天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~
天空疊著層層的思念。

「欲望の翼」デジタルリマスター版

2018-09-13 22:17:02 | 映画
元町映画館に「欲望の翼」を見に行きました。デジタルリマスター版。
レスリー・チャン
マギー・チャン
カリーナ・ラウ
トニー・レオン
アンディ・ラウ
ジャッキー・チュン




…みんな若かった。一昨年も香港までコンサート見に行った張学友(ジャッキー・チョン)、若かりし時から香港一の歌うまさんだったのになぜか情けない役が多かった…。なんというか今はえもいえぬ色気をまとってるんで、この映画の役と同一とは思えない。



それはともかく久しぶりのヨディの世界。香港特有のまとわりつくような湿気を感じさせる映像。閉塞感、退廃的、厭世感、
脚のない鳥は…

わたしすっかり忘れてた。そうだ、ヨディは最後…。そして、その後も彼と関わった人たちの暮らしは続く。
脚のない鳥は…

もうひとつすっかり忘れてたこと。
ああ、テーマソングはアニタ・ムイやったんや。

昨日はレスリーの誕生日でした。
生きていたら62才。
コメント

カメラを止めるな!

2018-08-14 23:18:49 | 映画
話題になってるのは知ってましたが、時間取れないしな、と思っていた矢先あるツイートがまわってきました。

「カメラを止めるな」に出演している竹原芳子さんは…

ん?この名前…どんぐりさん!
神戸落語女王で知り合った西天満亭どんぐりさんとはFBでも繋がっていたので本名を覚えていたのです。
まさか、映画女優に?!しかも、いま話題の映画に!

てな訳で、慌てて今日見に行きました。
出てきただけで笑ってもうたがな。。。

それにしても、面白い娯楽映画でした!
よくできた脚本なのもあるけど、無名の人たちが評価されるという爽快感がSNSで話題になってる所以かなとも思います。まあ、見てスッキリする映画です。

若い頃にミニシアターでクリストファー・ドイルのカメラに慣れてたわたしは一番前でも酔いませんでした!

コメント (2)

「川流の島」大阪アジアン映画祭

2018-03-18 23:27:27 | 映画
大阪アジアン映画祭の「川流の島」を見にいけませんか?と急に見にいけなくなった落語ファンの中国語を仕事に使ってて、アジア映画が好きな方から譲ってもらいました。なんちゅー不思議なご縁。
台湾のテレビ映画で映画賞受賞した作品とはいえ地味、なのでおそらく一般公開はないのでは?
しかししかし、これが撮りかたといい役者といい脚本といい秀作。

台湾の高速道路にETCが導入される直前、働いていた900人のおもに女性たちがあぶれることが決まっている。そのうちのひとりが主人公、シングルマザーで育ててる息子16歳(見た目が幼い)がお嬢様の同級生と性行為をしたことがお嬢様の父親に知られて慰謝料を請求される。主人公は自身の未来も分からない、元夫や親戚達にも頼れない中あるドライバーと援助交際をはじめて。

登場人物だれにも共感できない!!となると「そらあかんで」みたいな目で物語を追うのだが、



「あれ?」が
ひとつ

また、ひとつ

だんだんと自分の中に痛みを感じる。

あれ?

あほやなぁ。登場人物たちに愛しさを覚えたのは、本人たちが気がつかない変化を観客として先に知るからか。

あの男の最後の微笑みは?
息子は母親を?
母親は?

