しでかした事件
鯖江に向かう特急の中で、脱いでいたモモンガコートを降りる直前に羽織ったら、クリップ付きの羽織紐が片方ない。
迫る到着時間。
椅子の上、椅子の下、網棚の上、こんなところにいるはずないのに。
これはかばんの中ね!
とりあえず降りよう。
かばんの中にもなかった!
ラジオのスタジオで打ち合わせしながらJR西日本、北陸の忘れ物センターへ電話。忘れ物の届け出。
電話を切って思いついた。
椅子の横の隙間や!カツンて小さい音がしたような気がする。
ほぼ確信。
帰りの鯖江駅で駅員さんに再度忘れ物の届出をして椅子の横も見て欲しいと頼んだところ、道中で電話。
「見つかりました」
やった!
そして、この小さな忘れ物は…金沢で一泊して着払いで帰ってきた。
旅行しとるやん。
大阪文学学校時代に知り合った福井県の詩人、青山雨子さんが地元鯖江市でしているラジオ番組に呼んでいただく。
毎年、ちりとてちん杯に応援に来ていただいているのにラジオをしているなんて知らなかった。毎週火曜日に30分番組を担当していて、60回目。
事前に話したいことをメールで提出。
そんなに場が持たないのでは?と落語10分ほどすることも提案。
リクエスト曲もかけるとのことで候補をあげる。
当日、スタジオ横の食堂で食事をとりながら、雨子さんと語らう。
若かりし頃のわたしは合評で正論を吐きすぎて言われたほうが怒っていたらしい。雨子さんはわたしの言うとおりだとは思っていたそうだが、今ならわたしも分かる。正しいからといってすべていう必要はない。ああ、若かった。
それはともかくそういうわけでスタジオ入り。
実際にマイクとイヤホンをつけながら、落語一席したあとに話す内容についての聞き取り。雑談した中からもいくつか雨子さんから話を広げたいとのことでピックアップされる。
選ばれたリクエスト曲はKAN「愛は勝つ」。
そして、13時半からオンエア。
雨子さんはわたしにはじめて会ったかのように知っていることも知らないように聞いてくる。わたしは答える。
そういう、この場ではわたしは高座名ではなく筆名の名で呼ばれる。
文学仲間(わたしは過去形)でもあるので話題はあちこちに。
あっという間に30分はすぎて落語をする暇もなかった。
直前に仲間うちにいち福さんが告知してくれたので聞いてくれた方もちらほら。
本番後は鯖江の町を移動してカフェへ。カフェでスイーツを食べながら雨子さんとまだしゃべり続ける。そら、ラジオで落語する暇ないわ。
※録音したCDももらったので興味のある方がいれば音源をお渡しします。
次回、サンダーバードでしでかしたことに続く。
繁昌亭の舞台にアマチュアのいち福さんが出る。
まぎれもなく大事件。
でも、あくまでも桂三風師の会なのでなんだかソワソワした気持ちでわたしも当日を迎えたのだった。。。。
三風師の挨拶から会はスタート。今回は自作をしてくれているひとにでてもらったということと本来はアマチュアは出られないけど特別枠でといち福さんを紹介。三風師のファンのひとたちは最初から大爆笑。無事にいち福さんが高座を務められそのプレッシャーの一端を知っていたものとしては、ほっと小さく息を吐い…く間もないほど、最後まで笑いに笑ったのだった。
いない、いないと探していたら、着物ケースの上に着物を置いたままにしてて、その上に乗られたら嫌だからと被せておいたアルミシートとの間で寝ていた…。暑いやろ。
出張!伝楽亭に混ぜてもらって丹波篠山へ。会場は廃校を利用したカフェ。裏のグランドからは子どもたちの野球の声。
のどかだなー。
三味線(出囃子)の出番がなくなり安堵していたら前夜大喜利に出番があることを知る。しかも、お題は当日のお客さんからとる、と…。どないもこないも。
遅れて参加していたわたしは向かう車中で、そういやネタだししていなかっったけど用意している「青菜」は他の人がすでにしていたらどうしよう。
「田之紀」もネタをくりつつ向かう。
会場。懐かしの木造校舎。わたしも小学校低学年のときの校舎は木造校舎だった。懐かしい。ちなみに便所はぼっとん便所だった。低学年の便所がぼっとんてなかなかハード。
ここではちゃんと水洗の新しいトイレだった。
ここではちゃんと水洗の新しいトイレだった。
大喜利は苦し紛れの解答を繰り広げる。直後に自分の落語の出番。大喜利で全部出し尽くしていたさ。
「田之紀」をやったけどハメモノがないとやり方を変えないといけないな。
落語会終わったらみんなで♨に行くことになっていたのを忘れていて、着物で行って着替えを持っていってなかったので、湯上りにきっちりと着物を着ることに。せめて浴衣にしておけば…。
10月の発表会が視野に入ってきたため、先生と2人で弾く課題曲の他に、去年もやった合奏曲の稽古に。
一年以上弾いてない曲。
去年は稽古の時に音をとらせてもらって、ひとりでその稽古をするときには聞きながら弾いたその音源を久しぶりに聞いてみた。
なんやこれ…
※自分の三味線に対して
ひどいひどすぎる。よく発表会に出たもんや。
と言いながらの教室レッスン。
さほど変化なかったわ。
宝塚の商工会議所青年部、女性部が主催だそうで、ロビースタッフからパンフまでいつもと違う感。客席も。
会場は宝塚ベガホール。パイプオルガンの下に高座。
演目
桂りょうば「桃太郎」
笑福亭呂好「おかん」新作
笑福亭呂鶴「住吉駕籠」
仲入り
桂花団治「豊竹屋」
桂小文枝「悋気の独楽」
