荒井善則展覧会情報

旭川と長野を中心に、作品活動をしています。その中で、展覧会情報をお送りします。

展覧会情報ー越後妻有「大地の芸術祭」

2012年09月06日 | 日記
展覧会情報ー越後妻有「大地の芸術祭」
会期:2012年7月29日(日~)9月17日(月)

暑い中、エアコン全開で長野インターから上越ジャンクションに向かう。
知人が、今回の見所をピックアップし案内してくれるとのこと、急遽インター出口近くの駐車場を待ち合いの場所に選んだ。
知人に近所の方の不幸があり、見所の順路とガイダンスを受け、地図を片手にひとり十日町の目的地に向かう。
全部の作品を見るには、二日間はかかるとのこと、今回は知人のお奨めから幾つかの作品を選んだ。
ナビを頼りに、山道を抜ける。
クリスチャン・ボルタンスキーと川俣 正の作品は、特に印象的であった。
越後妻有現代美術館・キナーレの中央部に山のように積まれた古着は、クレーンで掴み取られては落とされる。
周囲からは、心臓の鼓動のような音がドクドクと振動する。
古着という素材、クレーンの動きと音、そして鼓動から今まで味わったことの無い不安感と虚無感。
川俣 正は「中原佑介のコスモロジー」として、昨年亡くなった彼の蔵書をスパイラル状に組上げる。
背表紙を見ながら、中原佑介氏が読んだ本と共有する喜びを感じ、彼に対する川俣の熱い想いが伝わって来る。
インスタレーションの幅広さ、今日の読み取りかた・切り取りかたの深さを思い知らされる。
岐路は、一般道を2時間半ほどで長野に戻った。
天候に恵まれた9時間の旅、景色を楽しみながら夏を十二分に味わった。