はっきりとは提示されないラスト。
答えは私たちの中にある。



http://www.oaff.jp/2018/ja/report/14_1.html#2
コメント

映画「きっとうまくいく」

2015-12-05 23:05:16 | 映画
きっと、うまくいく [DVD]
クリエーター情報なし
Happinet(SB)(D)


学生時代、BSでインド特集を5時間くらいしていて、たまたま見ていてたちまちはまって卒業旅行にインドに行ったのは私。そのときにインド映画ってすごいのだ!コーナーで私を魅了したボリウッド作品、その後40数年ぶりにロードショウ公開されたのも見に行って(ムトゥじゃないのですよ)ましたがしばらく足が遠のき、ひっさびさに見ましたインド映画。というか、レンタルにも結構入っているじゃありませんか。これも宅配レンタルで。
インド映画は長くて、歌と踊りが突然入り、ストーリーは絢爛豪華。ですが、久々のインド映画はそのフレーバーも残しつつ洗練されていました。
主人公が45歳なのに大学生の役をしているというのも違和感なくて、「恐ろしい子っ(白目)」
インドは身分の違いがくっきりしたところなので学歴に対する思い入れが日本のそれとはくらべものにならない。優秀な大学を舞台にした秀才と落ちこぼれ君たちの青春グラフティ。バカなことばっかりしているけど忍び寄るのは現実の競争社会の影。インド人…切ない。
主軸になる物語から数年後、卒業後に失踪した友達を探すところから始まります。秀才で達観していた彼は卒業後に連絡が取れなくなります。探し求めて行った先にいたのは同姓同名ながらまったくの別人。秀才くんの行方やいかに…。
バカな男どもの友情にもほろっとするし、インド美人はゴージャスだし、勿論歌と踊りも満載。そして、主人公はハンサムだっ!?
最後のちょっと幻想的な景色、胸が痛い現実をひっくり返したようでした。

コメント (2)

映画「祝宴!シェフ」

2015-11-10 22:10:34 | 映画
祝宴! シェフ [DVD]
クリエーター情報なし
TCエンタテインメント


橋幸夫という方の歌を「ちょーかっこいい!」と認識したのは、台湾映画でした。1995年制作の「熱帯魚」監督 陳玉勲、オシャレじゃないけどポップ。泥っぽくてでもキッチュで。なんとも不思議なコメディ。この映画で効果的に使われていたのが橋幸夫のリズム歌謡。きっと、台湾語の曲(日本の演歌っぽい)に近しい認識なんだろうなと。なんともなんともふっしぎで癖になるこの監督は翌年「ラブゴーゴー」を制作。これもやっぱり面白かったのです。
そして、16年ぶりの新作が昨年日本公開された「祝宴!シェフ」、料理対決コメディです。

このジャンルは面々と中国語圏に受け継がれる…。
香港の「食神」「決戦!炎の料理人(原題:金玉満堂)」、なぜにチャイニーズは料理対決ものが好きなのか…。そして、それは必ずコメディと結びつくのである。
さて、この「祝宴!シェフ」は、やっぱりポップなのです。色使い、小道具などなど。そして、ベタなコメディ展開あり~の。おいしい料理があり~の。ほのかなラブがあり~の。

売れないモデルのシャオワンの亡くなったお父さんは伝説の料理人。恋人の作った借金が逃れて田舎の家に戻るとお父さんの後を継いだお母さんがイマイチの料理でお店を続けていて…。借金取りが追いかけてきたので料理コンテストで優勝するして借金を返そうとするのですが…。

べったべたのコメディで登場人物がみんな愛おしい!そして、料理がおいしそう!橋幸夫の曲はなかったのですが、それっぽいのが使われていてやっぱりポップでした。
コメント

映画『フラワーズオブシャンハイ』

2015-10-08 21:21:05 | 映画
フラワーズ・オブ・シャンハイ
クリエーター情報なし
トイズファクトリー


ストーリーの詳細はこちら説明を放棄。

薦められて見ました。やっと。
台湾で足跡をたどった侯孝賢の監督作品です。

中国語圏の監督、著名になるとA「武侠もの」B「戦前の上海もの」を撮影したくなる。さあ、どっち?もしくは、コンプリートかっ!
てなもんで、台湾の侯孝賢が戦前の上海の妓楼を舞台に撮ったこの作品。美しい美術に美しい女たち、そして生々しい男と女の関係。
清朝の小説を張愛玲が翻案。また!張愛玲!←よく映画の原作になっている。

