週末3泊4日でローマに出かけました。次女の私の誕生日への贈り物。主人と一緒に二人で楽しく旅行してねとの優しいメッセージです。ボルドー、ローマの往復飛行機にホテルを手配してくれました。夜の便でホテルには夜中着 発つ日も朝立ちで2日間のローマ観光でしたが楽しく満喫しました。
主人は盲目に近いので普通の観光ではありません。今回の旅行あまり準備はせず(でも一応は学んでいきましたが)感性に任せて旅しましょ、との旅の始まりでした。手馴れているカメラは故障 古いポータブルを手にしての旅行 写真はほとんど撮りませんでした。でもローマの美しさは目には焼き付いています。(今日も皆様方ご存知の観光スポットの写真は省略というか無いので失礼致します。)
とりとめもない旅行記ちょっとご紹介致しますね。
ローマには昔々22歳の時に週末旅行したことがあります。しばらく間をおいてフィレンツェにも1週間ほど。初めて留学した年のことです。もう古い昔のことで記憶も薄くなっていますが上の木々の写真。ローマに着いてこの木々の風景を見たとき とても懐かしさが蘇ってきました。ショックな位です。
ローマは街の中に歴史を語る遺跡が普通に本当にいつもこのようにであったように自然に現在の街の中に溶け込んでいます。そして歴史を重ねてきた木々もチャーミングに寄り添っています。なんとなく大きく育った盆栽のような木々とっても愛らしいです。
ローマの初日はスペイン広場から始まりました。階段を上り詰め ボルゲーズ公園(途中のメディシス館もとっても興味があったのですが断念)の散策。
いたるところに噴水が。それは素晴らしい彫刻をまとった壮大なものからこのようにささやか ひそかな 快い音を奏でてくれる噴水も。これはメディシス館の前の噴水です。
広い広い敷地公園の中いくつかの美術館があり日曜日午前沢山の人々が暖かい美しい秋の日差しを楽しんでいました。観光客だけではないのです。イタリア人住んでいる人々家族子供連れが沢山。イタリア人の憩いの場なのだと思いました。
彫像も至る所に。パリのリュクサンブール公園にもこのように沢山 公園内で雰囲気が似ている場所もあります。緑の木陰の中の白い彫像はとっても美しく存在感があると思います。でもローマの彫像は全部男性像、パリのリュクサンブールにはカトリーヌメディシスをはじめとする歴史をにぎわした女性像の数多いです。フランスのフェミニストな国民性かな。
沢山人々の散策の中 でもちょっと道を外せば静かな誰もいない憩いの場も沢山あります。ジグザグしながら公園を堪能しながら有名なポポロ広場まで降りました。
それはそれは沢山の観光客、サンタ、マル デ ポーロ教会に入ってみたら日曜日のミサの最期 最終列のベンチに座り親密な時間を分けさせていただきました。
お昼近くになりこの広場から3本スペイン広場方面への道は観光客に溢れるキャフェやレストラン沢山。私たちは喧噪を避けてローマを2分するテヴェレ川方向に向きを変え川に沿い散策 カヴール橋を渡りローマ右岸に入ることに。この散策は川沿いの道と車道の間に緑の空間があり車の騒音幾分避けられ嬉しく思いました。
橋を渡り思いがけなく素敵な広場に出会いました。カヴール広場 ローマの裁判所が隣接しています。
カヴール広場
この写真は建物の横面です。正面はテヴェレ川向き。
裁判所の噴水
裁判所の建築は新しいものですが凝ったもの 壮大な建築です。この広場 今まで歩いてきたところとは異なりひとけはなく静か整然 日曜日はあまり活動のない行政地域なのでしょうね。 ほっとした気分になりました。裁判所の前には警備の銃を抱えた警察官が何人か警備は重要な地域なのでしょう。
もう午後1時半過ぎていました。少し疲れたので軽い昼食をと思ったのですが見晴らしても今まで飲食街 あふれていたカフェ レストランに比べこの地区には何もありません。眼を凝らしたら3件ほどレストランが。その中の1件メニューと雰囲気から ツーリスト向けではなさそう。 入ってみました。
午後も沢山歩くつもりなので各々軽く一品料理注文。
主人はトリッパ これはローマの名物料理と聞いていました。牛の臓物料理なのです。つまんでみましたが軽やかで上品なお味でした。
私はというとローマでは絶対に一番シンプルなピザを食べて味見をしてみようと張り切っていたのですが 野菜物が欲しく。レストランでサラダを注文するなんて全く興がないのですがメニューを見て蛸サラダがあったのでそれに。蛸は塩気があったのっで冷凍ものと思います。でもボリュームはたっぷりでした。
二人でパトロンのグラスワイン赤 を注文したのですがこのワイン ソービニヨン種 は割と美味しかったです。そしてグラスがクリスタルグラスで嬉しいと共に驚きました。
レストランを出てテヴェェレ川右岸を散策 サンタンジェロ城を右横目に眺めながらそしてサンタンジェロ橋を渡り再び左岸に入りました。
この橋はパリのセーヌ河にかかるいくつかの橋と雰囲気が似ています。このもう一つの先の向こうの橋はバチカンにつながる橋。もっと豪勢な橋と遠くから見てもわかります。でもこの橋も沢山の彫刻像で格式あるものです。(歴史などは省略)
パリの橋では現在禁じられている自転車の鍵がちらほらブームになっている感じ。自転車の鍵は恋の鍵?
