第23話(5:00)
国防長官の息子の証言から、工作を行った男女の身元を確認したジャック。
しかし、トニーが工作員の女マンディに銃を突きつけられ、囚われてしまう。
今回はこのマンディの脱出をめぐる駆け引き。
まずマンディはトニーの経歴を調べ、ミシェルに同じことをさせようとする。
CTUの支部長であるミシェルに指示を出させ、自分の逃走経路を確保しようとするのだ。
これはシーズン3でトニーがミシェルを救うために行ったことだった。
葛藤の末、ミシェルは上司にこうした電話があったことを知らせる。
トニーとは違った方法。彼女は国を選んだ。
ジャックは指示に従ったふりをして捜査員を移動させ、マンディを確保しようとするが、マンディもプロだった。
折しも雨。
傘を差した男女が逃走の車に乗り込み、爆破させる。
これがトニーとマンディだったという偽装だ。
先の先を読む読み合い。
エンタテインメントの極意はここにある。
一方、ジャック。
トニーとマンディの死が信じられない彼は何度も爆破した車のビデオを見直す。
マンディは工作のプロであり、狂信的なテロリストとは違う。
ならば死は選ばないはずだ。
これがジャックの考えだった。
そしてジャックが偽装と見破ったマンディのミスとは?
同じく雨が関係している。
偽装がばれて、逃走を図るマンディだが、トニーもある方法を使って自分の位置を知らせる。
「24」の魅力が凝縮されたやりとりだった。
一方、中国。
彼らは衛星をCTUの配置して、顔を見られた捜査官バーンがヘリで飛び立ったのを確認していた。
バーンがサンディゴに到着すると、バーンを確保。
中国の収容所に送られ、アメリカ政府も見捨てるだろうと脅して、バーンたちの作戦を指揮したのはジャックだと吐かせる。
このエピソードは先程のものよりはシンプルだ。
衛星という便利な道具で処理した。
60分の番組という時間の制約もあるだろう。
しかし作劇上は重要なエピソード。
やはり視聴者を引っ張る不安要素がなくてはならない。
ジャックはどうなるのか?という不安要素だ。
エンタテインメントには知的な駆け引き・読み合いは必要だが、同時に感情要素も必要だ。
その他にもこんな感情が描かれた。
トニーは死んだと思って悲しむミシェル。
犯人の指示に従わなかったことを悔やむミシェル。
トニーの死を信じられず、撤収命令が出たのに帰らないジャック。
これらの感情が視聴者に感情移入させる。
第24話(6:00)
いよいよ最終話。
マンディから居場所を聞き出したジャックはヘリでマルワンのもとへ。
ヘリを上に移動させ、マルワンのヘリが飛び立てないようにするジャック。
マルワンはヘリを降りて逃走を図るが、ジャックたちと銃撃戦。
そしてビルから身を投げ自殺をする。
これで核爆弾を搭載したミサイルのことを知る者はいなくなった。
絶体絶命。
しかし、ミサイルの位置を記したGPSがマルワンのヘリから発見される。
データは壊れてしまっているが、何とか復元をしようとするクロエたち。
ミサイルの標的がロスであることを確認し、ついにミサイルを撃墜する。
そして今回のドラマ。
国のために、主義のために戦うとはどういうことかを問うている。
ジャックはアメリカのために戦った。
それは自分たちの主義のために戦ったマルワンたちと同じ。
そしてジャックは核攻撃からアメリカを救った。
にも関わらず、作戦の主謀者とわかったため、ジャックは中国に売られてしまう。
しかもシークレットサービスはさらにジャックに迫る。
中国側に引き渡されれば、ジャックは今回の作戦にアメリカ本国が関わっていることをしゃべるのではないかと考えるのだ。
ジャック暗殺を企むシークレットサービス。
大統領のローガンも否定はしたが、黙認。
自分の代わりに窮地を救ってくれたパーマーをもないがしろにする。
★国や組織の論理は個人を見殺しにする。
このことを「24」のこのシリーズは描いている。
そして暗殺されるジャックを救ったのは、トニーらCTUの仲間とパーマーだった。
★個人の友情は国家や主義を越える。
これもこの作品は描いている。
それに視聴者は拍手喝采を送るのだ。
そして
★因果応報
仲間を含め、国のために何人もの人間を殺してきたジャックは報いを受けなくてはならないとキーファー・サザーランドを始め、この作品のスタッフは考えたのだろう。
ジャック・バウアーは逃亡をはかり死んだことになる。
オードリーも地位も失ったばかりか、自分の存在までも失われる。
これがジャックの受けた罰であった。
ジャックを単なるアメリカを救ったヒーローにしなかった所が、この作品の深さでもある。
国防長官の息子の証言から、工作を行った男女の身元を確認したジャック。
しかし、トニーが工作員の女マンディに銃を突きつけられ、囚われてしまう。
今回はこのマンディの脱出をめぐる駆け引き。
まずマンディはトニーの経歴を調べ、ミシェルに同じことをさせようとする。
CTUの支部長であるミシェルに指示を出させ、自分の逃走経路を確保しようとするのだ。
これはシーズン3でトニーがミシェルを救うために行ったことだった。
葛藤の末、ミシェルは上司にこうした電話があったことを知らせる。
トニーとは違った方法。彼女は国を選んだ。
ジャックは指示に従ったふりをして捜査員を移動させ、マンディを確保しようとするが、マンディもプロだった。
折しも雨。
傘を差した男女が逃走の車に乗り込み、爆破させる。
これがトニーとマンディだったという偽装だ。
先の先を読む読み合い。
エンタテインメントの極意はここにある。
一方、ジャック。
トニーとマンディの死が信じられない彼は何度も爆破した車のビデオを見直す。
マンディは工作のプロであり、狂信的なテロリストとは違う。
ならば死は選ばないはずだ。
これがジャックの考えだった。
そしてジャックが偽装と見破ったマンディのミスとは?