上海なので当然上海語です。ところがまたもやトニーさん(トニー・レオン)は上海語を話すことができず(「非情城市」では台湾語が話せなかったために喋られない役に)、広東から転勤でやってきた設定で広東語。相手役の羽田美智子は吹き替えだそうですが、裏話を紹介してくださっているブログによると、撮影時、トニーさんは広東語、羽田さんは日本語で撮影。ところが羽田さん、トニーの演技により言葉を越えた感情が伝わってきたそう。くっ、トニーさん、素晴らしすぎ。そして、ホンモノのお酒を飲んで撮影していたためべろんべろんになり長年のパートナー、カリーナさんに怒られていたらしいwwやっぱりトニーさん。

物語は妓楼の中で進んでいきます。駕籠の中の鳥とその周りを飛ぶ男たち。
起承転結という枠の中ではなく、妓楼の生活をのぞき見ているような感覚で淡々とドラマが進行。小さなほころび、男女の愛、偽り。…そして、上海。時代の終わり。
筋を追うとなんとも掴みがたいのですが、そのぼわんとした空気に引き込まれます。実はいろいろ詰まっているのです。

さて、この映画の助監督をしていた女性。ちょっとした役が役者で見つからず妓楼の女性役で出演している美人さん。なんとその後は役者にならず、助監督を離れて台北の侯孝賢の映画館で働いているそうな。って、先月行った「台北之家」併設の映画館やん!うーむ、これ先に見てその情報知ってたら探しに行ったかもww
コメント

映画「黒衣の刺客」

2015-09-23 21:00:27 | 映画
侯孝賢監督作品「黒衣の刺客」
カンヌ映画祭 監督賞受賞作品

台北日記でも書きましたが、かの地ではちょうど公開中でして見ようかどうか迷って結局見なかったのですが、日本公開版はディレクターズカットで世界公開版とは違うらしいので現地でも見てくればよかったなあ、と。短時間に現地にて中国語字幕版と日本で日本語字幕版と見たら自分の理解があってるとこと間違えていたところと分かるし。

[ストーリー]サイトより引用
唐代の中国。13年前に女道士に預けられた隠娘(インニャン/スー・チー)が戻ってくる。両親は涙を流し迎え入れるが、美しく成長した彼女は暗殺者に育て上げられていた。標的は暴君の田季安(ティエン・ジィアン/チェン・チェン)。かつての許婚であった。どうしても田季安に止めを刺すことができず、隠娘は暗殺者として生きてきた自分に情愛があることに戸惑う。「なぜ殺めるのか」と、その運命を自らに問い直す。ある日、窮地に追い込まれた隠娘は、日本人青年(妻夫木聡)に助けられる…。数奇な運命に翻弄される孤独な女刺客を慎み深く描き”アクション”という枠を越えた壮大なドラマがスクリーンに映さだされる。
(引用ここまで)

ネタバレありの感想です。ご注意を。

侯孝賢が武侠もの?と聞いて「へ~」と思っておりました。だいたい、中国語圏の監督って巨匠になったら武侠もの撮りますよね。
(武侠もの=歴史もののアクション映画)
私も武侠ものは好き。もっとも好きなのは黄飛鴻を主人公にした「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナシリーズ」リーリンチェイがどんなにかっこよくてロザムンド・クワンがどんなにかわいいか。
まあ、それはいいんですけど、巨匠の撮る武侠ものってだいたい女殺し屋がでてきて昔の恋人と対峙、「愛の為に殺すのか殺されるのか」という展開になるんですよね…。これ、好きじゃなーい。
この物語も昔の許嫁が刺客になる話ではありましたが、私が「黒衣の刺客」で一番良かったと思うのはこの部分でした。<死ぬほど好きだった!>というのがなくてほっとしました。インタビューで侯孝賢が武侠映画ではないと言っていたのはこの部分だと思います。