左岸に入ってから色々小さな街路をさまよい歩きました。もう地図など見ないで。レストラン カフェの多い庶民的な地区 観光客だけではなくイタリア人も沢山。アイスクリーム屋さんの多いこと。尼さんたちもアイスクリームを食べながら街頭でお喋りに弾んでいました。
この後また有名なナヴォーナ広場に出会いました。もう疲れていたのでこれから後は写真は無しです。(苦笑)
一息 カフェに入り地図を広げたらどの地下鉄の駅も遠くって。ホテルは遠くではないけれど街の中心ではありません。どうしようと思っていたらカフェの近くに観光案内所があるのが目に入りました。そこに行くとバスで最寄りの地下鉄駅に行くこと勧められ バスの路線図をゲットしました。
ローマに着いてからは もうわからなくなるとイタリア人らしい人々(観光客は多いので)に英語なりフランス語なりで質問ばかりが私の手立てです。たいていはイタリア語で返事がきますが わからなくても語彙の中に行きたい場所の名前などが入ると身振り手振りで丁重に親切な人々ばかりでした。
帰宅のバスは コロッセオ,フォロ ローマ、カラカラ浴場などのすぐ横を通り観光バスの気分。乗り換えの地下鉄の駅はサンジョバー二駅素敵な教会に昔の名残の橋の遺跡を地下鉄の駅に向かいながら拝見できました。
ホテルに着いたのは午後6時半位。朝8時半から一日よく歩いたものです。ホテルは住宅地にあります。周りにはレストランなどありません。ホテルにも。
目の不住な人を支えるのは支えるほうだけではなく支えられる方も疲れるものです。ちょっと気を許すと少しばかりの高さの異なる道でも盲目の人はつまずいてしまいます。主人は最近体力がないのでかなり疲れた様子でした。
再び出かけるのはちょっと無理 夜はホテルのテラスで二人でワインを開けてゆっくり過ごしました。
あまり写真がないので一気に2日分書きあげようと思ったのですが長くなったので2日目は明日にします。
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そしてコメントとても楽しみに待っております。
おはようございます
ローマの観光楽しそうです
美味しいお料理を味わって下さい
楽しい旅行になりますように
こんにちは。イタリアの空気感じました~!嬉しいです~♪
イタリア好きが高じてこの10月よりラテン語を始めました。(イタリア語にすればよかったのですが…)
どうか、素敵な旅となりますようにお祈りしています。そして、読者登録本当にありがとうございました。
イタリア人は英語よりフランス語の方が通じませんでしたか?
ご両親に旅行のプレゼントをなさるお嬢さん、優しいですね。
運転がなければ旅行に専念できますね。
博学なご主人だから、ガイドブック無しでOKだったのでは?
続き楽しみにしています。
先週、映画「ローマの休日」を放送されていました。
オードリー・ヘップバーンは日本女性に人気があるので
まずヨーロッパ旅行となるとイタリアは必須です。
私のヨーロッパ周遊はタダ旅行で、イタリアは入っていませんでした。
私は北イタリアしか訪れたことがなく、ローマは見ていないのでまだ死ねません(笑)
主人も行ったことがないので、一度は行かないとねと言いつつ、比較的近い所は延び延びになってしまいます。
イタリア語のミサは気持ち良いですよね。
視覚が弱くなると聴覚が発達するというので、ご主人はイタリア語の歌うようなミサにうっとりされたのではないでしょうか。
それにしてもお二人、よく歩かれましたね!
2日目も楽しみにしています。
ローマの休日、素晴らしいです。お二人の足取りが感じられる、楽しい旅行記。第二弾も楽しみにしています。
先日のコメント、私の表現力が足りずに、うまくお伝えできていませんでした。読者の私たちは、Fleur de selさんのお料理を、写真、材料、そして書かれている文章で、味わうことができます。いつも香り高く、本当に楽しく味わっています。それと同じように、きっとご主人にも、あらゆる感覚を通して、色鮮やかさを楽しむことができるよう、Fleur de selさんは配慮されているのだろうな、と思いました。大変なことだろうとお察しします。
暖かなローマの陽射しに優しく包まれ、きっとお二人は思い出に残る時間を過ごされたのでしょうね。プレゼントしたというお嬢さんが満面の笑みをたたえている様子が目に浮かびます!
ラテン語の習得 普通には使われない格式のある言語ですね。でもkunorikunoriさんのぷログを拝見していてイタリア語ではない選択判るような気もします。
長い年月が過ぎあまり記憶なくなってしまったのですがローマはとっても素敵で好みの都市と思いました。緑に遺跡にに建築にそして人々の生活感の喧噪まで何か全部調和がとれていると思いました。
バスはいつも混んでいます。そしてフランスのバスのようではなくすごく揺れます。でも観光ができてよかったと思いました。主人は本当に聴覚は敏感です。遠い場所から噴水の存在即発見形など推測していました。