平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

日銀・黒田総裁の「家計は値上げを受け入れている」発言~自分に都合のいいデータに基づいて出て来たものだった!

2022年06月10日 | 事件・出来事
 日銀総裁・黒田東彦の「家計が値上げを受け入れている」という発言。
 非難が殺到して撤回に追い込まれた。

 この黒田発言の根拠になったのが、東大大学院の渡辺努教授のデータだ。
「馴染みの店で馴染みの商品の値段が10%上がったとき、あなたはどうしますか」
 この質問に対し「他店に移る」の回答が前回(昨年8月)より減少した。

 黒田東彦はこれを根拠に「値上げを受け入れている」と判断したわけだが、
 渡辺教授の調査には他の設問もある。
「その商品を買い続ける。ただし買う量を減らしたり、買う頻度を落としたりして節約する」
 という設問に7割の人がYESと回答しているのである。

 つまり黒田東彦は「始めに結論ありき」で「自分に都合のいいデータ」だけをチョイスして発言したわけだ。
 自分の「円安政策」を正当化するために。
 政府の政治家といい、日銀総裁といい、万事がこれだ。
 日本の中枢はどうしてこんなに愚かになってしまったのか?
 間違ったデータ、自分の都合のいいデータに基づいて政策を立てても間違うだけだろう?
 どうして現実を見ない?
 どうして民の声に耳を傾けない?
 ちなみに前述の調査データを発表した渡辺努教授は日銀の出身だ。

 これは僕の場合だが、消費者の消費行動とはこんな感じだと思う。
「豚コマ、今まで100g・98円だったが、110円になったので、200gのパックを買うのをやめて150gにしよう」
「目当てのものが値上がりしているから総菜のコロッケを買うのを控えよう」
 上のアンケートにもあって、買う量を減らすというやつだ。
 それからスーパーのことで言えば、
 僕の場合はまわりに4件くらいのスーパーがあって「どこのスーパーで何が安いか」が頭に入っている。
 たとえば、あのスーパーでは豆乳が210円だが、あのスーパーは178円とか。
 だから今まで178円で売っていたスーパーの豆乳が198円になっていたら、他はもっと高くなっていると考えて同じスーパーで買うのだ。

 こういう庶民の知恵を大学教授や日銀総裁はわからないだろうなあ。
 経済を上から数字で見る「マクロ経済」も物事を考える重要な指標だが、「ミクロ経済」にも目を向ける必要があるんじゃないの?

 それから異次元の金融緩和のアベノミクス。
 これ、もうやめられないんだよね。
 なぜなら日銀なりが「国債で株を買うのをやめます」と言った時点で、株価が大暴落するから。
 かと言って現状を続けていたら、国の借金はかさむばかり。
 進むも地獄、引くも地獄。
 安倍晋三と黒田東彦はこの責任をどう取るのか?

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黒田総裁発言「家計が値上げを受け入れている」が大炎上!~さすが上級国民は見えてる世界が違うわ

2022年06月07日 | 事件・出来事
 日銀総裁の黒田東彦が「家計が値上げを受け入れている」と発言して大炎上している。
 まあ、受け入れてるとは思うよ。
 だって受け入れなくては食事も取れず、電気ガスも使えず死んでしまうから。
 つまり仕方なく受けているのだ。

 この黒田発言を深く読み込んで、言いたいことを言葉にすればこういうことだろう。

・現在の円安政策は間違っていない。
・現に円安政策の結果、輸出関連の大企業は最大収益を上げている。
・これはいずれ国民の給料UPに繋がるだろう。
・コロナが収まれば外国人観光客もやって来る。
・今の日本国民にはこの物価高を受け入れる余裕がある。
・だから賢明な日本国民は未来の果実のために今の物価高を受け入れている。
・愚かな日本国民は物価高に文句を言っているが、近視眼的に物事を見るな!

 でもな~。
 この理屈には大きな欠陥がある。
『これはいずれ国民の給料UPに繋がるだろう』という点だ。
 安倍・黒田の経済政策が始まって9年。
 いまだに国民の収入は上がっていない。
 潤っているのは上の方の連中だけだ。
 つまり安倍・黒田の経済政策は一部の人間にしか利益をもたらさない。

 黒田東彦もこの点はわかってるんじゃないのかな?
 ただ言えば、自分の政策の限界や間違いを認めることになるので言えない。

 まあね。
 現在の円安政策で儲かっている人は「安倍さん万歳!」「黒田さん素晴らしい!」って言えばいいと思うんだよ。
 でも、その恩恵を受けていない庶民は「安倍、この野郎!」「黒田、いい加減にしろ!」と言うべき。
 だって物価が上がって、他のことに全然使えないのだから。
 格差はますます拡大しているのだから。
 おまけに消費税など税金はどんどん上がっている。
 恩恵も受けていないのに「安倍・黒田万歳!」と叫ぶ人は『肉屋を支持するブタ』だ。

