プー、プー、プー、プー!
先週に引き続き「屁」だった!
戯作者、絵師、摺師、狂歌師、役者──みんなが歌い、踊っている。
平賀源内(安田顕)の言葉が思い出される。
「書を以て世を耕す。書でこの国をもっともっと豊かにするんだよ」
源内が亡くなって三年、その思いが実現された。
源内の思いは田沼家でも。
蝦夷地開発、蝦夷地でのロシアとの交易。
これで幕府を、国を豊かにする。
そんな源内の思いが蔦重(横浜流星)と田沼意知(宮沢氷魚)を結びつけた。
蔦重は次のステップへ。
物語は次の展開へ。
次回はその前フリで、次々回は選挙特番で?、次に「日本橋編」が始まる。
見事な構成力ですね。
1年間の大河ドラマはかくあるべし。
僕は行き当たりばったりでない、きっちり構成されている作品が好きです。
………………………………
恋川春町先生(岡山天音)復活!
「俺は戯けることに向いたおらんのだ!」
「俺のような辛気くさい男がいてもいいのか?」
遊びが苦手でスコ真面目な人が言いがちな言葉だ。
まわりはそんなに気にしていないのに、自分で壁をつくってドツボにはまっている。
こんな春町にかける言葉は──
「たかが遊び、そんなにカッカしなくても……」
「俺は上手い下手ではなく春町先生の絵が好きです」
「考え過ぎる所がいい所」
蔦重たちはありのままの春町を肯定した。
春町の「皮肉屋」としての資質を見出して、
「そう来たか! 皮肉屋の恋川春町!」
これで春町の心の壁が少しずつ壊れていく。
殻を破って現実に歩み寄っていく。
そこで出た言葉が北尾政演(古川雄大)への
「そなたの無駄字づくしが読みたい!」
春町のような人は生きづらいんですよね。
性分だから根本から変わることはできないし。
でも少し歩み寄ることはできる。
ちょっと自分を変えることはできる。
そうすることで少しは世界と和解することができると思う。
案外、人はいい加減なもの。
まして春町のまわりはいい加減の度が過ぎる連中。
春町は蔦重の所に来てよかった。
性格は鶴屋喜右衛門(風間俊介)に似ていて鶴屋の方が居心地がよかったかもしれないが、
きっと潰されていた。
さて次は歌麿(染谷将太)のターン。
なぜ春町に「なぜおのれの色を出した絵を描かないのか?」と問われて、
「おのれの内から出て来る色はいいものになるかわからない」
過去の暗い記憶がいまだに歌麿の心の中に根づいている。
歌麿が解放される時はいつ来るのか?
………………………………
誰袖(福原遥)は単純に田沼意知に一目惚れしたようだ。
近づいたのは蔦重のためではなかった。
乗り換え、はやすぎ!
「ここは日々がいくさでござりんす。だまし合い、かけひき、修羅場でござりんす」
さて松前廣年(ひょうろく)を上手くハメることができるのか?
誰袖は、流されがちだった瀬川(小芝風花)と違って、自分で積極的に動くタイプのようだ。
福原遥さんもいい感じ!
先週に引き続き「屁」だった!
戯作者、絵師、摺師、狂歌師、役者──みんなが歌い、踊っている。
平賀源内(安田顕)の言葉が思い出される。
「書を以て世を耕す。書でこの国をもっともっと豊かにするんだよ」
源内が亡くなって三年、その思いが実現された。
源内の思いは田沼家でも。
蝦夷地開発、蝦夷地でのロシアとの交易。
これで幕府を、国を豊かにする。
そんな源内の思いが蔦重(横浜流星)と田沼意知(宮沢氷魚)を結びつけた。
蔦重は次のステップへ。
物語は次の展開へ。
次回はその前フリで、次々回は選挙特番で?、次に「日本橋編」が始まる。
見事な構成力ですね。
1年間の大河ドラマはかくあるべし。
僕は行き当たりばったりでない、きっちり構成されている作品が好きです。
………………………………
恋川春町先生(岡山天音)復活!
