平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

乃木坂46 「悲しみの忘れ方」 ~松村沙友理スキャンダルに対する4人の反応が興味深い

2015年07月24日 | アイドル
 乃木坂46に激震が走った松村沙友理のスキャンダル。
「松村が文春に撮られました」と発表する運営スタッフ。
 泣きじゃくるまっつん。

 この事件に対する生駒里奈、西野七瀬、白石麻衣、橋本奈々未(今回は敬称略)の反応が興味深い。

 生駒里奈は、
「乃木坂にも来たかーーー。(まっつんに付いた)灰色のイメージを白にするのは大変だと思った」
 何と事態を客観的にとらえている。
 これは意外だった。
 何しろ生駒ちゃんって、プリンシパルで追い込まれてネガティブ発言をするまっつんに泣いて「そんなこと言わないでよ」と訴えるような、共感型の熱い子だと思っていたから。
 これは彼女が大人になって物事を客観的にとらえられるようになったのか、もともとそういう面を持っていたのか。
 いずれにしても、まっつんを突き放している。
 いっしょに出演した釈明ラジオでもそうだったが、これから松村沙友理が背負って行かなくてはならないことをシビアに見ている。
 さまざまな面を見せてくれる不思議な子だ。

 西野七瀬は戸惑いを口にしながらも、
「みんな、怒ってるよ思いますよ」
 なーちゃんはおとなしくて、あまり多くを語らない子だけど、おそらくメチャクチャ気が強いんだろうな。
 復帰した秋元真夏がいきなり七福神に抜擢された時は納得できなくて大阪に帰り、乃木坂を辞めようと思ったようだし。
 母親の反対を押し切って乃木坂の寮に入る時のエピソードも、彼女の芯の強さを感じたし。

 白石麻衣はこう語った。
「どうして何も言ってくれなかったんだろうって思いました」
 まっつんはいつも笑ってて、おおらかですが、実は他人に対して心の壁をつくってしまう子なんでしょうね。
 壁をつくってしまうという点では、まいやんも同じ。
 乃木坂に入る前の白石麻衣はまさにそうだった。
 だから、まっつんのことが理解できるし、何も相談してくれなかったことが寂しかった。

 橋本奈々未は男前だ。
 きっぱりと、こう言い切った。
「男が悪い」
「グラビアの仕事をしていたのだから(松村が)アイドルだってことは知ってただろうし、妻子があるのに近づく方がおかしい」
 奈々未さん、カッコいい!
 今回の映画で、僕の中で一番株をあげたのは、ななみんだな。
 前回、書いた仕事観もそうだったが、考え方が実に大人で理性的だ。

 というわけで、ひとつの事件に対して、それぞれ違ったリアクションをする4人。

 作品中では、大晦日のカウントダウンTVの楽屋で、HKT48が紅白で歌う姿を見るメンバーの姿が映されていたが、スキャンダルが紅白出場に影響したことは確かで、乃木坂のメンバーは、このシーンをどんな気持ちで見たのだろう。
 ドキュメンタリー映画ではあるが、このシーンをありのままに映すカメラというのは残酷だ。