侯孝賢の映画は説明がない。台詞で説明されるのみ。もちろん、内面が語られることはない。主人公ですらほとんどしゃべらない。なので、理解するのになかなか時間がかかります。だからこそ、背景がつながった時に迫るものの厚さが違うんだと思う。
妻夫木くんの役が遭難した遣唐使とは知らなんだ←劇中では説明されない。
そして…ほとんどしゃべりません!エンドロールも「魔鏡少年」、少年て!
日本公開で分量が増えたのは妻夫木くんのところらしいです。遣唐使の彼と隠娘の間に信頼関係が生まれます。
そのため世界公開版では日本に嫁がいる設定をなかったことにしたらしいです。映画スタッフが彼に想う人がいるなんて隠娘がかわいそうということで。でも、監督自らの意向で日本公開版にはその場面が復活。
隠娘は最後に彼との約束を果たしに帰ってくるんですけど…妻夫木くん、人たらしスゲー。


セリフないんですよ。たんに馬を引っ張ってるだけなのに(しかも遠景)、

すごく純粋に、

あの人ぼく好きなんだ!もちろん、恋愛じゃないよ!友達として大好き!
帰ってキター(≧∇≦)

って目をキラキラさせているのが見えるんですよ!!
なんであんな演技ができるんだ??

しかし、分量からいうと断然チャンチェンの方が多い。
スー・チーの抑えた演技と動きの美しさには目を見張ります。

唐代なのででてくる建物が日本のお寺と同じ形式。
ああ、なるほどね。その頃に中国から来たのか。。。と感心しておりました。
実は日本で撮影されたらしい。
あ、中国には残ってなかったのね。
もろもろのことを起こして今はカラ(落語の一節ですよ)

風や森の様子、霧、自然の中で描かれる人の様、人の情。
印象に残る作品です。


コメント

映画「桃さんのしあわせ」

2015-07-14 22:16:48 | 映画
桃さんのしあわせ [DVD]
クリエーター情報なし
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


きっかけは昨年秋の香港でのコンサート体験。そこでゲストにでてきたのがジョセフィーヌ・シャオさんという香港の大女優。めっちゃきれいでおちゃめで。もう60オーバー。
ああ、私この人の映画見たことある…そうだ!アン・ホイの「女人・四十」だ。香港映画っていうとラブ&アクション、それかコメディ、もしくは、ウォンカーワァイ(好きだけどさ)という時に女性のリアルな老いについて描いていて、すごく評価が高かったのですよ。かれこれ20年近く前かも。ここのところ映画をおいかけられなくなっているのでアン・ホイの映画も全然近況知らなくて帰国後調べていて目にとまったのがこの作品。

分かる人には分かる“あの”アンディ・ラウ主演映画。アンディは映画の支援事業もしているし、いまや香港を芸能のみならず牽引しているらしい。香港返還時に白いチーパオで「中国人」を高らかにうたっていたときはどうしようかと思いましたが、今や成龍と逆転して香港人から信頼されている模様(成龍は香港返還時はカナダに移住しようかなとか言うてたくせに…)。

さて、この映画は実話をもとにしたヒューマンドラマ。

映画プロデューサーのロジャーはええ歳をした独身貴族で三代に渡ってお世話をしてくれている家政婦の桃さんと二人暮らし。
ある日、身寄りのない桃さんが倒れます。重い障害が残った桃さんは家政婦を辞め施設に入居し、ロジャーは彼女の支えとなります。
なんてことのない二人のたんたんとした日常。でも、そこには静かに終わりの時が忍び寄り…もう私はたまらなくて嗚咽を漏らすほどの号泣。それは、そう最後の時まで。
身寄りのない家政婦の桃さん。親代わりに育てたロジャーとの絆。家政婦として一歩ひいてしまう桃さん。でも、繋がれた手の映像はいつまでも残ります。
最後のロジャーの決断。すごく現実的。きっと、桃さんはロジャーを仕事に行かせたかったでしょうから、これは納得。