「俺は戯けることに向いたおらんのだ!」
「俺のような辛気くさい男がいてもいいのか?」
遊びが苦手でスコ真面目な人が言いがちな言葉だ。
まわりはそんなに気にしていないのに、自分で壁をつくってドツボにはまっている。
こんな春町にかける言葉は──
「たかが遊び、そんなにカッカしなくても……」
「俺は上手い下手ではなく春町先生の絵が好きです」
「考え過ぎる所がいい所」
蔦重たちはありのままの春町を肯定した。
春町の「皮肉屋」としての資質を見出して、
「そう来たか! 皮肉屋の恋川春町!」
これで春町の心の壁が少しずつ壊れていく。
殻を破って現実に歩み寄っていく。
そこで出た言葉が北尾政演(古川雄大)への
「そなたの無駄字づくしが読みたい!」
春町のような人は生きづらいんですよね。
性分だから根本から変わることはできないし。
でも少し歩み寄ることはできる。
ちょっと自分を変えることはできる。
そうすることで少しは世界と和解することができると思う。
案外、人はいい加減なもの。
まして春町のまわりはいい加減の度が過ぎる連中。
春町は蔦重の所に来てよかった。
性格は鶴屋喜右衛門(風間俊介)に似ていて鶴屋の方が居心地がよかったかもしれないが、
きっと潰されていた。
さて次は歌麿(染谷将太)のターン。
なぜ春町に「なぜおのれの色を出した絵を描かないのか?」と問われて、
「おのれの内から出て来る色はいいものになるかわからない」
過去の暗い記憶がいまだに歌麿の心の中に根づいている。
歌麿が解放される時はいつ来るのか?
………………………………
誰袖(福原遥)は単純に田沼意知に一目惚れしたようだ。
近づいたのは蔦重のためではなかった。
乗り換え、はやすぎ!
「ここは日々がいくさでござりんす。だまし合い、かけひき、修羅場でござりんす」
さて松前廣年(ひょうろく)を上手くハメることができるのか?
誰袖は、流されがちだった瀬川(小芝風花)と違って、自分で積極的に動くタイプのようだ。
福原遥さんもいい感じ!
それにしても「屁」の字を書きまくっていたところが真面目な春町らしい。(笑)
そして「屁」の字に囲まれた中に「屍」の一字―おそらくあの時の自分自身を投影したのであろう―というところから、漢字の部首遊びのアイデアに。
何はともあれ、春町は復活し、蔦重を取り巻く制作者グループの輪の中に無事溶け込むことができました。
前回「一回休み」だった蔦重の快進撃は再始動し、いよいよ鶴屋、西村屋の本拠である日本橋への進出が視野に入ってきたようです。
問題は田沼パートの方。
まず、田沼陣営の「蝦夷地天領化=反松前藩」の動きに自ら積極的に関与しようとしている誰袖の動きが気になっていました。
誰袖については「勘定組頭・土山宗次郎によって1200両で身請けされる」という史実情報がどこからか―Wikiではない―入っていました。
そこで、先週から私は混乱していて、誰袖が近づいていったのは土山宗次郎なのか田沼意知なのか、少しあやふやでした。
歳のせいか、最近の若いイケメン俳優さんたちは皆同じに見えてしまうからなのですが、それでも誰袖の相手はやはり何回も見ている意知らしいとは思っていました。
そして今回、誰袖の相手は意知だったことが私の目にもはっきりしました。
だとすると、誰袖の身請けは名目的には土山の名によるものだったが実質的には意知のためのものだった、というのが本作の設定なのかもしれません。
土山は勘定組頭の要職にある幕府高官とは言え、老中田沼意次の嫡男にして若年寄である意知から見れば「部下」に過ぎません。
誰袖は、田沼陣営が松前藩の「抜け荷」の証拠を求めていることを知るだけの情報力、そして土山宗次郎の共連れの中に「お忍び」で紛れ込んでいた意知こそが「本物」であることを見抜く洞察力を備えた才女だったことになります。
>源内の思いが蔦重と田沼意知を結びつけた。
意知自ら蔦重に呼びかけることで、蔦重自身も今後田沼陣営の中に組み込まれてゆくのですね。
>意次の息子意知は重三郎と同年配と思いますが、外からこの[田沼邸に押しかけた蔦重との]面談の場を見ていて「面白い奴」と思ったようです。(第一話についての私のコメント)
これが今回の伏線だった訳です。
かくして、蝦夷地経営と対露(赤蝦夷)関係は蔦重をも組み込んだ形で田沼陣営の課題となる事業となり、ある程度の成果を上げたところで「巨悪・一橋治済」に妨害されるという「大奥」とパラレルな展開が予想されます。
「大奥」では「チーム田沼」の課題は大奥内での蘭学振興による「赤面疱瘡」の克服でした。
「赤面疱瘡」は「大奥」の世界における「男女逆転」の原因でもあった奇想天外な仕掛けでしたが、「大奥」のドラマ化をも手がけた森下さんは、よしながふみさんの「赤面疱瘡」よりも史実に根ざした「赤蝦夷」問題を材料としたのでしょう。
いつもありがとうございます。
春町役の岡山天音さん、良い味を出していましたね。
作家というのは基本わがままで子供っぽい。
森下佳子さんはこういう人物も大好きなのでしょう。
愛情を感じました。
次は歌麿。
そして蔦重の快進撃が加速する!
