シリーズ4作目。もう5作目も出てた!早く買いに行こう。。。
大坂の女の子が江戸で料理人として成長する物語で、以前も書いたことがありますがとってもおもしろいのです。時代小説で江戸を舞台にしながらも大坂の料理文化も絡めて、「ほぉ」となりつつ物語の展開も気になって読み進みます。仕事帰りに電車の中で読んでいると、おいしそうな料理の描写にお腹が…。今回も蕪蒸しやら温寿司(ぬくすし)などが作り方とともに取り上げられています。関係ないけど田辺聖子作品にも温い寿司食べませんか?というセリフがあったなあ、と思い出しました。私は食べたことがないです温寿司(ちらし寿司を最後に蒸すような感じ)。検索したらこの本を参考にして作られた方のブログがありました(作品中では「ひょっとこ温寿司」として登場)。
ところで主要登場者のひとりが医者なのですが、この医者のうんちくがわかるのです!一年くらい前に読んだときは流していたんですけどね。この時代の医術はもちろん漢方。貝原益軒(本草学者、儒学者)の話なんかもちらりと出て、分かるうれしさ。ちょっと世界が広がった♪買ったままで読んでない貝原益軒『養生訓』を次は読みたいと思います。