実話のモデルは「女人、四十」のプロデューサーらしいです。うむ、やっぱりもう一回「女人、四十」見たいなあ。

それにしても、アンディ・ラウはいい役者です。どれをやってもアンディやん!と思ってた過去の私を叱ってやりたい。



映画『桃(タオ)さんのしあわせ』予告編
コメント

映画『君さえいれば~金枝玉葉』

2015-04-01 22:21:46 | 映画
君さえいれば 金枝玉葉 [DVD]
クリエーター情報なし
パイオニアLDC


映画の話というよりも今日が張國榮が亡くなった日なので。
香港やら台湾のエンターテイメントにはまった初めの頃、日本人のファンがやたらめったら多いレスリーに天邪鬼な私ははまるまいと思っていたのでした。
でも、当時公開される映画は必然的に日本にファンが多いレスリーの出ている映画。ちょっとでも少しでも情報を求める私はそれらを見まくり…案の定落城。
かっこいいよりかわいいのですよ。いい大人なのに。
そのひとつが「君さえいれば~金枝玉葉」。
恋人である歌手と暮らす音楽プロデューサの前に現われたのが、歌手にあこがれるあまり音楽プロデューサーの新人男性歌手募集に応募してきた男装してきた女の子。
歌手はカリーナ・ラウ、音楽プロデューサーはレスリー、女の子はアニタ・ユン。登場者がそれぞれキッラキラしていてまぶしい。
女の子は自分が女であることを隠しているものの、プロデューサーと互いに惹かれあいます。プロデューサーは自分がゲイかもと悩んだり、歌手との終止符をどうつけるのか。
またこの音楽がいい。シンガポールのディック・リー作の音楽が彩ります。
広東語ですが、ほぼ全部歌えるくらい(キッパリ)、珠玉の名曲たち。

香港の街を駆け抜ける白いドレスのアニタ・ユン、流れる音楽は「追」、
これだけでウルウルしてしまいます。

張國榮Leslie - 金枝玉葉(片尾追)


いまもレスリーを求めている人たくさんいるんですよ、レスリー。
コメント

大晦日とKANO

2015-02-18 22:14:08 | 映画
大晦日のKANOテレビ放送予告

明日は旧暦の新年!
そんな訳で今夜は旧正月を祝うアジアの国々での大晦日。日本では沖縄ですかね。
中国語圏では、家族団欒で新年を迎える大事な日。明日、ネタがなければ私も水餃子を作ろうかな←たぶんムリ。
さて、ただいま台湾では映画「KANO」がテレビではじめて放送中らしいです。今年の大変なヒット作ですし、家族団欒でこのチョイスって、ああやっぱりええ映画やなあー!
コメント

映画「ボーカロイドオペラ葵上with文楽人形」

2015-02-10 20:59:48 | 映画
ボーカロイドオペラ葵上with文楽人形

30分の短い映画です。現在京阪神3箇所で2/20まで公開中。
昨日、その舞台挨拶もあるというので元町映画館での18:50の回に行ってきました。

ボーカロイドとはヤマハの登録商標で(だから商業利用する時にはTMって入れてある)、簡単にいうと合成された歌声ソフト。そのもっとも有名なのが「初音ミク」です。初音ミクがその総称ではなく、他にもボーカロイド(略してボカロ)キャラクターがいて、知ってる人は知っている知らない人は知らないという世界の一角を築いています。
人気の理由は自分たちでソフトを購入して作詞作曲、そして合成されたボーカルまで入った楽曲が作れること、またそれをネットに投稿して自分たちが好きな歌、作り手を支持することができるということのようです。
二年ほど前にファンの人たちがそのボカロの祭典をして、ファンの人(笑)がボカロって文楽と共通するんじゃね?と吉田幸助さんを連れてきたのがこの映画のそもそものきっかけだったそうです。私もその時の動画を見て「ぶ、文楽人形がネギを振り回している!(ミク=ネギは知ってましたが)」と観客の反応に感極まる幸助さんに感銘を受けたのでした。

