平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

青天を衝け 第18回「一橋の懐」~イデオロギーから経済へ。篤太夫、自分のやるべきことを見つける!

2021年06月14日 | 大河ドラマ・時代劇
 天狗党討伐、そして敗北。

 慶喜(草彅剛)は──
「三々五々、国に落ちよ」
 武田耕雲斎(津田寬二)は慶喜に裏切られたと嘆く同志に──
「わからんのか!? われらが一橋様を追い詰めてしまったことを!」
 成一郎(高良健吾)は──
「これが俺たちの信じた攘夷のなれの果てか……。攘夷などどうでもいい!」
 篤太夫(吉沢亮)は──
「小四郎さんたちを焚きつけた俺のせいだよ!」

 さまざまな感情がぶつかりあってるなあ。
 天狗党の敗北は『攘夷』の終焉でもあった。
 攘夷から開国へ。
『攘夷』の総本山・長州は英国と接近し、倒幕に舵を切った。
 小栗忠順(武田真治)は開港・交易の利を説き、造船所を建設。
 フランスとカンパニーをつくり、利益を得て強い幕府をつくろうとする。

 このような状況の中、篤太夫も気づく。
 強い組織をつくるためには資金が必要であり、儲けなくてはならない。
 発想は小栗忠順と同じだ。
 尊皇攘夷といった理念・イデオロギーだけでは片手落ち。
 資金の裏付けがあって、理念・イデオロギーは実現される。
 だから慶喜に篤太夫は具申する。
「それがしは一橋の懐具合を整えたいのでございます」
「懐具合を整えて、一橋のお家をもっと強くしたいのでございます」

 篤太夫、ついに自分のやるべきことを見出しましたね。
 イデオロギー闘争でも武力闘争でもない、経済という第三の道。

 実際、篤太夫は出自のせいもあり、こちらの道に長けていた。
『歩兵取り立て御用係』として備中に行った時も単に兵を集めただけでなく、その土地の特産物を調べ、どうすれば利益を得られるかを考えていた。
 与えられた仕事だけでなく、プラスアルファの仕事をやる篤太夫。

 慶喜は篤太夫の具申を受け入れる。
「ならばやってみよ。そこまで言うのならおぬしの腕見せてみよ」
 慶喜、名君ですね。
 そして、篤太夫は円四郎(堤真一)の言葉を思い出す。
「お前は、お前のままで生きてみろ」
 円四郎は篤太夫の中で生きている!

 次回は十四代将軍・家茂(磯村勇斗)の死か……。
 結果、慶喜が十五代将軍に。
 慶喜の険しい困難な道は続く。
 篤太夫はそんな慶喜をどう支えるのか?


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おかえりモネ 第4週~「自... | トップ | 「ドラゴン桜」って、友情・... »

コメントを投稿

大河ドラマ・時代劇」カテゴリの最新記事