呂鶴さんが宝塚在住なので1回目からかかわってるそう。闘病中の呂鶴さん、「おしめしてますねん」とカラッと。お客もカラッと笑う。なんだかすごい領域に入ってきてるぞ。
呂好さんの新作がとてもよかった。オレオレ詐欺と老婆の話でラストに一枚も二枚も上の老婆のひとことで物語に奥行きが。
呂鶴一門総出で下座からお茶子から。
アットホームな雰囲気の中、終演。
わたしが管理している、YouTubeチャンネル「なでしこちゃんねる」に、収益化を目指しませんか?とメールがきた。
定期的に動画をあげてるから、やろな。
しかし、素人落語のコンテンツで収益化なんかしたら怒られるわ。
都合のいい時間帯に行こうとすると「字幕付き」の回だった。字幕付き、聴覚障害の方に向けてのものかと思ったら文字があったほうが理解しやすい特性の方もいるそうで、いろんな方が楽しめる配慮だった。
とはいえ、予め分かっていたとはいえ、画面に少し早く全文が出るのに戸惑っているうちに慣れた。そんなもんか。
予告で見たときは子どもが痛い辛い目に合うのは見たくないと思って鑑賞予定に入れなかったがどうやらそれを超えておもしいらしい。予定変更。
同じ出来事を視点を変えて、三回トレース。視点が変わると観客が見ていたものが変わり、一度味わった感情が不確かなものになっていく。
子どもは残虐だし、ウソをつく。
予告でも印象的に使われていた「怪物、だ~れだ」は、子ども二人のヒミツの遊びのときのもの。観客は怪物を探そうとして見るのだが、視点を変えて描かれることで自分の判断も危うさも知るという。
ところでカンヌでとった脚本賞はクィア映画としての賞だったらしい。LGBTのあとに続くQ。説明されてもよく分からない。でも、その分からなさがQなのかも、と言ってみたりして。
そして、ふたりの男の子の同性愛的な部分はことさら強調されてない。
わたしは相手が彼だから「好き」なのではないか、はっきり性自認しているのか分からないな、と捉えていたら以下のようなインタビューがあった。
「あの年齢(11歳)の子たちが、例えば自分がゲイであるとかトランスジェンダーであるという自認、もしくは他認をするということはまだ早い段階なので、『そういう特定の描写をむしろ避けた方がいいのではないか』というアドバイスをいただいて、極力というか、そういう描写を脚本から少しカットした」
ラストの解釈については分かれるとこみたいで、そのまま裏なく受け止めたいけど、直前にあった虐待児の描写がすっきりしない。体力回復した?短期間に?
先生とお母さんはどこに?とか。
ふと「銀河鉄道の夜」みたいだな、とシュチュエーションをトレースしてたら、監督はそこも意識していたみたい。まんまと術中にハマってるやん。
そういえば、境界線に立つ子どもって授業で習ったよな。あの授業は……そうだ「宮沢賢治論」だ。
ラストはオープンエンディングなんだと思う。
今日は健康診断。
年齢なのか今年は胃カメラができるらしい。
そんなことを踏まえて予約を入れようとすると午前中から受けられるのが先の日付しかない。
仕方ない、午後に予約を入れるか。
朝7時までには軽い朝食を済ませておいてください。
な、なにぃ!!
朝食抜きで昼ごはんから食べられることを思うと空腹の時間が長い…😱
なんとか、14時からの健康診断に行くと、胃カメラは口からなら一時間後から食べられるけど、ピロリ菌の検査したら鼻の時と同じく一時間半後にごはんです。
な、なにぃ!?
結局口から飲んで、ピロリ菌の検査になり、
食事解禁17時😨
断食や。
マザームーンカフェで大人のお子様ランチ、ランチちゃうけどな!
今日から我が家は大掛かりな修繕工事に。
いちにち知らん男の人が家にいたことにショックを受けたまるぼっちゃんは終日飲まず食わずのトイレに行かずで蔵に立てこもり。
夜になってでてきてからは念入りに普請をチェック。
明日も続くんやで!
同じ時刻にレッスン(ボーカル)が入っていて、それでもチケットがとれたらレッスンはキャンセルやむなしと思っていたら、チケットはとれるし、レッスンも時間変更できて、行動してみるもんだな、と。
朝井まかてさんの講演会は久しぶり。今期の朝ドラのモデルを扱った小説『ボタニカ』を中心とした話。朝ドラは見てないけど、作品は読んでいたので興味深い話の数々だった。
読んでの感想として、なんてはた迷惑な人なんだ!と思っていたし、実際振り回された人もいるのだからそれはそうなんだろうけれども、60代や70代での屈託のない写真を見ると、天真爛漫さがひとを集めたのだな、と。
作品を書き終わったあとに分かったことも当然あるし、すべてを描き切れたわけじゃない。ちょうど、会場の登場者のひとりに繋がりが(遠いけど)あるひともおり、ドラマはあちこちに存在していて、作家というフィルターを通して作品になるには、事実を積み重ねたうえでの再構築が必要なわけで、一冊書き上げるまでの労力は計り知れない。
そして、サイン会つきとは知らなかった。その場で2月に出た最新刊を購入。
まかてさん「書いてるの?え、書いてない?なんで?」
…落語してたら書くほうまでなかなかです。書くなら新作落語やな(できるかい)
15分でランチをとろうとカフェに入り、サンドイッチを注文しようとすると「いま20分かかります」ほたら、サラダランチは?「これも20分」なんでや?すぐにできるのは?「クロックムッシュです」ホットチーズサンドやないか!
20分は野菜を買いに行く時間か?
カロリーと塩分的にはじゅうぶんやったと思うが食べた気のしないランチであった。