流れて来る情報に拠ると、誰袖は土山宗次郎に身請けされるんですね。
意知のせりふでは「宗次郎に話して了承をもらった」みたいなものがありました。
この後、どう変転していくのか?
意知の宮沢氷魚さんは、朝ドラ「ちむどんどん」で知りました。
僕がファンの黒島結菜さんのだんなさんで「おのれっ!」と思った事があります!笑
福原遥さんもファンなので、同じく「おのれっ!」です。笑
>「チーム田沼」の課題は大奥内での蘭学振興による「赤面疱瘡」の克服でした。
ここまでは『大奥』で読みました。
『べらぼう』との違いを確認するために続きを読んでみようと思っています。
吉原といい、大奥といい、森下佳子さんが熟知している世界なので、「べらぼう」では縦横無尽に想像力を膨らませている感じですね。
「吉原」つまり「遊郭」と、「大奥」つまり「後宮」ということですね。
この二つの世界を繋ぐ「薬屋のひとりごと」という作品があり、私は現在結構はまっています。
架空の「中華風帝国」(現実世界の中国の歴史には対応しないが、中国風の文化をもつ)を舞台に、天才的な推理能力と薬学の知識とをもつ「花街」(=遊郭)出身の少女が後宮の女官として活躍する物語です。
原作は日向夏さんという方のライトノベルで、2種類の漫画化を経て、現在日本テレビ系で金曜夜11時台(直前の映画番組の長短により開始時刻が変動)にアニメとして放映されています。
1シーズン24回、現在第2シーズンのクライマックスにかかっていますが、たとえば私が利用しているアマゾンプライムなどでは全話視聴することができます。
ヒロインの絶対的な有能さ(恋愛感覚を除く)が見ていて安心感があり、伏線がしっかりとしたストーリー構成なので楽しんでいます。
「遊郭」と「後宮」、言われてみればそうですよね。
「薬屋のひとりごと」
僕はシーズン1は見ているのですが、シーズン2はイッキ見しようと思っていて保留にしています。
薬に無限の好奇心をもっていて、毒の耐性があるから毒味役。
このあたりから主人公のキャラがハネましたね。
あと、壬氏さまが宦官だと気づくまでに時間がかかりました。笑
昨年、韓国ソウルに行った時、王宮を見学したのですが、光景が「薬屋」の王宮とそっくりで「あっ、薬屋だ」と思いました。
>シーズン2はイッキ見しようと思っていて保留にしています。
なるほど、そういうやり方も「あり」ですね。
伏線とその回収をストレートに見ることができるので「タイパ」が良い。
なにより、「次どうなるのだとうか」と気になるところで上手に切ってあるので、待たされるのがややフラストレーションになります。
ネタバレにならない範囲で申しますと、シーズン1はひたすら猫猫の快進撃に終始していったのに対し、シーズン2はちょっと泣かせる要素が入ってきて味わい深くなります。
そうなんです。
サブスクで見られる作品はほとんどイッキ見しています。
一週間待つのが大変になって来ました。
>泣かせる要素が入ってきて味わい深くなります。
シーズン2はそうなるんですね。
探偵って事件を客観的に見る役まわりなので、感情描写や過去描写が総じて控えめになるんですよね。
どのような描写になるのか楽しみです!
コウジさんは薬屋の第2シーズンをご覧になっていないようなので、ネタばらしにつながることは書けませんが、作者の方がどういったバックボーンをお持ちなのか知りたいです。かなりマニアックです。
官僚制度の雰囲気から見て、モデルになったのは武即天以降の唐代でしょうが、同時期に北方に存在した遼のネタを取り入れているようにも見えます(ネタバレになるので詳しくは書けませんが)。
今後は茘国と周辺諸国との国際関係も出てくるようで、実在した遼・西夏・金・宋といった国々との関係を踏まえて行くのか、全く別の展開になるのか、ちょっと知りたいような気もします。
シーズン2を見ていないのでモデルの時代についてはコメントできないのですが、「薬屋」のアニメを御覧になっているのですね!
素晴しい!