「今までは天の導きが届いた。声が聞こえた。
だが昨日は何も聞こえなかった。次はもうない。
小四郎、わしのなすべきことはもうこの世に残っていないのか?」
運命論者・頼朝(大泉洋)の言葉である。
目標を失った者の嘆きでもある。
「天の導き」云々は別として、人間、苦労して坂道をのぼっている時が楽しい。
……………………
曽我事件。
義時(小栗旬)は「敵討ち」という形で何とか収めた。
頼朝にしてみれば
「わしが治める板東で謀反など起こるはずがない」
謀反が世に伝われば、頼朝の政権基盤が脆弱であることが世間にわかってしまうのだ。
義時としては「北条が謀反に荷担」となると困るのだ。
その両者の思惑が一致して、今回の決着となった。
もっとも義時は悩んでいる。
比奈(堀田真由)にはこんな言葉。
「わたしはあなたが思っているよりずっと汚い」
政治に関わるというのは汚れることなのだ。
生きるということもそうなのかもしれない。
とはいえ、そんな義時を理解し、支えようと思う比奈が登場。
八重(新垣結衣)亡き後のドラマ展開としていい感じ。
成長した金剛(坂口健太郎)は武芸に秀でた者として描きながら、ちょっと空気の読めない男として登場。
これまたいい感じのキャラクター描写ですね。
SNSでは早速、#泰時 がトレンドに。
これに加えて、万寿(金子大地)のパートはギャグパート♪
動かない鹿ーー!
矢が外れるーー!
代わりに矢を放って、ひもで鹿が倒れるーー!
もっとも万寿はこれをやらせだと理解しているようで、おバカキャラとして描くつもりはない様子。
現に曽我事件では、鎌倉に防衛の兵を派遣するなど名采配を披露した。
金剛と万寿、いいコンビになりそうだ。
一方、ドラマは頼朝亡き後のドラマにシフトチェンジしている様子。
前述の頼朝の言葉がそうだし、万寿の描写もそう。
実衣(宮澤エマ)も千幡(土橋蓮)擁立を考え始めた。
そして次回は──
範頼(迫田孝也)、ギラギラしていなくて、すごくいい人なんだけどなあ……。
そして大姫(南紗良)。
悲劇の姫君として描かれると思ったが、お笑いパートのオチ担当として描かれた。
「鵺(ぬえ)を射て来て下さいね」
「祟りを運んで来なければいいのですが」
前々回おかしな呪文を唱えた大姫を笑っていいものか迷ったが、今回は完全にお笑い担当。
政子(小池栄子)とのボケ・ツッコミも板について来た。
一方でオカルトに走る闇や悲しさを秘めていて、これまた面白いキャラ描写だ。
ちなみに演じている南紗良さん、『ドラゴン桜』でも思ったが、すこしメンヘラな雰囲気を持っているんですよね。
南紗良さんには抑圧されたキャラがよく似合う。
だが昨日は何も聞こえなかった。次はもうない。
小四郎、わしのなすべきことはもうこの世に残っていないのか?」
運命論者・頼朝(大泉洋)の言葉である。
目標を失った者の嘆きでもある。
「天の導き」云々は別として、人間、苦労して坂道をのぼっている時が楽しい。
……………………
曽我事件。
義時(小栗旬)は「敵討ち」という形で何とか収めた。
頼朝にしてみれば
「わしが治める板東で謀反など起こるはずがない」
謀反が世に伝われば、頼朝の政権基盤が脆弱であることが世間にわかってしまうのだ。
義時としては「北条が謀反に荷担」となると困るのだ。
その両者の思惑が一致して、今回の決着となった。
もっとも義時は悩んでいる。
比奈(堀田真由)にはこんな言葉。
「わたしはあなたが思っているよりずっと汚い」
政治に関わるというのは汚れることなのだ。
生きるということもそうなのかもしれない。
とはいえ、そんな義時を理解し、支えようと思う比奈が登場。
八重(新垣結衣)亡き後のドラマ展開としていい感じ。
成長した金剛(坂口健太郎)は武芸に秀でた者として描きながら、ちょっと空気の読めない男として登場。
これまたいい感じのキャラクター描写ですね。
SNSでは早速、#泰時 がトレンドに。
これに加えて、万寿(金子大地)のパートはギャグパート♪
動かない鹿ーー!
矢が外れるーー!
代わりに矢を放って、ひもで鹿が倒れるーー!
もっとも万寿はこれをやらせだと理解しているようで、おバカキャラとして描くつもりはない様子。
現に曽我事件では、鎌倉に防衛の兵を派遣するなど名采配を披露した。
金剛と万寿、いいコンビになりそうだ。
一方、ドラマは頼朝亡き後のドラマにシフトチェンジしている様子。
前述の頼朝の言葉がそうだし、万寿の描写もそう。
実衣(宮澤エマ)も千幡(土橋蓮)擁立を考え始めた。
そして次回は──
範頼(迫田孝也)、ギラギラしていなくて、すごくいい人なんだけどなあ……。
そして大姫(南紗良)。
悲劇の姫君として描かれると思ったが、お笑いパートのオチ担当として描かれた。
「鵺(ぬえ)を射て来て下さいね」
「祟りを運んで来なければいいのですが」
前々回おかしな呪文を唱えた大姫を笑っていいものか迷ったが、今回は完全にお笑い担当。
政子(小池栄子)とのボケ・ツッコミも板について来た。
一方でオカルトに走る闇や悲しさを秘めていて、これまた面白いキャラ描写だ。
ちなみに演じている南紗良さん、『ドラゴン桜』でも思ったが、すこしメンヘラな雰囲気を持っているんですよね。
南紗良さんには抑圧されたキャラがよく似合う。