そんな訳でボーカロイドオペラです。
全編が合成音声の音楽劇なので機械音楽が受け入れられない人はダメかも知れません。
でも、かえって完璧な(はず)の機械がもたらす不安定さが物語ともリンクしているし、なんといっても文楽人形とはまっていたと思います。

物語は、忘れられたボーカロイド「ミドリ」、ミドリの歌を歌ったことからヒカルに見出され人気歌手になった「アオイ」、この二人の精神が交差します。そう、精神。
命がないはずのボーカロイド、その精神がアオイに影響を与えます。
突然意識が混濁したアオイに戸惑うマネージャーと精神科医は原因を探ろうとします。

舞台がしつらわれ小劇場での芝居を見ているかのような臨場感(義太夫とは違うけど電子音も響くのですよ)、文楽劇場で見慣れている角度以外からもカメラが捉えているので、人形の表情、動きが新鮮ですし、また、出使いではないものの三人で(時に一人で)人形を使う姿も処理されずに映っています。そのうち、その姿も物語と一体となるのです。



さて、舞台挨拶は映画監督、作曲家、それに吉田幸助さん。たっぷり30分、映画の裏話など。さすがの幸助さん、笑いをとる!がっつりとる!
撮影秘話、西洋の音楽、ダンスは、一、二、三、のリズムだけど、文楽人形の動きはそうではないので苦労したと幸助さん。あー、分かります。逆の意味で(日舞で苦労しとります)。
撮影は二日間。やはりすぐになじむことはできず、何度もその時々の感情について監督に確認した。やっと分かってきたのは撮影が終わる三時間前?←もう少し早い段階では?とのこと。ちゃんと意味を理解しないとできない。
舞台挨拶に行けてよかったです。
パンフにもサインしていただけました。

梅田文楽でも幸助さん、舞台挨拶も幸助さん!幸助さん祭りでした!
コメント (2)

創作に+史実@KANO

2015-01-27 23:18:29 | 映画
またまたKANOのことです。
調べれば調べるほど面白いことがでてきます。
3時間越えの長い上映時間内にふーんと聞きき流していた台詞に史実を含んでいた意味があったことを知ることは本当に面白いことです。

冒頭、戦地に向かう日本兵が台湾を電車で縦断しています。
彼は仲間に「嘉義(地名)についたら起こしてくれ」と言って眠りはじめ、同行している兵士は「あの嘉義農林の嘉義か」と返します。

注意1 【あの】と言われるほど日本では嘉義農林が有名だったのです。

調べていて分かったこと:不屈の精神で諦めない試合をした嘉義農林の野球部の故郷を戦地に向かう兵士たちは一目見て己も諦めない気持ちを奮い立たせていたそうで実際に「嘉義(地名)についたら起こしてくれ」と言われていたそうです。いかに本土で彼らが英雄であったかを知るエピソードです。

冒頭の日本兵は実は札幌商業の生徒で嘉義農林と対戦した時のピッチャーでした。彼は敗れたのち決勝戦の観客席で試合を見守ります。優勝を逃したものの諦めない野球をした彼らを彼は「天下の嘉義農林!」とたたえます。

注意2 「天下の嘉義農林」ですが、優勝した学校は別の学校。それでも「天下の」という称号が与えられたのです。

調べていて分かったこと:嘉義農林は現在、国立嘉義大学として存続していますがその構内には「天下の嘉義農林」と書かれたオブジェが建っています。3民族混成チームを日本人がたたえ、またそれを現地の人が誇りに思っていてくれていたのでしょう。

最初は差別的だった新聞記者が最後には感嘆の言葉を述べます。

実は私はこれは蛇足だぜーーーーーーー!と思っていました。そんなん言わんでも映画見ている人は分かってるって!ほんとにもぉ。と思ってました。
それは間違い。これも意図的に入れたセリフだったのです。
ここでは新聞記者ですが、実際が菊池寛が次のように寄稿しています。
「僕はすっかり嘉義びいきになった。異なる人種が同じ目的のために努力する姿はなんとなく涙ぐましい感じを起こさせる」
すまんかった。これは…入れざるを得ないよね。

