で、とにかく行ってみるという時代でした。移動は夜行列車とバスなどで、逆に言えばバス路線も今よりもいっぱいあり、それにつながる国鉄(当時)もいっぱい走っていました。そんな百名山の記録です。

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【8月3日】

2024-08-03 | 文庫

吉村昭の第2随筆集白い遠景を読了。氏は20歳前の多感な年頃を東京空襲の頃日暮里で過ごし、多くの遺体を見てきました。そして戦後は結核を患って4年間病床にあり死というものと隣り合わせでした。そいうことが作品にも色濃く反映しているように思えます。記録文学というジャンルは今あまり手がける人はいないように思います。誰が書いても吉村昭をどう乗り越えるのかということになりますよね。徹底した資料集めと調査は氏ならではのものでした。

「白い遠景」吉村昭 講談社文庫

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【8月1日】

2024-08-01 | 文庫

今日も吉村昭のエッセイでした。また隔月刊のMacFanや鉄道ファンなども読んだりしていました。

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【7月31日】

2024-07-31 | 文庫

吉村昭のエッセイの続きです。半分ほど読みました。多くの作品を読んだつもりですが、まだまだ未読の作品があって、先は長いです。その作品のサイドストーリーがこのエッセイ集には詰まっています。

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【7月30日】

2024-07-30 | 文庫

記録文学、戦史文学、歴史文学と吉村昭の作品は色々と呼ばれています。歴史文学といっても戦国時代まで遡ることはなく、江戸中期以降の人を取り上げていることが多いですね。近代・近世以降ということでしょうか。歴史文学として最初の作品は冬の鷹です。解体新書の前野良沢を取り上げました。杉田玄白が人受けすることをやって有名になりましたが、前野良沢は人付き合いが嫌いで、翻訳したものも公開することはありませんでした。氏は前野良沢の方に惹かれたようです。その裏話などを読みました。

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【7月29日】

2024-07-29 | 文庫

吉村昭のエッセイ集の中に、昭和19年に広島沖で沈没した伊号33潜水艦の話があります。9年後に引き上げられたのですが、無酸素低温であったため乗組員の遺体は腐敗していなかったそうです。艦内の写真がいっぱい撮られた中に、一人の19歳の水長のものがあったそうです。遺体の場所には浸水はなく、ただ縊死していたのだそうです。9年間のあいだに体が伸びてしまい、脚が床に着いていたとか。当時の年齢が著者と2歳違いなので、とても思い入れがあることだったという話です。潜水艦というのは絶えず沈没の恐怖と戦っているので、浮上できないと知ったときの気の持ちようはいかばかりでしょう。現代でも潜水艦事故はたまに起きますが、艦内空間のことは想像もできませんね。

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【7月28日】

2024-07-28 | 文庫

久しぶりに吉村昭の歴史小説を読んだので引き続き、氏のエッセイを読んでいます。白い遠景という戦争体験と作品取材のエッセイ集です。

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