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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒14 「はつ恋」~現実は、童話の「青い鳥」とは違っていた……。現実とは残酷なもの。

2015年11月26日 | 推理・サスペンスドラマ
 罪を犯した者と犯させた者。
 罪を犯した者は、ジャンクアーティストの山本将人(内浦純一)。
 犯させた者は、星野玲奈(笛木優子)。

 山本に罪を犯させたゆえに、玲奈は山本と人生を歩いていく決心をし、他にいっしょに歩きたい人物・坂上武雄(石井テルユキ)が現れても、拒絶する。
 玲奈は「自分が幸せになってはいけない」と考えているのだ。
 一方、山本はそんな玲奈の気持ちを知り、「自分がいる限り、玲奈を苦しめ続ける」と考えて、彼女の前から消えようとする。
 将来、玲奈の幸せを邪魔するかもしれない、アートディレクターの白石由紀(中原果南)を道連れにして。

 無償の愛ですね。
「自分が幸せになってはいけない」と考えるのも「自分がいる限り、玲奈を苦しめ続ける」と考えるのも、相手のことを想うがゆえの行為なのに、歯車がひとつ狂っただけで悲劇になってしまう。

 まあ、僕なら玲奈の前から姿を消しますけどね。
 坂上と幸せになれ、という置き手紙を残して海外に行く。←おおっ、カッコいい!
 山本のように、死んでしまったら、玲奈はますます責任を感じて、幸せになれなくなると思いますし。
 しかし、激情型の山本は別の方法をとってしまった。

 幸せの青い鳥。
 山本も玲奈も幸せを追い求めて生きてきた人間だった。
 童話の『青い鳥』の場合は、幸せは身近な所にあったという結末なのだが、山本と玲奈の現実は童話とは違ったようだ。
 玲奈は山本ではなく、別の人物との生活に幸せを見出してしまった。
 現実とは残酷ですね。
 逆に童話の『青い鳥』を信じられる人は幸せだ。

 最後は、はつ恋。
 冠城(反町隆史)のはつ恋は、幼稚園の時のとなりの席の女の子。
 角田課長(山西惇)は、小4の時で、漁師の娘(笑)
 右京さん(水谷豊)のはつ恋は、はぐらかされてしまった。
 で、はつ恋についての結論は「はつ恋は実らない」。
 だから、山本と玲奈のはつ恋が実らなかったのも、当然と言えば当然だったのです。
 やっぱり現実は寂しいですね。
 ロマンのかけらもない。

コメント
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