同じく雨が関係している。
偽装がばれて、逃走を図るマンディだが、トニーもある方法を使って自分の位置を知らせる。
「24」の魅力が凝縮されたやりとりだった。
一方、中国。
彼らは衛星をCTUの配置して、顔を見られた捜査官バーンがヘリで飛び立ったのを確認していた。
バーンがサンディゴに到着すると、バーンを確保。
中国の収容所に送られ、アメリカ政府も見捨てるだろうと脅して、バーンたちの作戦を指揮したのはジャックだと吐かせる。
このエピソードは先程のものよりはシンプルだ。
衛星という便利な道具で処理した。
60分の番組という時間の制約もあるだろう。
しかし作劇上は重要なエピソード。
やはり視聴者を引っ張る不安要素がなくてはならない。
ジャックはどうなるのか?という不安要素だ。
エンタテインメントには知的な駆け引き・読み合いは必要だが、同時に感情要素も必要だ。
その他にもこんな感情が描かれた。
トニーは死んだと思って悲しむミシェル。
犯人の指示に従わなかったことを悔やむミシェル。
トニーの死を信じられず、撤収命令が出たのに帰らないジャック。
これらの感情が視聴者に感情移入させる。
第24話(6:00)
いよいよ最終話。
マンディから居場所を聞き出したジャックはヘリでマルワンのもとへ。
ヘリを上に移動させ、マルワンのヘリが飛び立てないようにするジャック。
マルワンはヘリを降りて逃走を図るが、ジャックたちと銃撃戦。
そしてビルから身を投げ自殺をする。
これで核爆弾を搭載したミサイルのことを知る者はいなくなった。
絶体絶命。
しかし、ミサイルの位置を記したGPSがマルワンのヘリから発見される。
データは壊れてしまっているが、何とか復元をしようとするクロエたち。
ミサイルの標的がロスであることを確認し、ついにミサイルを撃墜する。
そして今回のドラマ。
国のために、主義のために戦うとはどういうことかを問うている。
ジャックはアメリカのために戦った。
それは自分たちの主義のために戦ったマルワンたちと同じ。
そしてジャックは核攻撃からアメリカを救った。
にも関わらず、作戦の主謀者とわかったため、ジャックは中国に売られてしまう。
しかもシークレットサービスはさらにジャックに迫る。
中国側に引き渡されれば、ジャックは今回の作戦にアメリカ本国が関わっていることをしゃべるのではないかと考えるのだ。
ジャック暗殺を企むシークレットサービス。
大統領のローガンも否定はしたが、黙認。
自分の代わりに窮地を救ってくれたパーマーをもないがしろにする。
★国や組織の論理は個人を見殺しにする。
このことを「24」のこのシリーズは描いている。
そして暗殺されるジャックを救ったのは、トニーらCTUの仲間とパーマーだった。
★個人の友情は国家や主義を越える。
これもこの作品は描いている。
それに視聴者は拍手喝采を送るのだ。
そして
★因果応報
仲間を含め、国のために何人もの人間を殺してきたジャックは報いを受けなくてはならないとキーファー・サザーランドを始め、この作品のスタッフは考えたのだろう。
ジャック・バウアーは逃亡をはかり死んだことになる。
オードリーも地位も失ったばかりか、自分の存在までも失われる。
これがジャックの受けた罰であった。
ジャックを単なるアメリカを救ったヒーローにしなかった所が、この作品の深さでもある。