映画(小説でも)の中にある言葉が史実に基づいたものだと知るとさらに物語の奥行が広がり、興味が次から次に湧くものです。
それにしても、よく調べられた脚本です。

《KANO》6分鐘預告 (香港 3月27日熱血上映)

香港公開時の予告編です。
コメント (7)

余韻@KANO

2015-01-26 21:48:08 | 映画
昨日、見に行った「KANO 1931海の向こうの甲子園」の余韻にまだ浸っています。
ネットで情報がいっぱい拾える時代ですからね!

・札幌の高校の対戦相手で戦時中に台湾・嘉義を訪れる錠者博美投手のその後は映画制作時は不明だったが、錠者博美役のフェイスブックに縁者の方から本人は戦死したということがカキコミがあったらしい。
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2015/01/kano1931-f98a.html

・去年の夏に嘉義ナインの二人が有馬温泉に来ていた。←映画を見た後なら追っかけしていた勢い。
http://www.yamatogokoro.jp/news/2015/01/26130251.html

・ラストのテロップに原住民の真山卯一(日本名がつけられている)が宣教師になったと書いてあったので?と思っていたらやはりキリスト教の宣教師だった。後、台湾のクリスチャン人口10%なのに原住民の9割はクリスチャンらしい。
http://jpnews.org/pc/modules/smartsection/item.php?itemid=418

なんでこんなにはまるのかなあ~と思ったら、出演者それぞれのひたむきさなんでしょうなあ、という結論に。思い出すだけでもうるうるしますもんね。

設定で日本語字幕を選べます↓こんな映像がいっぱいアップされているので寝不足です。
台湾映画「KANO」メイキング:あきらめない嘉農チーム 2014年2月27日上映(邦訳付)


この映画、中国大陸では上映できないので資金の回収が難しいそうです。あんなに台湾でヒットしたのに!日本での上映にかかっているのでそういう意味でも応援しています。
コメント (6)

映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」

2015-01-25 21:00:13 | 映画
KANO 1931海の向こうの甲子園

昨年、台湾で大ヒットした映画です。
戦前、台湾の嘉義農林学校を甲子園出場へ導いた日本人の監督と生徒たちの物語。
野球は日本人のものだった当時、このチームは台湾人、原住民、日本人の混合チームでした。
映画はほとんど日本語で、この映画がこのまま台湾でヒットしたことが奇跡のようです。実際に日本統治を美化しているという声もあるようですが、統治を美化ではなく、“近藤先生”が差別などなくひとりの人間として3つの民族のチームを率いる様を描いていると思います。
この映画、「野球経験者」が第一の条件だったため、嘉義農林チームの台湾キャストはほぼ“素人”!!※野球の他に原住民初のゴルフ選手も。
youtubeにアップされているメイキングを見ると事前の合宿はほぼ“野球”!!

でもね、この配役以外にないんじゃないかと映画を観終わった後思っています。
セリフは彼らにとって母語ではない日本語や台湾語(しかも、古い台湾語らしい)なのでセリフのまずさってのは分かりにくいし、感情表現はホンモノ。負けて悔しい、野球ができた喜び、闘志…そのどれもに心を揺さぶられました。

近藤先生役の永瀬正敏さんが試写舞台挨拶で台湾キャストの手紙に感極まって…というニュースを読みましたが、この映画を見るとその気持ちが分かるような気がします。
という私は、最初から最後まで折々泣き続け、劇場を出る頃にはすっかりまぶたが腫れ上がっていました。

