平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒18 「突破口」 ~今の時代は改ざんや破棄で都合の悪いことはなかったことにできる! これって現政権のことだよな!

2020年03月12日 | 推理・サスペンスドラマ
「松木先生ってすごい人なんですよね?
 今の時代、そういう人は何でも握りつぶすことができる。
 改ざんしたり破棄したり、都合の悪いことはなかったことにできる。
 USBと遺書を警察に渡せばうやむやにされるだけなんですよ」

 現実にありそうですね。
 森友とか加計とか、桜とか。
 森友では近畿財務局のノンキャリの職員の方が自殺された……。
 警察や検察は忖度する。
 正義はおこなわれない。
 泣くのは弱い立場の人ばかり。
 悪いやつほど、よく眠る。

 トリックは『自殺を殺人事件に偽装した』というもの。
 ミステリードラマでは『殺人事件を自殺に偽装する』というのはよくあるけど、今回のような逆はあまりない。
 僕が知るかぎりでは、『名探偵コナン』で同様のものがあった。
 そして、自殺を殺人に偽装するのは、自殺者が自殺を皆の注目する殺人事件にすることで何か訴えようとする時。
 今回、自殺した大手建設会社社員・足立和也が訴えようとしたこととは──?

 ラストは鮮やかでしたね。
 僕は裁判話が展開されて、前後編になるのかと思っていました。
 ところが、物語は裁判の後日談が描かれて、建設会社の不正が明らかになった所でエンディング!
 逮捕された山野稔(中本賢)は動機について黙秘を続け、公判でUSBと遺書の手紙を公開した!
 一発逆転! 
 落語のサゲのような鮮やかさ!!

 一方、キックバックを受け取っていた与党幹事長の松木には捜査の手は及ばず、あとは検察次第、というエンディングも用意されていて、リアリティも確保した。
 スッキリはしませんが、エンディングとしてはこれが正解なんでしょうね。
 この方が『巨悪は捕まらない』を描くことができる。

 おそらく右京さん(水谷豊)と松木の対決は今後も続くんでしょうね。
 右京さんは巨悪・松木を許さない。とことん追い詰める。

 それにしても、現実でも右京さんのような人がいればいいのになあ。
 圧力がかかって捜査がストップされても、特命係を動かして諦めずに犯人を追う伊丹(川原和久)のような刑事がいればいいのになあ。
 中園参事官(小野了)たちも特命係が動くことで状況が動くことを期待してたみたいだった。
 そして『突破口』。
 突破口があれば、巨悪を刑務所に送ることができるのになあ。


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