平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒20 「冠城亘最後の事件」~「相棒」は転機に来ているのかもしれない

2022年04月01日 | 推理・サスペンスドラマ
『相棒20』最終話「冠城亘最後の事件」

 ミステリーは数学に似ていて、公式を知っていると案外簡単に答えが導き出される。
 それは解き方を知っていれば暗号が解けるのと同じである。
 公式はトリックと言い換えてもいい。
 公式・トリックを知っていることはミステリーの真相解明のためのキイとなる。

 今回のエピソードの公式は以下のふたつ。
 以下、ネタバレ。


1.ふたりの人物が人前でケンカしていたらふたりは共犯者
2.交換殺人

「ふたりの人物が人前でケンカしてたらふたりは共犯者」は僕が思いついた公式だが、
 アガサ・クリスティの某作品、坂口安吾の某作品で使われていた。

 このようにミステリーは既存の公式(トリック)を手を変え品を変え、いろいろな公式を組み合わせて作られている。
 …………………………………

 冠城(反町隆史)の退場(公安行き)に関しては、理由がはっきりしない分、スッキリしないなあ。
 おそらく美彌子(仲間由紀恵)とマリアのためなんだろうけど。

 いみじくも鑓鞍兵衛(柄本明)が「今どき、刑事ふたりなんて流行らないんだよ」と言っていたが、もしかして自虐? 自戒?
『相棒』は大きな転機に来ているのかもしれない。
 一周まわって『特捜9』といったチームで戦う刑事物が新しかったりするし、
 2クールにわたって犯人当てをする『あな番』『真犯人フラグ』、
 ミステリーなのに人生論を語る『ミステリーという勿れ』という新機軸も出て来た。

 さて、青木年男(浅利陽介)もいなくなったし、すべてがリセットされた『相棒』はどこへ行く?
 右京さん(水谷豊)を一時的に捜査一課の課長にしたり、
 毎回相棒を違った人物にして(以前もあったが)、誰が最終的に『相棒』になるかを視聴者に予想させるみたいな仕掛けが必要かもしれない。


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