「家計が値上げを受け入れている」とご認識の黒田総裁。
 こんな日銀総裁の認識を改めさせるには「一揆」「暴動」「略奪」しかない?
 これで「庶民の生活は苦しいんだな」とわかるのかもしれない。


※参照記事
『日銀総裁「家計が値上げを受け入れている」』(産経新聞・Yahoo!ニュース)
「家計が値上げを受け入れている」=正確には「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」

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鎌倉殿の13人 第22回「義時の生きる道」~征夷大将軍・頼朝! 一方、時代が安定すると不平不満・派閥争いが起きる

2022年06月06日 | 大河ドラマ・時代劇
「征夷大将軍! 征夷大将軍!」
 後白河法皇(西田敏行)が亡くなり、頼朝(大泉洋)は征夷大将軍に。
 ついに武士の頂に立った。

 安定の時代。
 敵がいなくなった時代。
 目標を達成した時代。

 でも、こういう時代になると内部に不満を持つ者が出て来るんですよね。
・鎌倉殿に近い者が幅をきかせている。
 これでは平家がのさばっていた時代と同じだ。
・命を賭けて戦ってきたのに文民が優遇されている。
 まあ、平和な時代になれば文民が登用されるのは当然なのだが。
・上総介や義経のことが引っ掛かっている。
 これらは『征夷大将軍』の権威をもってしても抑えられない。

 派閥闘争も起きる。
 比企は北条を排除したくてしょうがない。

 これらが爆発したのが『曽我事件』だ。
 それにしても人間のおこないはいつの時代も同じ。
 安定→不平不満・派閥→爆発
 これを繰り返している。
 ………………………………

 そんな中、世捨て人のようになっているのが、八重(新垣結衣)を喪った義時(小栗旬)。
 遊ぶ孤児たちを見て、
「あの子たちを育て上げるのが八重への供養です」
 金剛の教育もしっかりやっていて
「鶴丸を恨んではならぬ。その分、母を敬え」
「北条は他の御家人より高い位置にいる。その分、慎み深くなれねばならぬ」

 義時、なかなか聡明ですね。
 北条の置かれている状況を客観的に見ている。
 他の御家人たちが心配し、「小四郎」と声をかけて来るのも、その聡明さと人徳ゆえだろう。
 これが頼朝亡き後に活きてくる。
 もっとも状況は世捨て人・義時を放っておかないようだ。
 曽我事件で北条に危機が訪れつつある。

 上手い作劇だ。
 鎌倉幕府の内部問題を描きつつ、義時再登板を描いている。

 後白河法皇と頼朝の対決は見応えがあった。
「奢った武士は皆滅んだ。朝廷を蔑ろにする。やれるものならやってみろ」
「新しい世のために朝廷は欠かせません」
「新しい世?」
「いくさのない世でござる」
「薄っぺらよのう。誰より業が深いくせに」

 大河ドラマの主人公の目的は概ね「いくさのない世をつくる」だが、
 これを「薄っぺら」と切って捨てた。
 そんなものはきれいごとで本音は権力がほしいだけだろう、と後白河法皇(=作家)は言っている。
「薄っぺらよのう。誰より業が深いくせに」
 このせりふがあるかないかで、作品の深さが違って来る。
 役者さんの芝居も違って来る。

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東京オリンピックの公式記録映画、観客ゼロの大爆死!?~監督・河瀬直美は負の部分をどう描いたのかな?

2022年06月04日 | 邦画
 河瀨直美氏が総監督を務めた東京五輪公式記録映画『東京2020オリンピック SIDE:A』の興業が思わしくないらしい。
 昨日公開で多くて10人程度。観客ゼロの映画館も。
 まあ、そうだろうな……。『東京五輪の記録映画』と『シン・ウルトラマン』が並んでいたら、『シン・ウルトラマン』見るよね。
 それに昨年の東京オリンピック自体が負のイメージばかり。
 今更「感動をもう一度!」と押しつけられても困るし、そもそもあのオリンピックに感動はあったのか?
 
 映画はSIDE:AとSIDE:Bに分かれていて、SIDE:Bは3週間後の6月24日に公開らしい。
 劇場としては、
「どうして客の入らない映画を2部構成にしたのか?」
「結果、6週間を客の入らない映画で占拠されることになった」
 と思っていることだろう。
 まあ、劇場としては最低保障があるから客が入らなくても大丈夫なのかな?
 その最低保障の出所はJOC? つまり税金?
 …………………………………………

 この作品、どんなふうにあのオリンピックを描いているんだろう?
 SIDE:Aは選手の活躍を描いたオモテ舞台を、
 SIDE:Bはスタッフなどの舞台裏を描いたものになるようだが、
 東京五輪の負の部分をしっかり描いた内容になっているのか?