 一方で、兼任していた生駒里奈がAKB48として紅白の画面に映った時は「出た、出た」と言って喜ぶメンバーたち。
 これもまた彼女たちの姿でもある。

 彼女たちは大きな悲しみと喜びの中で生きている。
 目の前で起こることに一喜一憂し、必死に考えながら生きている。


※引用したメンバーの言葉については、記憶を頼りに書いているので、ディティルの違いはご容赦ください。

※関連記事 「悲しみの忘れ方」~乃木坂46の活動を通して新たな自分を見出した5人


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4 コメント

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星野ファンは、がっかりでした (ゆりパパ)
2015-07-26 04:07:14
この映画は主要メンバー5人のPR映画であり、乃木坂46のドキュメンタリー映画じゃ無かった。
橋本は、私的にはあまり好きなキャラでは無かったのですが。少し見方が変わりました。
とにかく、運営スタッフの松村への思い入れは伝わります。あの時同じようなスキャンダルで2名が首になり、松村におとがめなしは、納得がいきませんでした。ファンの多くが今でも怒っております。この映画でまた松村への怒りが再燃したかのネットでのコメントも多いのも事実。私も、辞めて欲しいと思っていた者ですが、この映画で、苦しい立場に立たされ、辞めてもおかしく無い状況から、ただ一人で闘っている松村に、感動しました。本当に乃木坂でアイドルを続けたいんだなと、共感しました。
 松村が呆然とフリーズしている映像に、ショックを覚えました。みんなの中で針の筵に座らされていることは理解していたつもりでしたが、目の前に映像を見せられて、ショックでした。私なら耐えれないって思いました。
その中での橋本のコメント。確かに男っぽいです。イメージが全然変わりました。確かに若い女の子より、妻帯者のあの男が悪いに決まっています。若い女の子は、まさか不倫してるなんて想像できません。ただ恋愛禁止であるなら、恋愛までじゃないって、本人は思って他のでしょうが、路上でキスはおかしいですよ。誰にも解らないようにすればよかったのです。でもそこに、彼女の素直さが出てしまったんでしょう。自分の気持ちにストレートに出てしまうんでしょう。今、キスしたかったんでしょうね。そんな計算も出来ないストレートな松村を少し好きになりました。それまで、絶対顔も見たくない存在だったんですから、ある意味では、この映画を作ったスタッフの思う壺にはまってしまっています。
それにしても、この映画でのメンバー5人が、今後しばらくは乃木坂の顔ということでしょう。星野が、当初ずっと最前列にいた人気メンバーですが、あの5人とのカラーが違いすぎます。
やはり、新しく作る、乃木坂の姉妹グループの鳥居坂での顔にしていくのだろうと、思ってしまいます。
鳥居坂のオーディションが始まり、参加者からのコメントもネットで見ますが、AKBのオーディションも経験している人も当然多いので、今回のオーディションではAKBとは比べようも無い程の、美少女ばかりだそうです。乃木坂も美少女では定評がありましたから、その上を狙っていくんでしょうね。でも、ふたを開くまでわかりません。あくまでも、可能性重視の選択らしいので、可能性を秘めた原石を見つけていくのでしょう。とにかく、楽しみです。
って、こんな話しぶりだと、もう乃木坂に見切りつけてるみたいですが、3年以上彼女たちを見てきて、松村も好きになれたし、橋本や生駒、いくちゃんは元々別格で、あの天然ぶり天才的な才能、いくちゃんは素晴らしいですから。
返信する
アンダー、二期生、鳥居坂 (コウジ)
2015-07-26 12:41:21
ゆりパパさん

>この映画は主要メンバー5人のPR映画

まさにその通りですね。
どうして、こういう構成にしたんでしょう?
ファンが見たいのは、残酷かもしれませんが、生駒里奈がAKB兼任をメンバーの前で言った時や、松村沙友理が謝った後の映像なんですよね。
それが難しければ、他のメンバーの掘り下げやライブの舞台裏とかを見せてくれれば、よかったんですけどね。
お母さんパートは必要なかったような気がします。

ななみんは今回よかったですね。
一番大人で考え方がしっかりしている。
乃木坂を卒業して、もし芸能界に残るとしたら、おそらくモデルでしょうが、彼女は自分がそんなに成功できるとは思っていない。
実に考え方がクールです。

まっつんは生駒に番組などで「考え方が子供」と突っ込まれていましたが、本当に子供ですよね。
プリンシパルの時に彼女がしゃべっていたことを聞いて、そう思いました。
現在、彼女は、いみじくも生駒が謝罪ラジオで語ったように、自分のしたことを背負って乃木坂の活動をしているわけですが、ここから何が生まれるか?

みなみは、今回の5人のメンバー以外の他のメンバーにも言えることですけど、難しいポジションですよね。
東京スポーツが報じたように、鳥居坂に移籍して、乃木坂とプロレスでも演じてくれれば、面白くなるのですが、運営はそこまでやらないでしょうし。
そもそも二期生も活かせてないですしね、運営はアンダーメンバー、二期生、そして鳥居坂をどう扱っていくつもりなんでしょう?

『悲しみの忘れ方』は、生駒里奈ら5人をメインに扱いましたが、現在の乃木坂の運営の姿勢や考え方を表しているようにも感じました。
返信する
Unknown (Unknown)
2017-02-26 02:35:17
映画は見てないけど、当時の反応が知りたくて検索したらこのブログに到着。

「男が悪い」って意見、不倫に関してはそうだけど、でも乃木坂のルールは彼には適用されない。
「男が悪い」と言っても始まらない。

自分は生駒や西野の方が共感できる。
返信する
僕が甘いのかもしれませんが (コウジ)
2017-02-26 07:54:08
02:35:17さん

ご意見ありがとうございます。

僕が甘いのかもしれませんが、恋愛に盲目になってしまう<若気の至り>っていうのがある気がしていまして。
責任で言ったら、妻子がいて、まっつんがアイドルだと知っていて声をかけた男の方が重いですよね。

もちろん、アイドルとして、プロ意識に欠け、軽率だったことは確かです。
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