実話を元にしたこの話。最後にメンバーのその後が文字として浮かび上がります。その中の日本人2名は…甲子園にでたであろう数年後に戦死されたそうです(日本人として出征した台湾の方も多いので日本人だけが戦死したという意味で書いている訳ではありません、念のため)。
また嘉義農林が甲子園に出た前年には大きな抗日暴動も起こっており(この映画のプロデューサーがその映画を撮っています)日本統治が台湾にもたらされた負の歴史は小さいものではありません。
それでも、個人対個人が真剣に向き合うときに真の交流がなされるのだと思います。

さて、甲子園に出場した彼らは初出場ながら決勝まで勝ち進みます。その甲子園の試合を見ようと詰めかけたのが実に5万5千人という観客だったそうです。遠く台湾からきた民族混合チームを応援した人たちが沢山いたのです。

最初は若い男の子らの顔の区別がつかなかったのですが、どんどん引き込まれしまいにパンフレットを買ってなめるように読んでおります。
現役の大学野球のメンバーは大学に戻って野球をしているそうですが、アイドル級の人気で試合に人が押しかけているそうです。さもありなん。
調べていると有馬温泉のPRで招集されていたり(動画がyoutubeにありましたよ)。ああ、すっかりはまってしまいました!!

【KANO 電影主題曲】/ 勇者的浪漫 (官方全曲MV) -中孝介、Rake、范逸臣、舒米恩、羅美玲演唱

台湾でも人気の高い中孝介も参加しているテーマソング。最後に原住民の歌声がサンプリングされています。
コメント (2)

映画『海角七号~君想う、国境の南』

2014-08-08 21:46:55 | 映画
海角七号/君想う、国境の南 [DVD]
クリエーター情報なし
マクザム


大ヒットしていたのは知っていましたが、ほんといまさら拝見。
2008年の8月に台湾で公開されこの映画、標準中国語(北京語)を話す日本人女優田中千絵が主人公の一人として。
さらに歌手の中孝介が本人役との二役で出演して“台湾における日本”がクローズアップされた内容になっています。

終戦直後、恋人だった台湾人女性と別れ日本へ帰ることになった教師(中孝介)が日本に帰るまでの七日間の船旅で書いた手紙が現代と過去をつなぎます。
もう一人の主人公は台北でミュージシャンになる夢をあきらめて故郷の台南(恒春)へ帰ってきて郵便の配達の仕事をしています。
そこへ日本の人気歌手中孝介のライブが開かれることになり、前座バンドのオーディションを受けるのです。
見事合格するものの揃ったメンバーは個性も目的もバラバラ。
彼らをプロデュースする売れない日本人モデル友子は悪戦苦闘。
さて、郵便の仕事をしている彼は今はない住所宛の荷物を開けます。
そこには日本語で書かれた手紙が何通かと女性の写真が。

前半が台湾っぽいドタバタコメディ。反目する男と女、でも、実は惹かれあっていて…

って、もうありがちやーーーん。やれやれ、バンドに参加することになったおじいちゃんがおもろいのでそれに注目しとこ。
それにしても、海の近くを舞台にしていて風の気持ちのいい映画やなあ。
あ、手紙の届け先みつかったんかあ~。
前座バンドのライブはじまった。


お?

え?ええ?何?なんで?!

私は泣いているのか~~?!←実はこの後号泣。

「天使にラブソングを2」の「OH HAPPYDAY」みたいな感動とおばあちゃんに届けられたかつての恋人からの贈り物が
オーバーラップして…。
そして、オリジナル2曲を演奏したあとのアンコールで演奏された唱歌「野ばら」、劇中で何度もかかっていまして最後の
最後に北京語と日本語(中孝介)で歌われます。ここでクライマックス。

日本統治下に教えられた唱歌。長らく日本語の曲を歌うのは禁止されていましたが、これは元々ドイツの曲だったため
歌い継がれたそう。戦前戦中と現代をつなぐ一曲です。
登場者も日本人以外に少数民族であったり、多くの場面で標準中国語ではなく台湾語が使われていて、またオサレじゃなくて
土と塩の香りがして、台湾で空前の大ヒットだったのも分かる気がします。


コメント