 つまり
・森喜朗氏の発言などの相次ぐ失言や不祥事
・招致賄賂疑惑
・演出チームの交代
・エンブレムや国立競技場などをめぐる、すったもんだ
・膨大に膨らんだ総額4兆円とも言われている予算
・大量の食品廃棄
・新型コロナウイルスによる開催の是非
・五輪反対デモに関するNHKの捏造

 これらを描かなくては『記録映画』にはならないだろう。
 監督の河瀨直美氏はスポーツ紙の取材に答えて
「100年後にも届くような映画でないといけない」
 と語ったようだが、上記の負の部分をしっかり描いたら、2021年の日本を描いた映画として「100年後」にも意味のある作品になると思う。
 つまり1964年の東京五輪が「希望」だったのに対し、2021年の東京五輪は「衰退日本の象徴」という位置づけだ。
 さて、作家・河瀬直美は負の部分をどう描く?
 上の方に気をつかってヨイショする内容になっていたら、作家・河瀬直美は終わる気がする。
 ちなみに河瀬直美さん、2025年の大阪万博にも関わるらしい。

 それと、東京五輪の収支報告はどうなったのかね?
 今月(6月)に出すと言っているが、大会組織委員会は6月末日で解散するらしい。
 収支報告をチョロッと出して、五輪スポンサーのテレビ局や新聞社はさらりと報道して終わりかな?
 政府や電通を怒らせたら怖いしね。

 やはり東京オリンピックはウソとゴマカしの『欺瞞日本』の象徴になりそうだ。


※関連記事
 河瀨直美監督の五輪記録映画 カンヌで絶賛も公開初日から空席だらけ!客ゼロの回も(女性自身)

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乃木坂スター誕生!~中西アルノ登場! 武田鉄矢の言葉に5期生号泣!

2022年06月02日 | アイドル
 5月30日の『乃木坂スター誕生』(日テレ)をなかなか興味深く見た。

 ひとつは中西アルノさん。
 スキャンダルで皆の注目が集まる中、宇多田ヒカルさんの『First Love』を見事に歌い切った。
 この子、強いわ~。
 あれだけのスキャンダルと誹謗中傷を受けて動じない。
 まあ、同期の一ノ瀬美空さんに拠ると、ここに至るまでにかなりの苦悩があったみたいだが、それを微塵も感じさせないパフォーマンス。
 乃木坂の1期生で最初のセンターを務めた生駒ちゃんなんて、渋谷を歩いただけでワンワン泣いてたからなぁ。
 僕はこの中西さんの強さが今後どう輝いていくか、興味がある。
 このまま潰れて、one of themになってしまう可能性はあるが、今の困難を乗り越えた時、すごく輝くような気がする。
 中西さん、がんばれ!
 生駒里奈、平手友梨奈とは違ったセンターを追求してほしい。
 心に何らかの闇を持った人のセンターはザワザワする。
 ………………………………………………

 もうひとつは武田鉄矢さんと乃木坂5期生の絡み。
 武田さんの言葉に5期生全員が泣き出した。
 話した内容は
「真ん中(センター)だけがすべてではない。端っこにいても輝いている人は芸能界にたくさんいる」
 という、ある意味、ありふれた言葉なんだけど。

 これはおそらく武田さんの言葉の力だろう。
 言霊と言ってもいいかもしれない。
 まあ、泣き出した背景には、
・デビュー3ヶ月で心が不安定であること
・ひとりの涙が伝染して全員の涙になったこと
・感受性の豊かな思春期の女の子であること
 もあるだろう。
 だが、腹の底から響きわたる武田さんの言葉には力があった。
 それが彼女らの心に共鳴した。

 乃木坂の5期生は面白いな。
 今やトップアイドルになった乃木坂46のオーディションを合格した子たちだから、皆ハイスペック。
 これに中西アルノさんという存在が加わって、どんな相乗効果をもたらすか?
 今までの乃木坂の枠に取り込まれて、単なる5期生で終わってしまうのか?
 それとも既存の乃木坂の枠を壊す存在になるのか?
 まあ、既存のファンは今の乃木坂が好きだから、壊されることを望んではいないと思うけど……。
 そして1期生を越えられず、少しずつ衰えていくのが今までのアイドルグループの歴史だが……。
 乃木坂5期生は既存の乃木坂を壊せるか?
 たとえれば、欅坂46では満足できない2期生(ひらがなけやき)が日向坂46になったような感じ。
 中西アルノさんをセンターに起用し、再登板させた秋元康氏や運営はこんなことを考えてると思うんだよね。

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