裕福な家庭に育ち、高名なオペラ歌手が母という麻見史緒。だが父親の会社倒産をきっかけに、オペラ歌手の道を断たれる。史緒を陥れ、オペラコンクールで優勝した緑川萌。ふたりの「プライド」をかけた戦いを描く。
2007年文化庁メディア芸術祭HPより
一条ゆかり先生、今年で漫画家生活40周年だそうです。たしか、15,6歳とかでデビューされてるんですよね。私の生まれる前から漫画書いてはるんや・・・。
しばらく買ってなかった『プライド』をまとめ買い。史緒クンは両思いだった蘭丸くんにサヨナラして、パトロン・レコード会社副社長と婚約していました・・・。でも、嫌なオンナじゃないんですよねえ。心の動きとか丁寧に描かれているので、読者も仕方がない・・・、と思ってしますのです。少女マンガなら、ここでこっちに行くんちゃうの?ってとこをあっさり通過しちゃうし(具体的には最初の夜のこと。昔の少女マンガなら回避だし、今の少女マンガならこってりくっきり描いてしまうのでは?)、一条先生やっぱりすごいです。
ずっと前に読んだインタビューで印象的なのは
小説も読まないし、映画も見ない。
と言っておられたこと。なのに、40年間物語を描き続けられるのは何故?
デビューからずっと感性だけで描いてきましたが、オペラ歌手を目指す女性2人のバトルを描く『プライド』は自分のまったく知らない世界を取材しながらコツコツ描いている作品です。それが評価されてうれしいです。
とは、上の文化庁のサイトより。昨日の合評でクラスメートTOTOさんが取材に基づいた作品を出されていましたが、取材からストーリーを立ち上げたことがない(できない)私としては本当に尊敬します・・・。
ああ、私も作品書かなきゃです。
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